「コートニーと申します。フレデリク皇太子殿下」
コートニーはスカートの裾を持ち上げ、格式ばった礼をしてみせた。
「お会いできて光栄でございます」
俯いて頭を下げるコートニーの姿を、フレデリクは舐めるように確かめた。
(この女が新しい侍女か……)
身綺麗にはしているがヴィオラのような派手さはない。
ハキハキと話してはいるが、マディのような気の強さも感じない。
(地味な女だな。簡単に取り込めそうだ)
フレデリクは内心ほくそ笑んでいた。
「君を見込んでお願いがあるのだが…」
フレデリクは、マディやヴィオラにしたのと同じように猫なで声でコートニーに話しかけた。
あの二人の反応はこれ以上ないほどにわかりやすかった。**************************
*****************************
**********
*********************
****************************
***********
***************************
********************
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!