⚠︎ロシアメ
ロシアがものすごく、感情的になってます。
薄暗い部屋の空気が歪み、視界に三つの文字が灯る——
🇷🇺「……またか…」
③ 呼ぶ
どこからともなく浮かび上がる白い文字。
頭の奥に響くようでもあり、幻覚の一部のようでもある。
汗ばむ手で目を擦っても、消えない。
🇷🇺「なんか見た事あるような……?また?」
自分でも、何を言っているのか分からない。
ただただ、何も考えれない。
選択肢が、1つ…
選ばないと、消えないことだろう。
🇷🇺「③呼ぶ…」
薄暗い部屋の空気が、文字を消すように静まり返った。
「呼ぶ」を選んだ瞬間、耳の奥で、誰かの足音のような幻聴が鳴った。
🇷🇺「うっ…」
頭が割れるように痛い。それに、寂しい…。
誰かに会いたい。誰でもいい…!
胸がぎゅうっと締め付けられ、震える指で携帯を掴んだ。
🇷🇺「……アメリカ、来てくれ」
なぜ、中国たちではなく、アメリカを選んだのか自分でも分からない。
だが、前寄り添ってくれた事が忘れられなかった。
声は震えてとても小さかったが、アメリカに来て欲しいという確かな意思だった。
ただ、電話をする。それだけ。
だが、本当に呼んでもいいのか。アメリカは、来てくれるのか。自分のことを嫌いにならないか。
躊躇の中で、あらゆる矛盾が渦巻いた――死にたいのか、愛してほしいのか、ただ承認されたいのか。
🇷🇺「う”ぅ…」
電話をかける。
***
電話の振動がテーブルの上で小さく踊る。スマホの画面を見ると、ロシアから電話が来ている。名前だけで胸がぎゅっとなるような気持ちが先に来た。そして、躊躇なく電話に出る。
🇺🇸「ロシア、どうした?」
🇷🇺「出来たらで、いいけど…家に来てくれ」
ロシアの声は、電話越しでも細く震えていた。普段の低い声とはほど遠く、喉の奥から絞り出すような声色が混じっている。
🇺🇸「全然、大丈夫。今から行くよ」
放っておいたら自分で自分を、傷つけるかもしれない。だけど、介入すればロシアの自尊を傷つけるかもしれない。だがそんな計算は、冷静な判断の言い訳でしかない。今は、行くべきだと思った。
電話越しのロシアは「ありがとう」とだけ言った。だけど、小さな嗚咽が漏れているのが聞こえる。聞こえないふりをしても聞こえてしまう、その弱さに胸が切れる。外が寒いためコートを掴み、靴を履きながら、自分の声を整える。到着したら、まずは黙ってそばにいる。言葉で治すつもりはない。ただ、存在を示すこと。それが救いの最初かもしれないと、そう考える。ロシアは、救いがないとダメだ。
なんで、ああなってしまったのか。どうして早く気づいてあげられなかったのか。
走り出すと、窓に映る自分の顔が小さく揺れる。運転しながらも、頭の中はさっきの声でいっぱいだ。いつからこんなにロシアのことが気になるようになったんだろう。守りたい、という感情が混ざっているのは事実だ。恋かもしれないし、単なる同情かもしれない。
家までの距離は遠くない。だが、その間に何度も「どう切り出そう」と考えた。説教めいたことは言わない。解決策を押しつけるのも違う。まずは、静かに座って、暖かさを渡すことが出来ればいいだろう。
そして、家に着きエンジンを切り、車のドアを開ける。外気が冷たくて目が覚める。歩いて玄関へ向かう。
ノックを一度、二度――。内側からかすかな足音が聞こえ、扉が少しだけ開く。薄暗い廊下に浮かぶロシアの顔を見た瞬間、どう喋ればいいのか、どう守ればいいのかという思いが同時に溢れ出す。
ロシアの目が僅かに潤んでいる。
その瞬間ーー
身体が動いた。
いいとこで切ってすいませんねー。
はい、リア友(男子)にバレました。
あはあははははははははははははははは
ではまた!
コメント
3件
やっぱ最高!! 好きだぁぁぁぁ!!! (毎回してますが、いいね1000♡しました!!)