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『 逝 き た い 僕 と 生 き た い 君 』
No.1 唯羅視点
いつもと同じように授業を抜け出し屋上へ向かう。
『逝けたらいいなぁ』なんて考えながらドアノブに手をかける。
赫「ぇ…(驚」
瑞「すぅ、すぅ(寝」
立ち入り禁止なはずの屋上に、先客がいた。
赫「なんで人いるの…(呟」
帰ろうか迷っていると、この子は目を覚ました。
瑞「ん~ッ…ふぁ~っ(欠伸」
赫「ぅげ、起きちゃった…(小声」
瑞「…だぁれ?(首傾」
話しかけられたが、話す義理はないので無視して帰ろうとすると
この子は追いかけてきた。
赫「…(睨」
瑞「お名前はっ?(ニコッ」
瑞「なんで屋上にいたのっ?」
瑞「なんで逃げるのっ?」
瑞「ぁ、その上履き、2年…?」
瑞「…ぇ!」
瑞「先輩じゃん、」
瑞「先輩は授業さぼりですかっ?」
瑞「てか睨まないでください!」
瑞「なんで話してくれないんですかっ?」
振り向き、睨んでもこの子は怖がらなかった。
怖がるどころか、マシンガントークが始まった。
でも話したくはないので無視を貫く。
瑞「なにも話してくれないんですね~」
瑞「先輩、唯羅って名前ですよね?」
赫「ぇ…、なんで、知ってんの(驚」
名前を当てられ思わず声をだした。
瑞「ぉ、合ってました?(笑」
瑞「なんであてれたと思います?(笑」
この子はそういって意地悪に笑った。
赫「…知らないし、興味ない」
瑞「ぇ~、気になんないんですか~…」
瑞「ま、いいやっ 」
瑞「私は瑠衣って言います」
瑞「中1なんで後輩です」
瑞「よろしくお願いします、唯羅先輩(ニコッ」
赫「…別に聞いてない」
瑞「先輩の名前だけ知ってるのは不公平だと思いまして(ニコッ」
瑠衣ちゃん、か。
どこかで聞いたことある名前な気がした。
でも思い出せない。
別にいいか。
特に仲良くなるわけじゃないし。
赫「僕帰るから」
赫「ついてこないで」
瑞「先輩僕っ娘なんですね~」
瑞「ぁ、てか今日の〇〇会のやつ先輩行きます?」
話が通じない。
ついてこないでと言ったのに、話しながら僕の後ろを歩く瑠衣ちゃん。
前をみると、担任の女教師がこっちに走ってきている。
逃げるのもめんどくさいので素直に待とうと思う。
担任「唯羅さんっ!?」
担任「勝手にいなくならないでください、(息荒」
赫「…教師のくせにろーか走ってやんの」
担任「くせにとか言わないの」
担任「瑠衣さん、だよね、?」
瑞「はい(ニコッ」
赫「せんせ、1年も覚えてんの?」
赫「こんまえクラスの子の名前忘れてたのに」
担任「忘れてないです!?」
瑞「…私この後家の用事あるので失礼します(ニコッ」
家の用事…?
さっきまで僕の後ろつきまわってたのに?
変な子。
担任「ぁ、はい」
担任「気おつけて帰ってくださいね」
担任「あと、来たときと帰るときは職員室に挨拶にくること」
瑞「はぁい」
来たとき…?
遅刻するのかな。
帰るときってことは、早退も…?
…わかんない。
不思議な子。
瑞「唯羅先輩また話しましょうね(ニコッ」
赫「…(顔逸」
担任「唯羅さん!!」
っるさ。
せんせ、声でかすぎ。
僕のことなんも知らないくせに。
瑠衣ちゃんのことも全然知らないんでしょ。
どうせただの仕事だもんね。
余計なお世話。
赫「…せんせうざい」
赫「僕帰るから(歩」
担任「ぇ、ちょっと!?」
担任「唯羅さん!!」
追いかけてきたけど、全部無視して
走って逃げる。
授業中だけど、荷物は隠してあるので
教室には行かなくていい。
荷物をとって、走って門をでる。
別のせんせ~と目あったけど大丈夫かな。
まあどうでもいいか。
学校なんて
なくなればいいのに。