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・この作品はnmmnとなっております。
・fwakです。地雷の方は避けてください。
・とあるライバー様の名前をお借りしていますが、ご本人様には全く持って関係ありません。
・季節外れ
akn「 」
fw『』
(不破side)
「ふわっち!今日俺ん家遊びにこん!?」
『え!行くぅ!』
ジメジメとした梅雨も明け、やっと夏らしく暑くなってきた頃。
明那の家に誘われ、放課後に遊びに行くことになった。
ろくに確認もせずに即答してしまったその言葉に、明那が嬉しそうに微笑む。
その顔を見て、俺の口元も緩んでいくのを感じた。
可愛い…
そんなことを思いながらも、口には出さない。
出したら、全て終わってしまうから。
隣で楽しそうに話す明那を見つめる。
うっかり見惚れていたのか、返答を返さない俺に明那は「どしたん?」と不思議そうな顔をする。
そんな顔もやっぱり可愛く思えてしまう俺は、すでに手遅れなんだろうな、と今更思った。
そのまま明那と話しながら、家へと向かう。
そういえば、今日はいつにも増して暑い。
ミーンミンミンミン
そんな騒がしい蝉の声が、やけに耳に残っていた。
「…、あれ」
ポツリと、聞き取れないほどの小さな声で呟いた明那の方を見る。
『どしたん?』
「いや、…なんか」
明那はエアコンの「冷房」のボタンを何度も押すが、エアコンが動く気配はない。
もしかして、……
『壊れた?』
「え?ぁ、そんなはず、…朝は普通やったんやけど」
『んー、エアコンは意外と急に壊れるからなぁ。前からちょっとおかしいとことか無かった?』
「ぁー、そう言えば最近、動き悪かったかも」
そう言った明那は、申し訳なさそうな目線を俺に送ってくる。
「ごめん、…壊れたかもしれん」
『んはは、全然ええよ〜』
そう言ったが、明那は納得いっていないようで暫くエアコンと格闘していた。
やがて諦めたのかまたソファに座り直した明那はすでに汗だくで、思わず笑ってしまう。
明那はそんな俺には気づかず、怒ったような顔をしながらエアコンに暴言をぶつけた。
「あーもう!!何でこういう時に限って壊れんねん!ほんまごめんふわっち!」
『大丈夫やって!それより、明那の方が汗だくやけど大丈夫?笑』
「ん〜…まぁ大丈夫やろ!!なんか萎えたから、はよゲームしよ!」
『おっけー、何する?』
そんな会話をしながら、早速いつものようにゲームの電源をつけた。
何だか、意識がボーッとする。
視界が霞むようにぼんやりとしていて、ゲームの画面がよく見えない。
ありゃ、これ結構やばくね?
本格的に熱中症の症状を訴えてきた自分の体に、そんな言葉を思う。
焼けるように熱い体に対して、俺の頭は妙に冷静だった。
やっぱり水を飲まずにそのままゲームをしていたのがいけなかったんだろう。
体は水を求めているのに、どうしても動く気にはなれない。
このままだったら倒れるんだろうな〜、と呑気に考えるだけだった。
ふと、隣から「あつ…ッ」という呻くような声が聞こえた。
それは紛れもなく明那の声で、咄嗟に顔を向ける。
明那の姿を見て、思わず声が漏れた。
顔は 真っ赤だし、息も荒い。
何より汗で張り付いたシャツから、明那の白い肌が透けて見えるのが、謎にキてしまった。
俺も暑さでおかしくなっているというのは自覚していた。
だけど、
チラリと覗く鎖骨も、汗が伝う頸も、全てがエロく見えてしまって。
極めつけには、明那がシャツの中をパタパタと仰ぐから。
「あ〜〜、もう、マジで暑い。さいあく…、」
『……』
「、?ふわっ、…」
ドサッ
気づけば明那を押し倒していた。
明那はパチリと瞬きをして、状況が理解できていないようだ。
その宝石みたいな瞳には、確かに俺しか写っていなくて。
それだけで、俺の心は満たされていく。
もっと俺だけを見てほしい。俺だけを考えてほしい。明那を、俺のものにしたい。
そんなつまらない独占欲が、俺の頭を支配していた。
驚きで半開きになっている明那の口に、無理やり舌を捩じ込む。
「んっ、!!?…ぁ”、ぅう”、ん♡♡ヂュ、♡」
明那は力の入っていない手で俺の胸を押し返すが、俺はやめない。
明那の抵抗の手を片手で掴んで明那の頭上へと持っていく。
キスして何分経っただろう。
明那が泣き出したのを見て、ギョッとして体を離した。
「ん、ぐすっ、頭、おかしくなったんやないの、?♡ぐずっ」
ぐすぐすと手で目を擦りながら泣く明那を見て、興奮してしまったなんて、きっと嘘だ。
そうだ、明那の言う通りこれは全部暑さのせいだ。
決して俺が明那に興奮している訳じゃない。
俺が明那を襲ったのも、今キスしているのも、俺が明那に発情しているなんてのも。
これからすることも、全部全部。
暑さのせいにしてしまおう。
暑さで頭がやられてしまった、ただ、それだけ。
もうすっかり前に溶け切ってしまった麦茶の氷が、カランッと音を鳴らした気がした。