「凛ー!一緒に帰ろうぜっ!」
ビクッと体が震えていた 教室からでてきた中学からの友達の性別は男だがロングの凛に勢いよく抱きついた。はずだが小柄でいい香りがする…ふと顔を見やると赤紫のメガネをかけた少し髪がボサボサの女子クラスメイト岩海ともみ(イワウミトモミ)ちゃんだった。
「な…なんですか」
と少し冷静に答えてくれたが俺ははっとなりすぐさま離した。 そして無言で少し早足で去ってしまった。
「なぁ陽樹ー見たぞ女子に抱きついてたの(笑)」
「!り、凛!ってあれ? 凛、ツーブロだっけ…」
「切ったっていっただろ?忘れたか?」
そ、そうだった。凛、入学前思いっきり切ったんだった。そして違うクラスだ。
「忘れて間違えてあの女子に抱きついたのかよ笑」
「マジであれは事故だったんだよ!事故だったんだけど….」
「ん?」
事故だったけど… 俺…一目惚れしたかも…
「どうした?」
「な、なんでもない!ほら、帰ろう!」
「なーんだよ教えてくんないの?」
「なんのことー?!」
「ったく…笑」
【翌日・早朝-教室】
帰宅部でありながらも一番乗りに着いて岩海ちゃんを待ち伏せようと朝早くから朝飯も食べずに来たが岩海さんは俺よりも先に来ていた。だが岩海さんは俺に気づかないみたいだった。岩海ちゃんは読書に夢中らしい、しかも俺の知ってるアニメの小説。俺はアニメ勢だから岩海さんとその友達と話しているのを羨ましそうに見ていたんだ。今は二人きり、話すチャンスかもしれない。
「岩海さーん…」
・・・
声が届かなかったのだろうか、もう一度呼んでみる。
「岩海さーん」
・・・
やはり届かない…というより俺が昨日抱きついてしまったせいなのでは無いかと…
「岩海さん!!」
「!は、はい」
いきなり大声を出してびっくりしてしまっていたがちゃんと返事をしてくれた。
「ごめんなさい、昨日の…友達と間違えて」
「あーいや全然」
「えっあっ気にしてない…?」
「まぁ」
全然気にしてなかったみたいだ、心広!
「じ、じゃあ俺、古川陽樹っていいます!改めてよろしく!こ、これから鈴崎(スズサキ)ちゃんが呼んでたみたいにともって呼ぶわ!俺は好きに呼んで!あっタメ語でいいから!」
「お、おう…!」
情報量が多く少し戸惑ったみたいだが距離を縮めることに成功!これからもっと距離を….!
「それって『転生したらゴブリンだった件について』だよな?それアニメ勢だけどそれ好きで他にm」
ガラッ…
「おはようございます!」
「し、嶋稲先生、おはようございます!」
担任の嶋稲(シマイネ)先生が来たのでともは静かに読書に戻ってしまった。ここで終了かと続きは諦め、俺も静かに席へ戻り一校時目の準備をした。
コメント
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初めてあじゅのストーリー見たァァァァァそれとさ主人公の名前とか鈴崎ちゃんってもしかしてだけどさ(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…