お疲れ様です〜
とスタッフさんが会議室から出ていく。
丁度夏に向けての会議が終わったところで
力を入れていた姿勢を一気に崩して椅子にもたれ掛かる。
R)疲れた〜…
とるぅとが呟く。
最近はありがたいことに忙しく動画撮影だったりリハーサルだったり色々な事を一日でこなしていかないといけないため前に比べたらハードな日が増えている。
C)僕お腹空いたぁ〜
R)スタッフさんが用意してくれた差し入れありますよ
C)やったぁ 食べる〜
この後はレコーディングがあるのだが時間があるためメンバーと控え室に戻りご飯を食べることにした。
S)俺、焼肉弁当な
C)は!?僕が焼肉弁当!!
R)もう、そういう争いしないで下さいよぉ…
と言いながらさりげなく焼肉弁当を手にし
食べる準備をし始めた。
S)おい!!るぅと!!
C)僕の焼肉弁当!!!?!
そう、声をかけた時には遅くとっても美味しそうなお肉はるぅとの口の中へ運ばれていた。
C)僕のやきにく…べんとうが……
お弁当を取られた仲間として、萎えているころんの背中をぽんっと叩いた。
ころんは納得のいかないような表情をしながら
バナナの皮をむき始めた。
俺は仕方なく近くにあった揚げパンを食べることにしソファに座った。
横に片手にいちごみるくを持った莉犬も座ってきた。
食べながら予定を確認する。
レコーディングの後は…ダンスの練習か…
あ、今日莉犬が放送か。
S)莉犬、今日の放送何するの??
スマホを見ながら質問をする。
だが中々返事か帰ってこない。
S)りいぬ〜??
そう名前を呼ぶと同時に俺の肩に重みを感じた。
見てみると莉犬が頭を俺の肩に預けていたようだ。
S)なに、どしたの
そう聞いても返事がない。
俺の声にるぅともころんも気になったようでこちらを心配した目で見ている。
S)莉犬??
莉犬の顔を覗くと眉間に皺を寄せて少し苦しそうな表情をしていた。
S)大丈夫か、体調悪いのか?
そう聞くと小さく首を横に振った。
こいつちっこい癖に強がりなところあるからな〜と思いながらおでこに手を当てる。
じわじわと手のひらに伝わってくる熱を感じた。
S)りいぬ、寝ろ。
そう言うとまた小さく首を振る。
R)莉犬、大丈夫ですか…??お熱あるんですか??
C)わんわん??
S)ほら、皆心配してる。
C)わんわん寝たくないの??
そうころんが聞くとこくっと頷いた。
S)んん〜、起きててもどうにもならんし…
お前もこのままだと辛いだろ。
R)そうですね、寝てぱぱっと治しちゃいましょ~!
それでも莉犬は首を横に振る。
どうしたものか…
こうなった原因は分かってる。昨日も一昨日も睡眠をまともに取らない上にご飯もちゃんと食べていない中ずっと作業をしていた。
夏に向けてアニメの台本作りに編集、歌ってみたなどやる事がありすぎて自分の体調なんてちっとも気にしていなかった。
今は申し訳ない…ただそれだけが頭にあった。
さとみくんに寝ろと言われた時、出来るだけ迷惑をかけたくないと思いこの後のレコーディングは乗り越えようと思った。なのに、体は言うことを聞かない。
R)僕、スタッフさんに伝えてきますね。時間も迫ってきているので…
るぅとくんがそう口にして部屋から出て行こうとしていたのを俺は
r)だめっっ…!!!
必死に止めようとした。
いっせいに皆が俺の方に驚いた顔を向ける
r)やだっ…やめてっ…!!
ダメだよそんな事したら、もっと色んな人に迷惑かけちゃうっ自分のせいで、自分が自分のことを管理出来なかったせいで…
どんどん息が苦しくなっていく。
r)ごめん、なさいっっ
おれのせいでっっ !!ポロポロ
ごめんなさい、めいわくかけて!!ポロポロ
ごめん、なさいっ、ポロポロ
急に声を出したと思ったら莉犬が弱々しく必死に声を上げていた。
何度も謝る莉犬の姿にころんとるぅとはどうすることも出来なくなっていた。
俺も正直戸惑ってはいるけど莉犬の方がよっぽど苦しいだろう。
俺は莉犬のことを正面から優しく抱きしめた。
そして出来るだけ優しく今の莉犬に届くように
S)大丈夫、大丈夫。
誰もお前の事を迷惑だなんて思ってない。
安心しろ、
大丈夫だから、な?
そう言うと俺の背中に手を回して弱々しく服を掴んできた。
r)…っうぅポロポロ
ごめっ…ポロポロ
S)大丈夫、大丈夫
しばらくすると腕の中から規則正しい寝息が聞こえてきた。
R)ねちゃっ、た?
S)ん、みたい
るぅとの方を向いて答えるとその横には少し俯いたころんがいた。
S)どうした、ころん
急に名前を呼ばれてビクッと方を跳ねらせる。
C)あ、いや…
莉犬くんにさ色々任せ過ぎちゃったのかなって…
思ってて…
最近放送の企画の準備とかさ?あと司会とか…
今更だけど僕に出来ることあったんじゃないかなっ
て…
確かにころんの言うように最近莉犬に仕事が偏ってしまっていた。
R)そうですよね…莉犬に負担かけちゃいましたね…
S)これから役割ちゃんと考えないとだな
4人になってから忙しさも倍になったけれど
俺たちはただただ楽しいを届けたくて
すとぷりという場所を守りたくて必死に頑張ってきた。
だから誰かに任せっきりではなくて皆で頑張っていくものだろう。
莉犬に申し訳ない事したなぁ…
まだ俺の腕の中で眠る莉犬の髪を耳にかけ寝顔を
みてそう思った。
お願いだから置いていかないでね…
コメント
11件
時差ごめんなさい🥲リスト,フォロー失礼します、!🙌🏻🙌🏻
めちゃくちゃ好きです( ; ; ) ブクマ失礼します!!
フォロー失礼します✊🏻❤︎