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〜褒めてよ〜
ー数年前ー
💚「お父さん!お父さん!」
💚「俺ね、学校で成績一位取って」
💚「それで先生が今度の講演会でスピーチやれって!」
父「亮平、お前と同じ年齢の時」
父「俺は名門大学から飛び級推薦を受けた」
💚「…」
父「たとえ俺の息子だろうとその程度では価値がない」
父「このままだと阿部家の名が薄れる」
💚「はい…ごめんなさい…」
💚「…今度のスピーチはッ」
父「引き続き勉学に励め」
💚「ッ…」
💚『何で…どうして褒めてくれないの…』
💚『まだ努力が足りないのかな…』
💚「はい…頑張ります…」
ーーーーーーーー
ー現在ー
💚「お父さん、俺名門大学に合格したよ」
💚「それも特待生で」
父「そうか…で?何の用だ」
💚「あ、いや、俺今回すごく頑張ったから」
💚「褒めて欲しいな…なんて…」
父「はぁ…その歳になってまだ親から称賛を求めるのか」
💚「ッ…」
父「大人になりなさい」
💚「…はい…ごめんなさい…」
💚『もう求めないから』
💚『大人になるから』
💚『一度でいいから…』
俺を褒めてよ…