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Knkz
嘔吐表現あり
それでも良い人は⇩
葛葉side
朝、 目が覚める。朝と言ってももう昼だが。そんなことを思いながら今日の収録と相棒兼恋人の叶とのデートのためにのために準備をしようと思い、ベットから起き上がる。
「ッ」
起き上がると同時に頭にズキンッという痛みが走る。なんというか、後頭部を殴られてる感じ。起き上がろうとしていた体はまたベットへと戻る。そのまま痛みに耐えるようにベットで横になってると、少し痛いが、だいぶマシになった気がする。今日は久しぶりのデートだし…ましては収録なんて絶対に延期にする訳には行かない。このくらいなら行ける、と思い、再びベットを出る。
朝飯は…と思ったが、食欲がなかったから食べなかった。 それなりに身支度を整えて、家を出る。玄関まで着いてきた、イマジナリードッグが可哀想だが仕方ない。
ふとスマホを見ると、スマホの時計が
収録30分前をさしていた。やばっと思い、 急ぎ足でスタジオへと向かう。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「『くろのわーるがなんかやる』」
いつもと変わらず始まった収録。
渡された台本を見ながら進めていく。
『〜…ということで!今日の企画は あまーいスイーツを食べよ〜』
「いぇーい」
いつもなら喜ぶ、いわばご褒美企画だが、今日の俺にとっては最悪。食べなければ殺される、そんな状況ではなければ食べたくない。そのレベルで食欲がなかった。だけどいつもみたいに振る舞いながら喋る。
『では早速食べていきましょう ひと品めは○○のフォンダンショコラ 中にチョコソースが入ってるんだってよ?』
「へ〜高そ」
いきなり重いのくるじゃん、見るだけで
お腹いっぱいなんだけど…
『葛葉さん 食べたことあります?』
どーしよ、食べたら吐く自信しかない。
でも収録だし…俺の気分で止める訳にはいかない。そもそも俺の体調管理が甘かったからだ。それにーーー、
『葛葉?』
「っえ?、ごめん全然聞いてなかったわ 」
『大丈夫?なんか顔色悪いし、熱でもあるんじゃない?』
「はぁ、?そんなわけないっしょ」
『そう?辛くなったら言うんだよ』
「へーい」
、焦ったァ、叶はこういう事にすぐ気づく。自分のこと以外にも周りのことをみえる、そんな叶のことが好きだ。
正直、こんな些細なことでも好きだと思ってしまう自分は、少し叶に惚れすぎでは?と思ってしまう。
ーーーー?
〜〜、
ーーw
ーーーーーーーー、ー!
やっと収録も終わりに近づいてきた。
正直言ってヤバい。気持ち悪くて吐きそう。おまけに朝収まったはずの頭痛もしてきて思わず机に伏してしまう。
『ちょっと葛葉、おまえ大丈夫じゃないでしょ 顔色悪いよ』
「ッぅえ?大丈夫だって、疲れただけ、それより早く、収録の続き、しないと…、」
『そんな状態で収録撮れるわけないでしょ?収録なんでいつでも出来るんだから ほら、 』
ヤバい、もう限界だ、
と思い、差し伸べてくれた叶の手を振りほどいて急いで1番近くのトイレへと駆け込む。
『葛葉!!!』
自分の名前を呼ぶような声が聞こえたが今はそれどころでは無い、
ーーーーー
「ッおぇ”ッ、はぁ、っげほっ、」
先程無理やり詰め込んだ物が消化されずに出てくる。朝飯は食べてないからすぐ胃が空っぽになり、ほとんど胃液しか出てこなくなる
「ぅげほッ、ぅえ”ッ…」
『葛葉ッ!落ち着いて、大丈夫だから、』
後をおってきた叶が優しく声をかけてくれる。しばらくえづいては胃液を吐いて、の繰り返しをしていると吐き気は治まってきた、
『落ち着いた?スタッフさんに伝えてくるからちょっとまってて?』
そんなこと言って叶は戻って行ってしまった。あぁ、やってしまった、周りのスタッフ、叶には迷惑かけたくなかったのに、頭の中はネガティブなことでいっぱいになる。
『お待たせ。スタッフさんには話しといたから、とりあえず帰ろっか、立てる?』
「 ぅん、」
あぁ、本当なら今からデートだったのに、俺だって楽しみで足が浮くぐらいなんだから、叶は俺の何倍も楽しみにしてたのだろう。せっかく叶が考えてくれたデートプランも最悪だ、
そんなことを思っていると、いつ間にかタクシーが来ていた。何とか叶に支えてもらいながらタクシーに乗り込むと、
急に眠気が襲ってきた。
『くーちゃんおねむ?着いたら起こすから寝てていいよ』
なんて叶が言うから。そのお言葉に甘えてそのまま瞼を閉じて眠りへと沈んでいった
叶side
今日は収録終わりに久しぶりの相棒兼恋人の葛葉とのデート。いつも楽しみだけど久しぶりだからいつもに増して足が浮く。
楽しみだなぁなんて思いながらスタジオへ向かうと、着いた時刻は収録開始15分前だった。今日も葛葉は時間ギリギリに来るんだろうなぁなんて思いながら、スマホを見て時間を潰す。
彼が収録開始時間間際に来るのはいつもの事。今日だって5分前にやってきた。
…違和感。なぜだかそわそわしてるように見えるし、いつもに増して顔色が悪い気がする。声をかけようか悩んだけれど、葛葉は人に絶対に誤魔化す。声をかけたい気持ちをぐっと抑えて様子を見ることにした。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「『くろのわーるがなんかやる』」
お馴染みの挨拶をして収録が始まる。
様子を見ると言ってもあからさまに見ていたらバレるし、収録された映像も僕が葛葉の方ばかり見ていて不自然だろう。
渡された台本を見ながらちらちらと葛葉の様子を伺う。特に体調が悪化した、とかは今のところ無さそうだ。
『〜…ということで!今日の企画は あまーいスイーツを食べよ〜』
「いぇーい」
『では早速食べていきましょう ひと品めは○○のフォンダンショコラ 中にチョコソースが入っているんだってよ? 』
「へ〜高そ」
なんて平気な顔で彼は言うけれど。いきなり顔色が悪くなった気がする
『葛葉さん 食べたことあります?』
…あれ?っと思い葛葉のことを何度も呼びかけるが反応がない
『ちょっと、葛葉?』
「っえ?、ごめん全然聞いてなかったわ」
『大丈夫?なんか顔色悪いし、熱でもあるんじゃない?』
「はぁ、?そんなわけないっしょ」
『そう?辛くなったら言うんだよ』
「へーい」
絶対大丈夫じゃないのに…、さすがに声をかけたけど予想通りの反応、
そんなこと思いながら収録を進めていく
ーーーー?
〜〜、
ーーw
ーーーーーーーー、ー!
そろそろ収録が終わるし、終わった後に葛葉に聞いて、後はーなんて考えてると隣に座ってる葛葉が急に机に伏せ出してびっくりする
『ちょっと葛葉、おまえ大丈夫じゃないでしょ 顔色悪いよ』
「ッぅえ?大丈夫だって、疲れただけ、それより早く、収録の続き、しないと、」
飽きた、
コメント
1件
めっちゃくちゃ好きです! がんばれください!