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渚彩)お!犬っちゃーん!
澄晴の居る教室に顔を出すと澄晴が声を上げる暇もなく抱き着いてきた
渚彩)…へ?
思いっきり反応するスピードが遅れ気付いた時には唇を重ねられていた
クラスメイト)え、えぇ!?!?!?
渚彩)あー…もうバカぁ…
澄晴)??
渚彩)連絡あったでしょバカァ…
澄晴)…あ”ッ
男友達が澄晴の腕を掴んで教室に引き摺りこんで澄晴を取り囲んでいる
渚彩)嘘ついたのが無駄になったじゃん…諏訪ちゃんごめんね…
諏訪)まぁ…あれだ、おつかれ
渚彩)んも〜!
諏訪はその後「タバコ吸ってくるわ〜」と言って学校から出て行ってしまった
渚彩)クソ〜…結局こうなるのかよ…
今は授業の合間の休憩時間である
澄晴)もういいじゃないですか〜あっという間に渚彩さんが俺たちの子供産んだって広まってるんですから〜
渚彩)良くないから隠そうとしてたのバカ!
三輪)なんで来たんだよ、妬くぞ
渚彩)もう妬いてる人が何言ってんのバカ!もう離して〜!
高校生組は私の居場所を全力で探して見つけたヤツが私の居場所をゲロった
渚彩)暑い!
陽介)いーじゃねぇかよ〜
生徒、保護者、教師は少し変わった目を向けて来るが私の名が結構広まっているのか口を出そうにも口を出せていなさそうな顔をしている
渚彩)良くないから言ってんの
緋咲は「おにーちゃ!おにーちゃー!」とニコニコしているが澄晴が「パパだよ〜」と言えば「ぱぱー!」と言って手を伸ばす
渚彩)あーあ〜笑
澄晴)かっわいいねぇ〜!
緋咲)ぱーぱー!ひしゃいーこ!
澄晴)そうだねぇいい子だね可愛いね〜!
澄晴は学校という監獄では得られない可愛さを学校という監獄で得ているという幸福感で壊れてる…(?)
渚彩)まぁ、いいか…お前らの教師に会わせろ〜挨拶してくるよ
澄晴).*・゚(*º∀º*).゚・*.はーい!
澄晴は私の腕を掴んで自分の教室に向かった
澄晴の教室
渚彩)あ、教師さんはっけーん
澄晴)せんせー!
澄晴がドアから担任を呼ぶと担任は「あ!」と声をかけて駆け足でこちらに来た
渚彩)初めまして!澄晴の嫁をしている者です
担任)えぇ、知っておりますよ
渚彩)…知ってる?
担任)えぇ、クラス全員知ってますよ
渚彩)…知ってる?
澄晴を横目で見ると汗をダラダラと流しながら緋咲と遊んでいる
渚彩)…後で覚悟しろよてめぇ
澄晴)ゴ、ゴメナサイ…
担任)知っておりますよ〜子育てに仕事に家事の両立を完璧にこなす天才嫁だって
渚彩)えーっと…まぁ、よく言われてます笑
担任)クラスメイトによく自慢してましたよ笑
渚彩)…つまりは嘘をつく必要はなかったと?すみはるぅ?
澄晴)ハ、ハィ…
渚彩)ごめんなさいね…私の旦那が
担任)いえいえ!それよりもボーダー隊員として何時も守って下さりありがとうございます
渚彩)!!純粋にお礼を言われたのは結構久しぶりですね笑
力無く笑って言うと担任は「そう…ですよね、大侵攻の時とか連れ去られる人…多くてマスコミとかはボーダーを敵視して…」と一気に暗くしてしまった
渚彩)あ、えーっと…わ、私誓います!これからも!今までよりも一般人の皆様に被害が行かぬよう守ります!ずっと、今までよりも
と笑顔で言うと担任は「よろしくお願いします、これからも、今までよりも」と笑顔で答えた
そんな話を聞いていた生徒の親御さん達も何故か涙を流して拍手をしてくれた
渚彩)ありゃ、聞かれちゃいましたか笑
澄晴)だね笑
なーんて話をしているとスマホに着信が入った
渚彩)澄晴、仕事入った
着信画面を見せると澄晴は「一人で行ける?」と聞いてきたが「できるよ笑」と笑ってトリガーを起動する
生徒)ね、ねぇ…あれって!
生徒)だよな!有名な渚彩さんだぜ!
渚彩)終わったらすぐに戻って来るよ笑
笑って窓から飛び出す
緋咲)まーま!
澄晴)そうだね〜ママが帰ってくるまでパパといようね〜
担任)え”…
澄晴)え?