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プロローグ
空に輝く幾つもの光が、闇を暴いていくかのように夜の薄暗い部屋に差し込む。
俺は缶コーヒー片手に空を見上げた。
心地よい風が頬を撫で、思わず目を細める。
もし、こんな俺を見たら、俺の相方はどんな反応をするのだろうか。
怖がる?崇める?嫌いになるかもしれない。
「なぁ、刀也さん···」
ポツリと呟く。
返事は返ってこない。
俺は、あと何回この世界を繰り返せばいいのだろうか。
すぐそばで眠る相棒は、すやすやと幸せそうな寝息をたてていた。
運命は変えられない。
そんな事は神である自分が一番分かっている。
でも、抗うくらいいいだろ?
俺は諦めない。
刀也さんだけは救ってみせる。
たとえ、”神格を失い、自分が消えてしまおうとも”。