お名前を借りているライバーさんとは関係あり ません。完全二次創作です。
·自傷行為
・病み (knmc)
ここから先は伏字なしとなります。
大丈夫そうな方だけどうぞ。
剣持side
毎日夜になると辛い。
1人で、寂しくて、暗くて、しんどくて。
誰も助けてくれない。否、誰も自分なんて助けたいと思わない。面倒臭くて女々しくて。迷惑ばかりかける自分なんて誰も気にかけてくれな い。
どうしよう。しんどい。死にたい。このまま何をしても意味なんてないのに何故生きていないといけないのか。
駄目だ。こんな思考になってしまうといよいよ何もできないので、思考をリセットするために剃刀を手に取る。
ざり。ざしゅ。
赤黒い玉ができ、崩れて流れ落ちる。パックリと切れた傷口が綺麗だ。
「いた、」
思い出したかのように傷口が痛む。ああ、明日には予定がある。自分のことで頭がいっぱいで、迷惑をかけたくないというくせにこうして予定を忘れてしまう。早く止血をして、明日のために寝なければいけない。
「はぁ、もぉいいかな。」
適当に血を拭い、手慣れた手つきで包帯を巻く。
包帯にはもう少し赤が滲んでいるが、気にしなくてもいいだろう。そんなことよりも予定だ。
あした、あしたにはよていが、ある。
「ん、そろそろ寝るしかない、か。」
机上へと手を伸ばして処方された薬を飲み、眠りにつく。明日は迷惑をかけないように、しなければ。
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心地良くもない憎たらしい光で目が覚める。相当浅い眠りだったのだろう。倦怠感は全く抜けていないし、むしろひどくなった気さえする。
起きるのには早すぎる時間だが、どうせここから起き上がるのに時間がかかるのだ。
「ぁさ、あさか。」
あぁ、起きたくない。これまでのこと全てが夢だったら良かったのにな。
そんなことを考えていても仕方ない。収録。収録があるのだ。目ざとい大人たちのことだ。少しでもいつもと違っていれば、すぐにバレてしまうだろう。
「おきよう、じゅんび、しなぃと。」
昨夜の行動もあってか、いつもより重い体に苛立ちながらも収録に向かうために準備を始める。鞄には殆ど物を入れないが、念のため包帯と、剃刀。剃刀も入れておこう。念のため、だ。
「よし。大丈夫。僕は今日も剣持刀也だ。」
鏡の前で自分に言い聞かせるようにそう呟いて家を出る。このままだと少し早く着くだろうが、それくらいでいいだろう。
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「ふぅ、着いた、な。僕が最初か。」
ここまで来るのに相当な体力を消耗してしまった。こんな調子で今日の収録を乗り切れるだろうか。否、やるしかないのだが。
少しの間、仮眠を取ろう。昨夜は結局良い眠りとは言えないお粗末な物だった。まだまだ時間はあるし、少し眠るくらいなら大丈夫だろう。
加賀美side
今日は少し早めに楽屋に着いた。早めと言っても何時間も早いわけではないので、剣持さんあたりはいるだろうか。
ガチャ
楽屋へ入ると寝ている剣持さんがいた。最近は多忙だったようだし、お疲れなのだろうか。まだ時間はあるし、起こさないでおこう。…いや。今すぐにでも起こしたほうがいいだろうか。
「これ…」
私の目線の先には、剣持さんの腕。枕になるように組まれている。まぁ、それだけなら良かったのだが、そうではない。包帯が見えている。それも赤黒く滲んだ包帯。これはほぼ間違いなく自傷行為であろう。それも昨日や今日の。
———今起こすのはよしておこう。本当はすぐにでも問いただしたい気分ではあるが、そんなことをして負担になってはいけない。収録が終わったら、絶対に声をかけよう。最年少ながらに聡い彼のことだから、のらりくらり躱そうとするだろうが、絶対に。お二人が来た時に気づかれないよう、服の袖で手首を覆っておいてやる。
少しして甲斐田さんが来て、遅刻ギリギリに不破さんも来た。
不破「あれ?もちさんおねむっすかぁ?」
甲斐田「もちさんが寝てるって新鮮っすね!いつもシャキシャキしてるし。」
「そうですね。お二人も来たところですし、そろそろ起こしましょうか。」
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剣持side
加賀美「…持さん、剣持さん。」
誰かに肩をゆすられてフッと意識が浮上する。あぁ、これは社長か。そんなに寝ていたのか。とにかく早く起きないと。
「ん、はぃ。すいません。寝てしまっていて。」
甲斐田「だいじょぶっすよもちさん!アニキなんて遅刻ギリギリに来たんで!!」
不破「かいだぁ?」
加賀美「はは。まぁそれは良いとして。剣持さんも起きたことですし、収録終わらせちゃいましょうか。」
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前垢で見てくださった方々申し訳ありません!
暫くの間存在ごと忘れており、久々にログインしようと思ったら垢が消え失せていました!!
ここからは時間のある時に更新しようと思っていますので、申し訳ありませんが少々お待ちいただくようお願い致します!小説を書くのははじめてですが、普段はXの方で絵を描いていますので、機会があれば是非、よろしくお願いします!
コメント
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続きまってます、、、、、