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たまの平日の休み。そのお昼どきに自宅のマンションでゆっくりしていると、玄関のチャイムがなった。
妻は仕事でいないので私が対応しに出ると、小包みを一つだけ持った男がそこにいた。
「宅配便です。裕子さんのお宅でお間違えないでしょうか。」
ああ、妻がまたなにか買ったらしい。
「ええ、間違いないですよ。」
私が小包みを受け取りサインをすると、その男はエレベーターで上に昇っていった。
小包の中からカチカチと、なにか機械音のような音が聞こえる。
多分美容のための家電か、時計なのだろう。
私はその手のことに詳しくないので、よくわからない。
だが、万が一壊すと妻の雷が怖いと思い、あまり触らずにテーブルの上に置いておいた。
そのままリビングのソファーに座り直したところで、唐突に思い出した。
そうだ、そういえば今日は冷蔵庫の中が空っぽなんだ。
買い出しに行かなければならない。
私は部屋を出て、エレベーターで一階に降りオートロックのエントランスを抜け、近所のスーパーに買い物に向かった。
あのとき買い物に行ってよかった。
コメント
1件
爆弾か、、
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