テラーノベル
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1945年5月、ナチスは降伏した
もう無くなった国の化身に用はない
攻撃を受けてボロボロな状態でも国の機関にはもう入れない
「私はもう此処までか…」
こんなににも絶望したのはいつぶりだろう
嗚呼、27年前か
私は鼻で笑った、それしかすることがなかったからだ
いや、私にはそれしか出来なかった
こんなにも荒廃した街をぼーっと見ながら
いつ死のうか、死ぬ為の体力はあるだろうかと
血液が足りない脳でぼんやり考えていると
何処からか軍靴の音が聞こえてきた
この街をこんなに荒廃させた張本人がやって来た
そうソビエト社会主義共和国連邦だ
「何の用だ、ソ連。
私は死ぬ、どっか行ってくれ。」
「はは、いつもどうりで安心する」
此奴は何を言っているのだろうか、訳がわからん
もう自殺してしまおうとWalther P38のトリガーに指をかけると
ソ連に無理矢理取られてしまった…
嗚呼、私は死ぬことさえ許されないのか
もう私には希望が無くなってしまった…
何故だか此処で私の意識が亡くなった……。
コメント
1件
第1話、読み終えました。敗戦の絶望の中で死ぬことすら許されない――その理不尽な感覚がとても生々しく胸に響きました。特にソ連との会話の軽さが逆に不気味で、27年前という皮肉な数字も気になります。この先どうなるんだろう…続きがすごく気になります。