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うるさい!!僕は勇者と戦いたくなんかないんだよーーー!
プロローグ
第一章 勇者と戦いたくない魔王は、勇者を全力回避する
第二章 勇者と戦いたくない魔王は、勇者と暮らす
第三章 勇者と戦いたくない魔王は、勇者と幸せになる
プロローグ
『魔王、それは厄災。
凶悪な魔物たちが蔓延る魔ノ森を支配する、絶対的な強さを持った者。
王様は、その力が自分たちに向くことを恐れ、特別なスキルに恵まれた勇者を魔ノ森に送りました。
勇者は厳しい旅の末、魔王を討伐しました。
人々は勇者を救世主だと讃え、祀り、拝みました。
そこから世界は安定しました。
また魔王が出現しても、勇者を送り、安定を続かせました。
こうして、勇者のおかげで、世界は今まで平和に保たれてきたのです。』
誰もが知る童話にある、「魔王」という存在。それが、今出現した。
ここ数百年出現せず童話の中だけの存在で、脅威を知らない者も多かっただけに、魔王誕生が報道されたときには世界中がざわめいた。
しかもその魔王は、文献に残るどの魔王よりも多い魔素を体内に宿しているらしい。
体内の含有魔素が多いほど、いろいろな魔法を高威力で放てる。それが多いということは、今回の魔王は相当な強者であり、過去最強であると推察された。
国はすぐに希有で強力なスキルに恵まれた勇者と、それをサポートできるだけ強いスキルの持ち主たちを集め、パーティーを作った。
今、早急にその者達の力を磨いている。
これは、その過去最強の魔王と仲間達、勇者が織りなす、ラブコメディである。