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夏が暮れる日

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夏が暮れる日

5 - エピソード5

♥

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2025年08月13日

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【5話】
— 花火大会の数週間後 —


風鈴が夏風で揺らいで


それと共に汗が頬を静かに伝う


『…あっつい 、』


ぱたぱた 、と扇子を仰ぐ


〈あかり 、麦茶飲む?〉


『飲む!』


目の前に置かれた麦茶を口にする


『んは 、生き返ったー、!』


〈なになに、誰かの真似?笑 〉


『お父さんの真似。』


へら 、と冗談めかして言って見せる


その時 、メッセージを知らせるバイブが鳴った


『ん 、』


テーブルに置いた携帯に手を伸ばし


相手の名前を確認すると侑華からだった


【今日話せない?】


話…?一体なんの話なんだろう。


『場所はいつもの?』


【うん。】


『いいよ、すぐ行くね 。』


そこでスマホの電源を落として


『お母さん〜、少し出かけてくる』


〈は~い 、〉


携帯と財布が入ったカバンを

肩にかけて〝いつもの場所〟に向かった


『おまたせ 。』


「…、全然、私もさっき来たとこ」


『…それで…話って?』


「あのさ … 」

「私…彼氏とうまくいかなくて」


『え、?』


「…、花火大会。一緒に行ったんだけど」

「そのあとは、全然—」


『私と付き合った方が絶対よかったじゃん』

『侑華には …私が必須じゃん。』


「…、それってどういう—」


『絢芽から聞いたよ。何人かの男子を相手にヤったって。』


「…っ 、」


侑華は口をつぐむ

やっぱり心当たりあるんだろうか


『私と付き合った方が』

『絶対よかった 。』


「…、あか—っ 、?!」


『…この間のお返し』


侑華にされた額のキスを

私は侑華の額にお返しした


「…そんなの 、ずるいよ _。」


耳が赤くなる侑華が可愛くて


『っは 、笑…かんわいい。』


「可愛いのは…!あかりの方だよ!」


『えー、そう…?笑』


「そうだよ … !しかも不意打ちとか、ずるいって」


『それは~ごめん。』


「別に謝ってほしい訳じゃ…、」


俯く私に侑華は慌てた 。


『やっぱり可愛い。』


「可愛くなんてない!」


…ほんとに 

侑華は可愛い女の子みたいな所がある


そんなところが私は〝スキ〟



—end


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コメント

1

ユーザー

百合最高👍👍 不意打ちキッスはされてみたi(((( こんな夢のような恋してるひとは羨ましいすぎるな

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