僕にねすごく優しくしてくれるヒトがいたの
他のヒトは僕を見ると怯えたり痛いことしてきたりするの
でもねそのヒトは僕のことをあっ たかくしてくれるの
そのヒトが僕を触るとね
そこからふわっ~ってね
あったかくなるの
なんでなんだろうね
そのヒトはね
僕にオナマエをくれたの
僕のことをね
,/アウ
って呼んでくれるようになったの
そのヒトはね僕にいつも何か話してくれるの
でもね僕何を言っているか分からないの
でもそのヒトを真似してね
いっぱい
,/アイシテル
って言ってみたの
伝わってるのかな
ある日ねそのヒトはね
,/オヤスミ。マタネ
って
僕にね美味しいご飯をくれたの
今まで食べたことないお味のねご飯だったの
僕はなんだか眠くなってね
ねんねしたの
次にね目を開けたらね
さっきまでいたはずのヒトが居なくなってたの
そしてね
なんだか背がおっきくなってたの
僕のおててもねその’ヒト’みたいなカタチしてたの
なんでだろうね
そういえばね
そのヒトがね
,/‘マホーツカイ’にナリタイ
って言ってたの
‘マホーツカイ’ってなんなんだろうと思ってね
首を傾けたらね
,/‘マホーツカイ’はねほらあの鳥さんをねニンゲンにすることがデキルんだよ
,/オソラもトベルの
,/ボクもシんだらマホーツカイにナレルのかな
って言ってたの
ヒトってニンゲンとも言うんだよっても教えてくれたの
じゃああのヒトもマホーツカイになったのかな
マホーツカイになって僕をヒトにしてくれたのかな
でもあのヒトはどこいっちゃったんだろ
僕の傍にはね
灰色いふわふわしたものが倒れてたの
その灰色いふわふわはねほんのりあのヒトの匂いがしたの
それから僕はね
知らない人にお世話されて育ったの
身長もねあのヒトよりすっごく高くなったの
どんなお顔かは忘れたけどね
僕はいっぱい勉強っていうのをして
言葉っていうのを学んで
その時あのヒトが言ってたことの意味がわかったの
あの子は魔法使いになって
僕を助ける為にヒトにしてくれたんだね
今度はちゃんと言えるね
『有難う。愛してる。』
コメント
2件
素敵(。・ω・。)ノ♡