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ーーー ほんとうは、こんなことをやっている場合じゃないんだけどなぁ。
…そんなことを気にしても気にしても、無駄だもんね。
うん。うん。
あ、なんの話ししてたんだっけ…。
…あぁ!そうだ、そうだ。
僕はなぜか起きたら違う場所にいたんだ。
なんでだろうね。
意味がわからない。
あはは、ずーっと独り言言ってるのも疲れるなぁ。
うんうん。
それでね。
一人のおにーさんがいたんだよね。
たぶん、これが”誘拐”ってやつなんだね。
初めて知ったよ。
ねぇ。なんでぼくを。なんでぼくなの?
ぼくじゃなくても、かわいいことかはいっぱいいるでしょ?。
そう言ったけど、そのお兄さんはニコニコと笑うんだ。
何がおかしいの?
何もおかしくないでしょ?
ぼくは、普通の男の子で、普通に成人した、立派な男の子だよ。
なんで?なんでなの?。
なんでなんだ。
僕も早く知りたい。
そのお兄さんは何も話さなかったし、なんならニコニコ笑ってこっちに来るの。
なんで?
そのお兄さんが腕を掴んだように見えた、次の瞬間。
…僕は目が覚めた。
夢なんだね。
よかった。
…一息つこうと、思ってベットから降りてドアを開けようとした。
…したんだよ。
…でも、開かない。
なんで?。
僕は、ただの平凡な人間さ。
うん。平凡な、ただの。
…うん。
開かなくて、蹴っても、殴っても、その扉は固くて、固くて。
逆に手と足が痛くなって。
よく見たら、ぼくの家じゃない。
…ぼくは、どうしたらいいのかな。って、悩んでたら、いいことを思いつきました。
窓がある。そこからなら、出られるのでは?、と。
でも、開ける鍵がない。
………..
……あれは、夢じゃなかったの?。
夢だと思いたい。
おもいたいから、またベットに入る。
あきらめもかんじん、ってやつ。
…あ、なんか、足音する…。
……………….
…夢のおにーさんじゃ、ありませんように。