疲れたドイツの話

アメリカ「じゃあ、俺たちは外でてるから、二人で話しててくれ。終わったら電話して」

イタリア「電話してなんねー！」

ｶﾞﾁｬﾝ

日本「えっと、じゃあ…」

日本「私で良ければ、話して…くれますか？」

ドイツ「…ぅん」

ドイツ「…俺、さ…上司に………ｯ！」

ドイツ「…誰もいない部屋に呼び出されて、殴られたり、蹴られたり、後ｯ…」

ドイツ「ｳｯﾌﾟ…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…」

日本「だ、大丈夫ですか！？」

ドイツ「だ、大丈夫、大丈夫、ちゃんと話す…から…」

日本「とりあえず看護師さん呼んで片付けてもらいましょ！」

ドイツ「ごめんなさい…」

日本「…もう大体察してますので、言わなくても結構ですよ」

ドイツ「…うん」

日本「…どうですか？少し、楽になりましたか？」

ドイツ「っえ…何も言わないの？」

 

日本「まぁ…今ドイツさんの話聞いて…」

日本「必死に泣くの堪えてるので…」ｸﾞｽﾝ

ドイツ「な、なんで…！？」

ドイツ「…俺なんかに、可哀想とか思わないでよ。日本」

日本「へ？」

ドイツ「俺は、皆からも嫌われてて上司からは虐められて、何も無い奴なんだよ」

日本「そ、そんなことないです！」

ドイツ「はは、どうせ俺はまた死ぬんだから、そこまで気を遣わなくていいからw」

日本「え？」

ドイツ「なんて言うか…もう死にたいとかそういうんじゃないんだ」

日本「あの…」

ドイツ「ただただ、楽になりたい。ってずっと思ってる」

ドイツ「俺にとっての幸せが死んだ先にあったとして、それを掴みに行くのは」

ドイツ「間違っているのか？」

日本「いや、それは…」

ドイツ「俺が幸せになるのは」

ドイツ「楽になること」

ドイツ「もうこれしかないんだ」

日本「ｯ…」

ドイツ「だからさ、頼むから、死なせてくれ、一生のお願いだ」

日本「…嫌です」

ドイツ「は？ 」

次回、バッドエンド

ハッピーエンドもやります