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『ドラゴン、ブラッサム。』
プロローグ 1
10年前、園山市立田済高等学校の3年D組。受験シーズンであり、皆必死に授業を聞いている。だが、一人頬杖をついて、授業そっちのけで窓の外を眺めている男子児童がいた。
「今日は1月8日なので、8番の川谷さん。ここを答えてくれるかな?」
教師に指されたが、数学IIIの積分の応用で、全ての単語が意味不明だ。
「分かりませーん。」
そう応えると、教師は少し不機嫌になって、別の人を指した。
また窓の外に視線を向ける。
―裏口から、黒いパーカーを着ている、バールを持った謎の人物が学校内へと入っていくのが見えた。
数秒後、小さく悲鳴が聞こえたが、周りの人は気づいていない。
足音が聞こえてくる。その足音が近づいてくるにつれ、心拍数が上がっていく。
足音が止まった直後。理科室の火災報知器が作動した。
『理科室付近で火災発生!児童は速やかに避難すること!!!!!』
放送が流れた。クラスの人は避難せず、笑っている人もいる。
この学校は古く、最近はよく火災報知器の誤作動があったのだ。
俺はすぐに命の危険を察知し、教室から出て逃げた。
グラウンドに着いた。生徒は俺以外避難していなかった。理科室が燃えている。煙が大量に出てる。
バーーーーン!!!!!
ものすごい轟音が響いた。悲鳴は聞こえない。煙でよく見えない。熱風が体を包む。
煙がだんだんと晴れていった。
グラウンドには無数の焼死体と血でいっぱいだった。
腰が抜けた。
生きている人もいて、だんだんと、藻掻き、喘ぐ声が聞こえてきた。
数分後。すぐに消防車と救急車、警察がいっぱい来た。
「大丈夫ですか?」
「っ、は、ぃ。」
声が出にくい。目の前の光景が現実だと理解できない。
「怪我はありませんか?いつ爆発するかわからないので、安全な場所まで行きましょう。」
パトカーで警察署へといって、一時保護された。
連行されてる時、窓の外から見えた景色は地獄そのものだった。
鉄骨が丸見えで、燃えて、煙が上がっている、毎日見ていた建物。
数十台もの緊急車両。
警察署では軽い事情聴取が行われた。
不審者のこと、俺だけが逃げた、逃げてしまったこと、全て。
不思議と涙は出なかった。なぜだろうか。
親友も、クラスメートも、先生も皆んな、焼け死んでしまった。
なのに、涙が出ない。
なぜ?
みんな焼け死んだ。
なのに。
なんで、
そこで唐突に、意識を失ってしまった。
#転生
かなで𓂃🌿𓈒◌
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yさん
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mo4民のちい
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コメント
1件
いや、これプロローグから飛ばしてくるな……。主人公だけが異変に気づいて逃げたのに、結果的にクラスメート全員が焼け死ぬ展開、めちゃくちゃ重いし心に刺さるわ。「涙が出ない」ってとこが特にリアルで、現実を受け止めきれてない感じがひしひし伝わってきた。この先どうなるのか気になるから、続き楽しみにしてる🔥