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岩手は、小さな小さな籠の中でずっと物語を作っている。
かきかき、かきかき。
彼は必死に紙に物語を書き続けている。
そして、できたら買ってくれる人に見せ、得意げに
「これ、ぼくが書いたんです!」
と言うように物語を書いたメモを見せる。
見せたんだが…
彼は字が汚い。
客は、
「すごいね」
とだけ言って去ってく。
字が汚いのに物語を書いて、他人に見せる。
下手は下手なりに自重しとけよなって。
可哀想に。