📕視点
📕
「シャークん!ボール飛んだよ!」
🦈
「任せろ!!」
あれから1ヶ月ほど経っただろうか。
きんときが怖くて一緒に帰ったりはしてないものの、僕たちは部活の時間を使って着実に距離を縮めていた。
シャークんのバレーの腕もそれなりに試合になるくらいには上達していた。感動!!
できなくてヘロヘロだったシャークんも可愛かったんだけどな〜ww
👤
「おいぶるーく、金崎ってやつが呼んでるぞ!」
📕
「え、きんさん?わかった今行く〜!シャークん達は気にせず続けといて〜」
🦈
「わかった」
きんさんとはあれっきり話すこともなかったし、シャークんと帰ったりもしてないから特に怒られることもしてないはずだけどな、、
少し不安ながらも早く練習には戻りたいので足早にきんさんのいるところへ向かった。
📕
「やっほ〜きんさん、何かあったの?」
取りあえず軽めのテンションで近づいてみる。
🎤
「急に呼び出してごめんね、ここじゃあれだから少し離れたとこで話そ?」
📕
「あ〜、、まあいいよ」
ほんとは部活がしたいから、というか可愛いシャークんのそばにいたいから移動なんてしたくないけど面倒くさそうだから従うことにした
🎤
「で、話なんだけど。」
📕
「うん、、?」
さっきまでニコニコしてたし今もニコニコしてるから軽い話だと思ってたけど声のトーンが明らかに重すぎる。
え、僕なんかしたっけ???
今日命日だったりする????
🎤
「正直に言うとシャケとは極力距離を置いて欲しい。」
📕
「、、、ん?」
このニコニコ顔から放たれたのは僕には『こうかばつぐん』な言葉だった。
🎤
「分かるよ?そりゃ俺だって普通の人だから部活である程度のコミュニケーション取らなきゃいけないのも。」
僕にとっての敵ではない、みたいな言い方してくるけど絶対違うだろ!!
🎤
「でもさ、シャークんって呼んだりする必要ある?部活以外で話す必要ある?そんなに距離近くて何になるの?」
📕
「ッ、、、」
言い返したい。言い返したいけど言葉が出ない。
なんでこの人はこんなに強力な圧をかけられるのだろうか。
🎤
「シャケの隣にいるのは俺だけでいいの。シャケの笑顔を守るのは俺だけでいいの。シャケのことを一番わかってるのは俺だよ?」
📕
「でも話してもよくない!?なんで僕はダメできんさんはいいの!?」
流石に意味がわからないのでつっこんでみた
🎤
「これでも伝わらないなら言葉を選ばず言わせてもらうよ。俺はシャケを世界一愛してて、これからもシャケと2人で生きていこうとしてるのに、それを邪魔してるのがぶるーくなんだよ」
📕
「僕だってシャークんが好きだよ。きんときもそうでしょ?」
すごいことを言われてる気がするけどこの気持ちは誰にも負ける気がしない。だから大丈夫。
🎤
「俺は好きとかそんな子供っぽい感情じゃない。俺はぶるーくと違って誰よりシャケを愛してるから。」
📕
「そんなッ、、」
🎤
「もういいから、とにかく近づかないで。」
そういってきんさんが去ろうとしたがこのままでは気に食わない。
📕
「きんさんがその気なら、僕だって手加減しないよ。」
🎤
「、、、勝手にすれば?」
そんな冷たい声が温かい陽の光に溶けていくようだった。
コメント
2件
最高すぎません?!?ありがとうございます!!!