「なぁ、知ってるか?味方最大の脅威の部下の話」
「知ってる知ってる!なんかのモンスターじゃないかって話でしょ?」
「そうそう、それ」
「ま、どうでもいいけどね〜」
「それ、まぁ話題になるのは良いわ」
「確かに話題が少ないのは認めるww」
「それで…………」
「……!」
「……
「ゾムさん、書類整理終わりましたよ」
そう漆黒の長い髪を後ろで束ねた青年が言い放つ。
「おっ流石、仕事が早いなノウラは!」
『ゾム』と呼ばれた緑色に明るめの茶色の髪を持つ青年が嬉しそうに書類を受け取る。
「よし、トンに出し行くか!」
そう言われると待ってる気満々なのか漆黒の長い髪を後ろで束ねた青年、『ノウラ』は
「いってらでーす」
と言うがゾムは
「え?お前も行くんよ?」
と言い返す。
ここから運命の歯車は、加速してゆく
「トンー!グルッぺンー!書類出しに来たでー!!!」
そんな声と共に執務室の扉が開け放たれる。
「オジャマシマスー」
と、抵抗に抵抗をし続けた故にゾムに担がれる事になったノウラがカタコトな発音で言う。
「ん?そいつは、誰や?ゾム」
そう、赤いマフラーを着けた軍の盾であるトントンさんが口にする。
「コイツはノウラトクースって言ってすんげぇ強えぇ上に書類整理が出来る万能兵やで!」
とゾムが言ったので
「ノウラトクース・グリスと言います、書類整理はしますけどそこまで強くは無いですよ?」
と強いという点について対抗しながらも自己紹介をする。
「あー!お前もしかして部下が言ってたモンスターなのか?!」
とこの秘密結社において、全ての者が周知する王……グルッペンが口にした。
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続き、待っています!!