付き合ってる🥷🐱の🐱が猫化する話
「がっちさん!!!!起きて!!!!」
「………ん〜〜〜〜?」
寝返りを一つ打って布団を引き寄せる。いつもより早い起床の催促に眉を顰めた。そして学校に遅刻でもしたかの様な焦り具合に、重たい瞼をゆっくりと開けていく。
「…なに、どーしたのぉ……?」
「見て!!!!俺の頭!!!!」
「あたまぁ…?取れたの……?」
「いや取れてねーよ!!」
見て!、と念を押す声にぼやけた視界でキヨの顔を捉える。じっとこちらを見つめてくる瞳は、少し潤んでいて可愛らしい。だが、その問題の頭には何かふわふわとした物が二つ。たまにぴこぴこ、ぱるっ、と動くものに何だか見覚えがある。家で飼っている猫の耳の動きに似ている感じがした。
「……こすぷれしてんの…?」
「違うよ!!あ、朝起きたらこんなんが付いてて…!!しかも人間の耳はなくなってんの!!」
「ふふ…何それ…エロ同人誌じゃぁん…」
「笑ってる場合じゃねぇって〜〜!!」
どうしよう、と俯くキヨが心配になり、布団を剥がしてベッドの縁に腰掛ける。本物?の猫耳がぺしょんと畳まれ、居た堪れない。大丈夫だよ、と頭を撫でれば、んな訳あるか、と釘を刺された。よく同人の漫画やゲームでこういう設定が当たり前みたいに存在しているが、現実で見るのは流石に初めてで対処法が思い浮かばない。でも、
「俺一生このままだったらどうしよう〜…」
可愛い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
涙が薄く膜を張った瞳、黒猫の様な艶のいい耳、背後にゆらりと揺れる可愛い尻尾。全てが可愛くて、自分の恋人の身に起こっていると思うと頬が緩んだ。ふふ、と笑みを零すと、キヨはキッとこちらに睨みを利かせる。
「何笑ってんの!?俺こんなんになっちゃったのにぃ!!」
「だって可愛くて…ふふっ…」
「ちょっ、撫でんなって…!!」
ワシャワシャと頭を撫で、キヨの頬に手をあてた。軽いバードキスをした後、リビング行こっか、とベッドから立ち上がる。少し顔を紅色に染めたキヨもゆっくりと頷いて、リビングに足を運んだ。
「…?、なんかキヨ小さくなった?」
「あーやっぱり?服ぶかぶかになってたからうすーく勘付いてたけどさ…はぁ…」
俺の肩辺りに顔がきている。恐らくだが身長が二〇cm近く縮んでいる。本当にご都合展開だなぁとぼんやり考えつつ、リビングのソファーに腰を下ろした。
「どうしようねぇ、取り敢えず外には出れないよなぁ」
「耳はまだしも尻尾は隠せねぇし…」
「まあ今日一日様子見てみよっか」
つむじが見えるほど背が縮んだキヨを愛でるチャンスは今しかない。そう思い立って今日は二人とも収録を休んで一日中イチャイチャすることに決めた。ソファーに腰掛けて、俺の膝の上にキヨを座らせてテレビを眺める。柔らかいふわふわの髪を撫でると、控えめに俺の腕に尻尾を巻いてきた。可愛い。
「…ふふっ、尻尾可愛い。俺に撫でられるの、好き?」
「は?別に」
いつもなら横に付いてる人間の耳が赤くなって本音を教えてくれるのだが、今は分からない。え〜、と唸りながらも撫でる手は止めずに、猫耳にキスを落とす。何となく飼っていた猫の事を思い出していると、ハッと天啓が下りた。キヨを膝から一度降ろして、自室の棚を漁ると大切に取っておいた猫じゃらしとマタタビを発見。片手に抱えながらキヨの元に戻り、猫じゃらしを振ってみた。
「…ナメてる?」
「あれ、気になんない?」
「なんねーよ!」
期待外れの反応になんだぁ、と肩を落とす。机の隅に猫じゃらしを置いてマタタビの蓋を開けると、ポンッと粋な音がなった。指先に少しマタタビを乗せてキヨに向ける。スンスンと鼻を動かして匂いを確認すると、ペロッと舐めた。
「ちょっと!?舐めて大丈夫!?」
「………っんま!」
「へ?」
「これちょー美味い!」
驚いて呆けているうちに、俺の手からマタタビを奪い徐に口に流し込んだ。一つまみくらいならまだ安心出来るが、大さじほどの量を飲み込んでしまった。
「きっ、キヨ!ぺっ!ぺっ、しな!」
「うま〜〜〜…!」
「あぁ………っ!お腹壊すよ…!?」
ペロリと舌舐めずりしたキヨはとろんとした目をこちらに向ける。俺の膝の上でくるりと回転し、対面になって俺の首元にキスをした。ちゅうちゅう吸った後、キスマークを残せて満足したのか俺に抱きつく。肩口にグリグリと額を擦り付けて、時たまザラザラした舌が首筋を掠めた。
「き、きよさん…?」
「ん〜〜…っ♡」
「……ありゃ〜〜〜〜……」
これもまたご都合展開あるあるだ。『猫化した女の子にマタタビをあげたら発情しちゃいました』のやつ。キヨは頬を紅潮させたまま、腰をいやらしくくねらせる。少し荒い息が耳に当たり、素面の俺でも興奮が募った。
「キヨ…可愛いけど、まだお昼だよ?こんな腰揺らしてさぁ…誘ってるの?」
「っ…♡誘ってない…♡」
反論する声に混じって、猫特有の喉を鳴らす音が微かに聞こえる。頭を優しく撫でて、背中に添えていた手をゆっくり腰に滑らせた。尻尾の付け根をトントンと軽く叩けば、腰を浮かせてぴくりと肩が跳ねる。
「喉鳴ってる…気持ちい?」
「んぅ…♡…ぅうん……っ」
ふるふると頭を横に振って否定しているが、おおよそ不快には見えない。尻尾の根元からゆっくりゆっくり先の方へ扱いてやると、キヨの体が細かく震えて柔く俺の服を掴んだ。猫耳が横に垂れてヒコーキ耳になっている。可愛い。少し歯を立ててそれにかぷりと噛み付く。尻尾がぴんと伸びてキヨが悲鳴にも似た声を弱々しくあげた。
「ひぃっ…!♡」
「はあ〜〜〜…可愛い……」
キヨを抱き寄せて、服の中に手を滑り込ませ腹を優しく撫でてやる。へそをトントンして、鼠径部をツゥーッとなぞれば、背中が波を打っているのが丸分かりだ。逃げ腰を捕まえて俺の股間にグリグリと押し当てる。括約筋が収縮を繰り返しているのが布越しに伝わった。マタタビのおかげで反応が良いからか、普段よりも加虐心をくすぐられる。ふぅと耳に息を吹きかけて、甘い言葉を囁いてみた。
「キヨ、可愛い。愛してる」
「……ん…っ♡」
「えっちする?どうしたい?」
「…っするぅ…♡」
「じゃあお布団行こっか」
キヨの背中と膝裏に腕をいれてそのまま持ち上げ、ベッドに移動する。優しく降ろし、キヨの顔の横に手を置いて覆いかぶさる。ギシッとスプリング音が静かな寝室に響いて、〝それ〟らしい雰囲気が漂う。頬を緩ませたキヨの頭を撫で、首筋にキスをしながらトップスを脱がした。キヨは抵抗もせず腕を上げて脱衣を促す。少し温もりと汗を篭らせた布をベッド下に放り投げた。最近忙しくて致していなかったからか、あまり余裕がない。恋人だから手加減したいのに。
何時ぞやの動画でも話したが、俺は人が酷い目にあっているのを見て興奮を覚えるのだ。中学生の時にアニメの可愛いキャラクターが酷い目にあうところを見て、心臓が跳ねたのを今でも覚えている。大半の人が対象だが、キヨは特別だ。年下で弟気質だからか甘やかしたくなるし、煽り癖もあって生意気になるとイジメたくなる。キヨが不幸で理不尽な目にあっていると、どうしようもなく興奮するのだ。まさに今。最高のシチュエーションだ。
息を荒くしながら、俺もブイネックを本能のまま脱ぎ捨てる。キヨもそんな俺を見て興奮している様だった。そしてキヨの体に目を落とすと、ぷっくりした胸の突起に吃驚する。こんなだったっけ?
「あれ?なんかキヨの乳首ぷっくりしてない?」
「うるせぇ…っ!なんか分かんないけど、ジンジンすんだよ…!」
「……へぇー?」
マタタビのせいかは分からないが、都合が良い。えっちだねぇ、と耳元で囁けば肩を震わせていた。乳輪をくるくると爪でなぞり、ふぅと息を吹きかける。更にぷっくりさせた乳首には触れず、焦らすだけ焦らして指を離した。手で顔を隠してはぁはぁと息を荒げるキヨを見て、ゾクゾクと興奮が湧き上がる。
「キヨ、ここ触ってほしい?」
「別に…っ」
「本当?乳首かりかりした後摘んできゅ〜ってされるの好きじゃないの?」
「……っ♡」
触れるか触れないかのギリギリの所で指先を動かす。優しく引っ掻いて、摘んで、さらに舌まで出して舐めるような動きを見せてやれば、指の隙間からじっと見つめていたキヨの目はとろんと蕩けていた。腰をへこへこさせているのもバレバレ。本当に素直じゃないんだから…。
「乳首が嫌ならちゅーしよっか」
「んぅ…っ、ふ…♡」
舌を絡ませてからぢゅぅっと吸うと、キヨは目をぎゅっと瞑って体を震わせた。頭を撫でながら何度も唇を重ねる。遠慮がちながらもキヨは舌を差し出し、俺からの愛撫を受け取っていた。片手でキヨのスウェットの紐を解き、下着に手を掛ける。キヨは目を開いて両手で俺の腕を掴み制止した。
「自分で脱ぐから…っ!」
「…染み、できちゃってる」
ツン、とソコに触れれば、キヨは驚きと快感が混じったような声を漏らした。布越しでも糸が引いている。なんともエロティックだ。キヨはニヤニヤしている俺を振り解いて、素早くパンツを下ろしベッドに寝なおす。内股気味で尻尾を脚に挟みながら恥ずかしそうにしている姿に、更に興奮が増した。
「ふふ、可愛い。もう後ろイジった方がいい?それとも前?」
「……別に、どっちでも」
「そう……じゃあ同時にしようか…♡」
キヨは、は?と情けない声を上げたあと、猛り立ったソレを擦られて呆気なく果てた。よほど我慢していたのかドロドロと長く吐出している。仰け反ってビクビクと震え、少し白濁で濡れた尻尾も細かく揺れていた。猫耳がぺたんと潰れ、舌を出して酸素を必死に取り入れている。休憩を与えることなく太ももを押さえてお尻を確認する。呼吸するように収縮を繰り返す蕾にまたしても懐疑の念が湧いた。
「柔らかっ…もしかして準備してた?」
「してねぇ、よ…!ばかぁ…っ」
反応を見るに嘘ではないようだ。じゃあこれもマタタビの効果か…?本当、都合良すぎるなぁ。つぷりと指先を挿れる。傷付けないように中指の第一関節で慣らしていく。どんどんと吸い込まれていく指にしこりが触れた。指先を曲げてそこを軽く潰すと、キヨの体が大きく仰け反る。果ててはいないらしいが、既にソコは爆発寸前のようだった。意地悪くそこを何度も刺激し、着々と指を増やしていく。三本でも滑らかに動くのを確認した後、指を引き抜き自身のベルトに手を掛け下着を下ろした。血管を浮かべ弾けんばかりに膨張したグロテスクなソレをキヨの後孔に宛てがう。グリグリと力を入れれば、ちゅっちゅと破廉恥な音を鳴らした。
「キヨ聞こえる?このえっちな音」
「うる、さぃ…っ!もぉ…はやくっ」
「ふふ…欲しくなっちゃった?でもまだだーめ」
自身のモノをキヨのモノに擦り付ける。更に脚を閉じさせて太ももからの刺激を拾うと、互いにカウパーが溢れてきて、本番でもないのに濡れた太ももで気持ちよさが増した。足先をピクピクと震わせながら、高い声で善がるキヨがすごく可愛い。尻尾の付け根を弄りながら名前を呼べば、キヨも甘い声で応えた。
「キヨ、キヨ。可愛い。愛してるよ、キヨ」
「〜〜っ…がっちさ、ぁ、好き、すきぃっ」
「…んふふ、イきそう?さっきからビクビクしてる…イッていいよ」
「イ゙、ぐ…っ、いく、いく…ぅ゙〜〜〜…っ!」
キヨは締まった声をあげ、足先と尻尾をピンと伸ばして痙攣しながら白濁を撒き散らす。太ももの間からズルリとモノを引き抜き、キヨの両足を肩に乗せる。ぴと…ともう一度後孔に宛てがって力を入れた。亀頭が全て挿入ったら一気に奥へとぶち込む。いいトコにハマッたのか余韻が抜けきっていないキヨは、再度弱々しくイッた。
「はぁ…、挿入った…。キツキツのとろとろで最っ高…」
「あ゙、あ、がっさ」
邪魔な前髪を搔き上げ、久々の快感に無意識に口角が上がった。軽く痙攣しながら涙を流しているキヨに興奮するが、理性を引っ張り戻して優しく腰を動かす。亀頭で入り口を擦ってやれば、もっともっとと欲しがるように筋肉が誘っているのが分かった。キヨは俺の名前をうわ言みたいに呼びながら、涎と涙を流して嬌声をあげている。どうしようもなく愛おしい。だらしなく空いたキヨの脇腹に手を置いて、顔を近づけ徐にキスをする。舌同士でつつき合えば擽ったそうにキヨの舌が逃げた。逃さないようにより前のめりになって唇を押し付ける。くぐもった声で背中を叩かれ、漸く距離を空けた。キヨの舌から繋がった銀色の糸がぷつりと切れる。
「は、ぁっ…ふぅ、ながすぎ…っ」
「っは、顔赤…可愛いね、ほんと」
優しくするね、と見つめながら言うと、キヨは何故か不満そうに目を鋭くした。柔く俺の手を握って、普段よりも小さく口を開く。
ガッチさんは優しい。家事とか自主的にやってくれるし、好きとか愛してるとか頻繁に愛の言葉をくれるし、行為の時だって俺が痛くないようにしてくれる。まだ付き合いたての頃、後ろを使うのが怖かった。慣らすのにも時間が掛かるし、裂けたりとか排泄物とか色々大変だし面倒だしで、ガッチさんを何ヶ月も待たせてしまった。ガッチさんは大丈夫だよ、と言っていたけど、ガッチさんも男だ。欲は溜まっていくだろう。準備が出来ていざ本番となっても、やっぱ無理、と中断することも少なくなかった。その度に、いいよ、と許してくれるガッチさんは少し眉を下げて残念そうにしていたのをよく覚えている。そりゃそうだ。こんだけ待たせて、やっとと思ったらまたお預けなんて。でも、ガッチさんは俺に文句の一つも言わなかった。我慢させていることは痛いほど伝わっていたが、やはり人間は恐怖に抗えないのだと、そう思ってしまった。更に数ヶ月経って、初夜を迎えた。男はこういう場面になると、自制心が利かなくなる人が大半だが、ガッチさんは俺のことを一番に考えて行動してくれた。辛いだろうから、と一回だけで終わらせてくれて、片付けや処理なんかは俺が寝落ちした後にやってくれていたらしい。
多分、ガッチさんは未だに我慢している。
行為の時、ガッチさんは手加減してくれていると思う。男を相手にしたことない俺に、割れ物に触れるようなずっと優しい手つきで俺を乱してくる。勿論、有り難いし優しいプレイに不満があるわけでは断じて無い。だけど、ガッチさんには沢山我慢させた訳だし、その分本気になって欲しいという俺の本音とちょっとのワガママだ。あと普通に、激しいのも、気になるし。
「もう、我慢しないで………大丈夫だから…」
鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしたガッチさんは、優しく微笑んで手を握り返す。その目は慈愛を含んでいて、本気にしていないのがすぐ分かった。
「でもキヨ、体辛くなっちゃうし…」
「………なんでっ…!おれ、大丈夫って言ってんじゃん…!!」
激しくしてよ、と小さい声で言うと、握られた温かい大きな手がぴくりと動く。猫耳を撫でてから顔に手が滑り、ふわりと唇にキスを落とされた。何回も何回も、確認するように。ゆっくり唇を離した後、軽く俺を抱きしめる。
「………本当に、大丈夫なの?」
「…うん、はやく…してよ」
抱きしめ返して耳元で囁やけば、分かった、とだけ放って俺の肩を押して枕に頭を埋めさせられた。覆い被さったガッチさんの顔は、今まで見たことないような獰猛な瞳をしていて、思わず体が強張る。名前を呼ぼうと口を開くと、未だ浅かった所をズルリと引き抜かれスパンッ!と奥を突かれた。ビリビリと体に電流が走ったかと錯覚するほどの痙攣。握られた手の指先が震える。お腹を突き破ったような衝撃に、目の前がフラッシュして何も考えられない。
「あ゙…?ぃま、の…っ、な゙にぃ゙…?」
「ボーッとしてっからぁ」
お腹の上に生温かいものが飛び散る。今の一突きでイッたのか?普段の穏やかな口調ではないガッチさんに、困惑と少しの恐怖が混じる。細めた目はドス黒く、瞳には涙と鼻水と涎でぐちゃぐちゃになった俺の顔が映っていた。クエスチョンマークを浮かべていると、浅い所まで再度引き抜かれる。
「ちょ、ちょっ!ま…っ、でぇ゙っ!?」
「待たない」
な、内臓…抉れる…っ!
ゴチュン、と人体から鳴ってはいけない音が寝室中に響く。舌を出して必死に酸素を取り込むが、後頭部を掴まれ無理矢理もう一つ舌を捩じ込まれた。口内全体を舐られ舌を丸ごと吸われれば、体が嫌でも跳ねてしまう。いつものふんわりした甘いキスとは真反対の荒くて激しいキスにどう対応したらいいのか分からない。生ぬるいガッチさんの唾液が混じっておかしくなりそうだ。不意に唇が離れ、ボスンと枕に頭を預ける。酸欠になった脳みそは必死に肺を動かすが、ガッチさんの鋭い視線に思わず息が詰まった。
「…乱暴にしてんのにちんこ勃ってるね、キヨ」
「………え、っ?」
視線を下腹部に落とすと、恐怖を感じるはずの体は反対に芯を持ち始めており、鈴口からは先走りが溢れていた。ガッチさんが俺のモノを扱くとぐちゃぐちゃと破廉恥な音が響く。カリから根元、裏筋まで徹底的に扱かれ、成す術もなく果ててしまった。
「かぁわい…まだまだこれからなのにこんなにイッちゃって耐えられるの?」
「っ…は、ぜんっぜん…!よゆー…っ!」
弱っていることを知られたくなくて、咄嗟に威勢を張った。右腕で隠していた顔を晒して必死に“余裕”の笑顔を作り、しっかりと目を合わせ言ってやる。ガッチさんは一瞬目を丸くした後、すぐに細めて口元を手で隠した。指の隙間から漏れ出ている口角はじわじわと上がっている。
「いいねぇ……俺、生意気な子分からせんの大好き」
「やったぁ、俺ずっとしてみたかったんだよね〜対面座位」
「ほんと…っ、さいあく」
俺は今、胡座をかいたガッチさんの上に跨っている。ガッチさんは我慢していた分、色々な体位をやりたいと言い出した。俺から誘った手前、断ることもできないのでそのまま了承したが、いざするとなると…。
「はっっっっず………」
「うん、恥ずかしいねぇ〜。じゃ、キヨが自分で挿れて?」
生返事をしながら俺のくびれを掴み挿入を促す。へその辺りまで勃起したガッチさんのモノは凶器としか形容できない。いつもよくこれが全部挿入るもんだな、と少し自分に感心しながらも、モノを割れ目に添えた。ゆっくりと腰を落としていくが、膝が震えて体を上手く支えそうにない。ガッチさんの首にしがみついて、一気に挿入らないよう必死に耐える。漸く臀部がガッチさんの太ももに触れてふーと一息吐いた。黙っていたガッチさんは小さく笑うと、耳元に口を寄せ優しく囁く。
「自分で動けるよね?」
「…っ、ちょっと…きゅーけい、っ」
「だめ」
「ぅあ゙っ!!」
ガッチさんは徐に腰を荒々しく掴んで奥に突っ込んだ。不意に襲ってきた刺激に思わず声が漏れる。ガッチさんの体を強く抱きしめながら、目の前のフラッシュが治まるのを待った。が、再び腰が持ち上げられ、ギリギリまで引き抜かれる。
「ひぁ、ゃ…っやだ、ぁ」
「じゃあ動いて?」
「ゎ、わかっ…た…から」
腰を掴む力が緩まり、少し自由が利くようになった。ガッチさんを抱きしめ直し、ぐ〜っとナカに飲み込んでいく。自重が横ではなく縦になっているから、重さが加わって気持ちい。軽く引き抜いてぱちゅんと腰を下ろせば前立腺にちょうど当たる。少しでも擦れる度に頭がじんじんして、クセになりそうだ。
「あっ、これっ、きもちぃ…、ん」
「かわいい、気持ちいねぇ?」
「んっ…ぅん、あっ!がっさん…は、ぁ?」
「俺も気持ちいよ」
よかった。小さく口に出して頬にキスをする。ガッチさんは俺の後頭部を撫でながらキスを返してきた。ぎゅうと抱きしめられると、ガッチさんの体温が伝わってきて心がぽかぽかする。ガッチさんの右手が俺の胸板を這い、乳輪を爪で焦らされた。先ほどからずっと焦らされている。だがそのもどかしい刺激が、却って俺のモノに伝わってしまって律動が無意識に速くなる。はやく。はやく。
「触ってほしい?…でもその前にイッちゃいそうだね」
「あ゙、ゔっ、ぐ…ぃく、いく…〜〜〜っ」
筋肉が程よくついたガッチさんの腹部が白濁に塗れた。腹筋の割れ目に自分のモノが擦れて気持ちいい。肩で息をしながら余韻に浸る。久しぶりのセックス、めちゃくちゃ気持ちいい。しかも普段より激しめ。最高かも。
「イッちゃったねぇ〜、動ける?」
「…ふ………ぅ、ん…うごく…」
呼吸を整えてから、ガッチさんの肩に手を置いて再度動かしていく。だが、先程までのキレは無くぬるい動きで腰を揺らした。イッたばっかりだし、動いていない訳ではないし、許容範囲だろう。俺の思考とは反対に、ガッチさんはそれを許さなかった。
「……おっそ、手伝うね?」
「は、?ちょ…っ!ま、ぁ゙っ!!」
激しいストロークが俺を襲う。抵抗しがたい快感が体中を駆け巡った。一本の槍で背骨を貫かれている様な感覚に陥る。俺の好きな前立腺をガツガツ潰し、直腸の入り口をグリグリと押しているのが伝わった。死にそうなくらい、気持ちいい。
「が、っち…さ、!しぬ…!!しんじゃ、ぅ゙!!!」
「大丈夫、殺さないよ」
「うぅ゙、ん〜〜〜〜〜っ!!!!」
絞り出すように少量の白濁液が鈴口から溢れた。喉元を晒し、舌をだらしなく垂らして腰を撓らせる。俺がイッてもなお動き続けるその凶器に、少しの恐ろしささえ感じた。再び押し寄せるあの衝撃に構えていると、尻尾の付け根を優しくトントンされ、ギャップに肩が震える。ピストンはいつの間にか収まり、ただそこだけを刺激していく。背中側からの振動が、ナカを突かれてる時と似ていて変に感じてしまう。俺、これだけでイくかも。
「ふぅ゙…あ、あ゙っ、んにゃぁ〜〜〜〜…っ!」
「おーイケたイケた、ホントに猫ちゃんみたい」
「…あ゙ぁ、あっ…がっ、しゃ、ん……」
「舌回ってないのかわいいね」
にっこり笑ったガッチさんの手が後頭部に回り、曝け出した舌を力強く吸われた。舌先がピリピリして気持ちいい。キスされながら片手で腰を掴まれて奥突かれるの、ヤバい。さっきからずっとイキっぱなしなのに、また。
「ん゙ん〜〜〜〜〜〜…!」
メスイキの余韻が大きく足先ががくがくして力が入らない。必死に踏ん張って腰を持ち上げようとするが、相反してどんどん深くに沈んでいく。舌先を合わせながらゆっくり唇を離し、情けないであろう俺の顔を見てガッチさんは聖母の様に微笑んだ。そして俺の胸に顔を埋め、散々焦らした乳首をジュッと吸った。
「あ゙ッ!!!!」
「んーー…ッは……おいし」
「ん!いっ、がい…!こし、っ!どめ゙で…!」
「や〜だ」
乳首を吸われながら両手で腰を掴まれ、ガツガツ奥を突かれる。舌のザラザラした触感が快感を増幅させた。背筋からゾワゾワと這い上がる絶頂感が止まることを知らない。ガッチさんの頭を両腕で鷲掴みにして、ただイッて喘いだ。いつも以上にガッチさんが楽しそうにしているものだから、こっちも嬉しくなる。
「んふふ、息できなくなっちゃうよ、キヨ」
「あ……?ぁ、え、っ…ごめ、ん」
「はー……っ、可愛い………ふっ、俺ももうそろイケそう」
ラストスパートとでもいうようにピストンの勢いがじわじわと速く強くなる。結腸の入り口に出たり入ったりを繰り返して、俺も余裕がなくなってきた。尻尾が掴まれ根元の方を扱かれる。思わず声を漏らし、ガッチさんの肩口に顔を埋めた。
「…っは、出すね?キヨ」
「あ…っ!ん、だしてぇ…っ!」
ナカでソレが震えた瞬間、どくどくとナカに生温いモノが吐き出されたと同時に、俺も欲を散らばした。ガッチさんにぎゅうと抱きしめられ、ナカで余韻が治まるのを楽しんでいた。腰を持ち上げられズルリとソレが引き抜かれる。小さく善がりながら後ろにある枕にグラリと倒れ込んだ。
めちゃくちゃ気持ちよかった…!
ガッツポーズをして笑みを零す。いつもの優しめセックスも良いけど、激しいのもめっちゃいいなぁ…。大満足で天井を見上げていると、横からガッチさんがひょこっと視界に映った。
「どう?気持ちよかった?」
「うん……さいこー………」
「ふふ、かわいい」
じゃあ、とガッチさんが俺の太腿を持ち上げ、肩に乗せた。ナカのモノを掻き出してくれるのだろう。変わらず天井を眺めていると、蕾に指が触れた。襲ってくる眠気に耐えながら後処理を受け入れる。
「ん゙ぅ!?」
重てぇ。なんだこれ。
「そんなに気に入ったなら…もっとシてあげる♡」
「は、?ちんこ…、はいってる?」
「キヨがそんなにえっちなんて知らなかった〜。でも嬉しいよ、俺も絶倫だから」
「も、もう今日はむり、腰がやばいからっ」
「明日一日中介抱してあげるね、猫ちゃん」
「あっ、や、んんっ……!」
猫耳も尻尾も身長も昼に起きたら全部元に戻っていた。重たい腰を労りながら、横でぐっすりと眠っているガッチさんを小突く。
「…またしよーね」
ガッチさんは薄く目を開けて俺に微笑んだ。寝ていると思っていたから少し驚いたが、優しく頬にキスをして、再びベッドに身を預ける。
「…………腰治ったらな」
甘々イチャイチャが見たくて書きました!
コメント
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私は何てものを見せられたんだ、、、もう私は人間ではなくgtky狂い野郎になっちまったぞおい、、、こういう甘々のgtkyもいいけどさ、kyがボッコボコのぐっちゃぐちゃになってしまうほどのDVをするgtもみたいのだよ
やばいやばい!!尊すぎるぜ...マジでさぁ〜必死に欲を抑えてたgtさんが凄すぎるよ...私だったら即落ち二コマだと思うw
おいなんだこれ好きすぎるなんなんだ!!!!!! いつも栄養をお届けしてくれてありがとうございます これで死にます 私の命何個あったら足りるんだ?