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幼稚園の頃、初めての友だちが出来た。
俺はその子の全てを知った気でいた。
笑う姿も、怒る姿も、照れる姿も、泣いてる姿も、いつも俺が作り出してるから。
いつも俺が一緒に居るから。
小学生になっても、ずっと一緒にいようって約束した。
俺はあの子しか、あの子には俺しか居ないと思ってた。
でも、そんなことはなかった。
俺がそう思い込んでただけで
俺にはあの子しか居ないのに。
あの子には俺の代わりが沢山いた。
そんなある日、あの子は死んだ。
俺だけのあの子が。たったひとりの友だちが。
死んだ。
もっと一緒にいたかった。
もっと一緒に居られるように。
俺はそいつの墓の前で自殺した。
でも、死ねなかった。
俺は精神病院に行かされ、パニック障害だと言われた。
「本当の友達」
1話
fin.
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