注意
・この作品はnmmnとなっております。
・fwakです。地雷の方は避けてください。
・とあるライバー様の名前をお借りしていますが、ご本人様には全く持って関係ありません。
・季節外れ
akn「 」
fw『』
その他の人…()
(不破side)
「ふわっち!今日俺ん家遊びにこん!?」
『え!行くぅ!』
ジメジメとした梅雨も明け、やっと夏らしく暑くなってきた頃。
明那の家に誘われ、放課後に遊びに行くことになった。
謎に予定も確認せず二つ返事をしてしまったが、どうやら今日は何もないみたいでよかった。
明那と楽しく談笑しながら、明那の家へと向かう。そういえば、今日はいつにも増して暑い。
ミーンミンミンミン
そんな騒がしい蝉の声が、やけに耳に残っていた。
「…、あれ」
思えば雲行きが怪しくなったのはこの時からだったと思う。
ポツリと、聞き取れないほどの小さな声で呟いた明那の方を見た。
『どしたん?』
「いや、…なんか」
明那はエアコンの「冷房」のボタンを何度も押すが、エアコンが動く気配はない。
もしかして、……
『壊れた?』
「え?ぁ、そんなはず、…朝は普通やったんやけど」
『んー、エアコンは意外と急に壊れるからなぁ。前からちょっとおかしいとことか無かった?』
「ぁー、そう言えば最近、動き悪かったかも」
そう言った明那は、申し訳なさそうな目線を俺に送ってくる。
「ごめん、…壊れたかもしれん」
『んはは、全然ええよ〜』
そう言ったが、明那は納得いっていないようで暫くエアコンと格闘していた。
やがて諦めたのかまたソファに座り直した明那はすでに汗だくで、思わず笑ってしまう。
明那はそんな俺には気づかず、怒ったような顔をしながらエアコンに暴言をぶつけた。
「あーもう!!何でこういう時に限って壊れんねん!ほんまごめんふわっち!」
『大丈夫やって!それより、明那の方が汗だくやけど大丈夫?笑』
「ん〜…まぁ大丈夫やろ!!なんか萎えたから、はよゲームしよ!」
『おっけー、何する?』
そんな会話をしながら、早速いつものようにゲームの電源をつけた。
「んっ!ぁ、は、あ!も、やめぇ♡ふわっち!」
『…にゃは、やめるわけないやろ〜笑』
結局選んだのはいつものマリ◯カート。
そこまでは良かったのだが、さっきから明那が変に喘ぐせいで、暑さも相まって、ムラムラしてしまう。
それに明那は汗がびしょびしょで、白いシャツに肌色が透けているし、顔は真っ赤で、正直エロい…なんて、こんな気持ち男友達に向けるのは可笑しいのだろうけど。
まぁ、俺が明那に向ける感情はきっと世間から見たら「異常」なのだろう。
そんな自分の気持ち、全く自覚なんてしたくなかったけど。
それに、こんな状況でムラムラして、…なんて、最悪な自覚の仕方だな、と自分でも思う。
極めつけには、明那がシャツをパタパタと仰ぐから。
「あ〜〜、もう、マジで暑い。さいあく…、」
『……』
「、?ふわっ、…」
ドサッ
汗で肌に張り付いた髪、暑さで熱った頬、明那の、汗の匂い。
気づけば明那を押し倒していた。
明那はパチリと瞬きをして、状況が理解できていないようだ。
その宝石みたいな瞳には、確かに俺しか写っていなくて。
それだけで、俺の心は満たされていく。
もっと俺だけを見てほしい。俺だけを考えてほしい。明那を、俺のものにしたい。
そんなつまらない独占欲が、俺の頭を支配していた。
驚きで半開きになっている明那の口に、無理やり舌を捩じ込む。
「んっ、!!?…ぁ”、ぅう”、ん♡♡ヂュ、♡」
明那は力の入っていない手で俺の胸を押し返すが、俺はやめない。
明那の抵抗の手を片手で掴んで明那の頭上へと持っていく。
キスして何分経っただろう。
明那が泣き出したのを見て、ギョッとして体を離した。
「ん、ぐすっ、♡ふぁーすときす、やったのにぃ♡♡」
ぐすぐすと手で目を擦りながら泣く明那を見て、興奮してしまったなんて、嘘に決まってる。
俺は再び明那の唇を奪った。
あんなのはきっと、暑さのせいだ。
俺が明那を襲ったのも、今キスしているのも、俺が明那に発情しているなんてのも全部。
暑さのせいにしてしまおう。
これからすることも、全部全部。
暑さで頭がやられてしまった、ただ、それだけ。
もうすっかり前に溶け切ってしまった麦茶の氷が、カランッと音を鳴らした気がした。
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