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約束だよ、ひまりは言った。
いつかの思い出。
ひまりとみつき、二人がまだ小さかった頃のこと。
みつきはテーブルの前にすわって、画用紙に向かう親友のことを見つめていた。
色鉛筆が、二人の女の子の姿を画用紙の上に描きだす。
「わたしと、みつきちゃん」
ひまりはそう言って笑った。
画用紙の上の二人は、マイクを持って、キラキラしたドレス姿で、最高の笑顔でステージに立っていた。
メイクにネイル、キラキラのコーデに着替えた女の子たち。
それがアイドルプリンセス、アイプリ。
二人はアイプリの世界にあこがれていた。
大きくなったら、ぜったいにデビューしたいと思っていた。
だからー。
「はい、みつきちゃん」
ひまりが、とびっきりの笑顔でみつきに画用紙をわたす。
「ね、デビューするときは、わたしたちぜったい、二人でいっしょ。約束だよ!」
「うん、約束!」
二人は、おたがいの小指をぎゅっとにぎって、指切りげんまんをする。
ぜったい、いっしょ。
二人だけの、ひみつの約束ー。