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一話完結です


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いむしょー


ほとけ(いむ)

AIの子。人造人間みたいな。ある研究でつくられた。

見た目は人間と変わらない。

感情をうえつける実験のため周りの人間と同じように過ごしている。

高校3年。


初兎

人間。いむくんと仲がいい。友達が多い。

高校3年。









初兎 「おっはよ~いむくん!」

ほとけ 「あ、初兎ちゃんおはよー」

いつもの朝の下駄箱。


初兎 「今日さー、朝寝ぼけすぎてビオレで歯磨きしそうになったんよね〜www」

ほとけ 「あははっ、なにそれwww」

くだらないことで笑いながら階段を上り教室に入る。

ガララッ

初兎 「おはよーございまーす」

○○ 「あ!初兎おはよ!」

●● 「おはよう初兎くん!」

○○ 「おはしょーw」

〇〇 「おはよー、なぁ聞いてよー」

初兎 「おぉなんやなんやw」


ほとけ 「...」

初兎ちゃんは人気者だ。この教室に入ると、初兎ちゃんは僕だけのものじゃなくなる。

僕に話しかける人はいない。


僕の名前を呼ぶのは君だけ。

君の名前を呼ぶのは僕だけじゃない。


もやもやする。




キーンコーンカーンコーン


ほとけ 「ねえ、初兎ちゃん一緒に帰ろー」

初兎 「おん!じゃ、」

○○「お〜い初兎!!ちょっと手伝ってくんねー!?」

初兎 「あ〜...ごめんいむくん!ちょっと待っててくれん?」

ほとけ 「うん...あ、でも僕今日は先に帰るね」

初兎 「そっかごめんな。じゃあまたな!」

ほとけ 「うんばいばい」


○○ 「___ww」

初兎 「__?____w」

〇〇 「____!!」

●● 「www_____ 」


ほとけ 「...」


もやもやする。





次の日。


初兎 「いむくん!一緒に帰ろ!」

ほとけ 「ん!」


●● 「初兎じゃーなー」

○○ 「初兎ばいばーい」

〇〇 「初兎ー!!」

●● 「 」

〇〇 「 」


ほとけ 「...」





初兎 「よし、ここでお別れやな。また明日!」

ほとけ 「うん、またね」


分かれ道で君は右、僕は左へ進む。


○○ 「あ、おかえり初兎ちゃん〜」

○○「おや、今日は早いんだね」

●● 「大きくなったね__」

〇〇 「___おかえり」


ほとけ 「...」


初兎ちゃん。

初兎ちゃん。

僕は。


もやもやする。






次の日


初兎 「うおーー!すごい雪やな!!」

ほとけ 「ねー、いっぱい積もってる」

歩道橋を二人で歩く。

一面雪で真っ白だ。


初兎 「うわっ!あぶねー滑ったーww あ、受験生なのに滑るとか言っちゃったw」

ねえ。


初兎 「てかもうすぐ卒業やなー、」


ねえ。初兎ちゃん。

僕ね、ずっともやもやしててね。


初兎 「みんなとも離れちゃうのかぁ」


ずっとずっと。


初兎 「寂しくなるなぁ」


みんなが初兎ちゃんのこと呼んで。

だめだよ

このもやもやはなんなの?

これからもずっと仲良く__


初兎 「いろいろあったよな」


無防備な背中。

親友だよ

ここで*初*兎ちゃ*ん*を押し*た*ら。

こんなこと考えるなんておかしい


初兎 「でも全部楽しかったなw」


振り返ら*ない*で。

ずっと一緒にいたのに

初*兎*ちゃんは*死*ぬのかな。

も*やも*や*す*る

ここで_____


初兎 「な、いむくんw!」


ドンッ


君が振り向いた瞬間。

僕は君を突き落とした。


初兎 「っ」


かすかに君の目から落ちるしずくが見えた。


ドサッ







ほとけ 「っあ、?」

僕、今、

バチッ

ほとけ 「え、あ、え?」

パチパチ

体から火花が散る。

ほとけ 「...なんで?」

ポタ


目から水が

バチッバチ

____エラーが起きています____

バチバチ

____エラーが起きています____

ほとけ 「っは、あ、っ...!!」


ドンッ


ほとけ 「...う、..は、あ、」


気づいたら飛び降りていた。


バチッパチッ

ほとけ 「しょ、うちゃん...ポロ」

ぴと

ほとけ 「...冷た、い...」


ねえ。

しょちゃん。

しょうちゃん。

初兎ちゃん。

「*☓☓☓☓☓___________。*」


ブツ______








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