「小柳く〜ん」
ソファに腰掛けてスマホを見ていると、俺の膝の上に頭を置いて見上げてくる星導。これは星導が誘うときによくする行動だ。誘いに乗って星導の後を追って寝室へ向かう。
ベットに横たわるとやけに星導がにやにやしている気がして寒気がするが、いつもこんな感じか、と気にしないことにする。
星導は、ちゅ、と優しい音を立ててキスを落としてくる。 さらに、服の下に少しひんやりとした手を入れて俺の脇腹を撫でる。
「ん、ふ、…」
俺が少し声を漏らすと、星導は乳首の方に手を動かす。しかし、今日は突起を触ってこない。突起の周りを焦らすようにくるくると撫でるだけで、くすぐったくて腰が動く。
「星導っ、…、//」
「よし!今日はおしまい!」
「っ、え?、」
いつも通り最後までを期待していたのに、ただ身体を撫で回すだけで終わりを告げられて唖然とする。最後までしろよ、と言うのも小恥ずかしくて言えず、自分の 元気になったものを後で抜こうと考える。
「あ、小柳くん、俺が挿れるまで1人でしたらだめですよ?」
心を見透かしてきたようにそう言って、俺を残して星導が寝室を出ていく。 …ん?、ちょっと待て。星導が挿れるまで……??その言葉の意味が理解できなかったが、とりあえず星導のいうことを聞くことにしよう、怒らせてはいけない男だから。
そして次の日、星導がまた誘ってくる。今日こそは挿れるんだろうと、期待に胸を膨らませて星導に押し倒される。だが結果は期待外れ。昨日と同じように脇腹や乳首の周辺を撫でてくる。今日はそれに加えて内ももや鼠径部も撫でてきた。敏感な所に近づくたび、身体が星導を求めてピクピクと反応するが、星導は俺の欲しいものをくれないままだ。
「っ、おい星導…っ…!どういうつもりだ…//」
我慢できなくなって星導に問う。
「やってみたいことがありまして、後3日我慢しててくださいね」
「っは?!3日?!」
長い…長すぎる。星導もギンギンにしてるくせに勃ったまま終わるとか生き地獄すぎる。一度俺はトイレで抜こうとしたが、ドアの外から小柳くん、と声をかけられて意地でも抜かせないという圧をかけられる。まさに禁欲を強いられている状態だ。
3日目。星導がベットにバスタオルを敷き、俺は裸になりその上にうつ伏せになるように指示される。昨日まで脱がされなかったため羞恥心が働くも、言われるがまま動く。バスタオルの上に寝そべると、背中に冷たいローションをいきなりかけられ、身体が跳ねる。
「っ、え、なにっ、」
「オイルマッサージ的な…、」
そう言って、背中に垂らしたローションを手のひらで全身に広げていく星導。太ももからお尻に向かって、圧をかけながら手を動かされる。お尻に手がかかると、星導は肉を鷲掴みにして左右に拡げるようにして揉みしだく。露わになった穴がヒクヒクと動くのが自分でも分かってしまい恥ずかしい。
「っ、それやだ、//」
「嬉しそうですけどね?、」
すると、星導はローションでヌルヌルになった指を俺の穴にピトッと密着させる。ぐぐぐと圧をかけてくるくると円を描いているので、挿れてほしいと言う一心で腰を突き出してしまう。しかし、星導はそれを許さない。ぎりぎり入らないラインで入口をなでてくる。もどかしくてしょうがなくて腰を動かし続けていると、シーツと自分のものが擦れていることに気づく。星導には、指を挿れて欲しくて腰を動かしているようにしか見えないだろう。そう思い、シーツにものをすりすりと擦り付ける。久しぶりの気持ちよさに必死になっていると、腕をガシッと掴まれて仰向けにされる。
「こら、だめじゃないですか。1人で気持ちよくなろうとしちゃぁ。」
星導は、俺のものからゆっくり滴れているカウパーを裏筋から穴の方まで伸ばして塗り込むようにして撫でてくる。その手でまた乳輪をくるくる撫でて焦らす。それと同時に、身体がピクピクと反応する。
「んっ、うぅ…、//」
いくら期待してもたどり着けない快感に、理性が抑えられなくなってきた頃、星導が手の動きを止める。
「はい終わり」
そして4日目。俺はまた脱がされてベッドの上だ。今日にかけて、だんだんと快感に近づいてきている前戯だが、明日が本番なのに昨日とそんな変わり映えしない愛撫ばかりだ。そう、思っていた。全身を撫で回した上で穴の周りを刺激したあと、星導が仰向けの俺の脚の間にずりずりと入って来て、俺の両足を持ち上げたのだ。
「っ、やっと挿れっ、♡ほしるべ、」
期待が高まって、つい口に出す。
「いいえ、まだ挿れませんよ」
「っえ、、ん゛…?!♡♡♡」
いきなりパン、と部屋に音が響く。星導はまだなかに挿れていない。服越しにピストンしてきたのだ。これでも分かる、星導の大きくて硬いもの…♡。それが穴にあてがわれてキュンキュンと入り口が収縮を繰り返す。リズムよく打ち付けられる圧迫感に快感を覚え、声を我慢できなくなってしまう。
「んん゛♡ほしる、べ//、きもち、♡♡」
「疑似セックスでも感じちゃうんですね、小柳くん、」
「ッ、♡、だれの、せいでっ、え゛!///♡♡」
「だれのせいでしょうね〜、」
この時、ピストンを続けながら急に星導が下腹部をぐーっと押してくる。そのままぐりぐりと円を描くように手を動かすと外側から前立腺を圧迫され、気持ちよくて頭が真っ白になる。ビクンビクンと身体が痙攣を起こし、わけのわからないほどの快感が襲う。今俺、触ってなかったのにイった…?、
「…、♡、小柳くん、上手♡」
「あ、ぇ、?♡」
「今日は終わりにしましょうか♡」
挿れていないのに、挿れられているときと同じくらいに力が入っていたのか疲労感がものすごく、すぐに眠りについてしまった。
そして、最終日。落ち着きのない1日を過ごし、やっとの思いで夜を迎える。今まで通り優しいキスから始まり、次第にクチュクチュと激しい水音が響くほどの激しいキスをする。ジュッと、星導が俺の舌を吸い上げるのさえ興奮材料となり、腰がカクカクと動き始め、気づかないうちに俺の上に覆いかぶさる星導の腹に自分のものを擦り付けていた。星導は俺の穴の周りを撫でていると、指先に力を込める。やっとはいってくる、…♡
ツププ
「んッ…、♡♡♡はぁッ、♡」
「うわ…とろとろ、♡、期待してたもんね…?」
俺がコクコクと頷くと、星導はすぐに指を2本に増やし、腹側をコンコンと刺激し始める。チュプチュプと粘度の高い音が聞こえると同時に、やっとなかに指を入れてもらえた喜びと快感を感じる。指の動きが激しくなり、ギューと星導の指を締め付けてしまう。
「っ、う゛♡ほしるべ、いぐ、♡♡♡」
ビュルッ
5日間溜め込んでいたためか、濃いものがとぷとぷと溢れ出す。
「ッ、は、ッ、♡、ん、♡」
バチュン!!
「ッ?!♡♡、」
呼吸を整えようと必死に酸素を取り込んでいると、大きな快感が押し寄せる。いきなり星導が奥まで貫いてきたのだ。その衝撃にまた、目がチカチカして前が見えなくなる。
「まて、いったばっ、♡か、!んん゛ッう♡」
奥を突かれたと思ったら、今度は前立腺をめがけて腰を打ち付けてくる星導。ゴリュッゴリュッと硬い音が響く。
「あぁ゛ッほしるべっ゛、きもち゛ぃ゛♡」
「ん、♡きもちいね」
ゴチュッゴチュッ
「っ、〜、//」
限界が来たのか星導の表情が濁り、ものを俺のなかから抜こうとしたため星導の腰を脚でがっちりホールドする。
「っ?!、小柳くん?、//」
「ッだせよ、♡なかに、俺のなかに、!♡♡」
「ッ、もう、お腹壊しても知りませんよ、」
星導は俺の最奥にピタッと密着させてどくどくと精子を流し込む。
ただひたすらに気持ちよかった。5日分の興奮は正直まだ収まらないが、3回以上イった身体は悲鳴を上げている。なにも考えられなくなるほどに狂い、欲に従順になるのも悪くない。
これによって恋人とのえっちが当たり前にできることの喜びを知った小柳だった。以降、星導が任務でしばらく留守にしている時に、今回のような快感を求めて小柳は1人で禁欲しているとかいないとか。
〜Fin〜
コメント
1件
ぇ〜♡可愛い