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#一次創作
つが
転校してきた殺し屋君第3章:復讐の鎮魂歌
第24話:絶対零度空気
「……もう、いい」
黒咲の口から漏れたのは、感情の死滅した冷徹な響きだった。 その瞬間、黒咲の周囲の空気が漆黒に染まる。佐藤の拳、竹内の眼、氷河の冷気――全ての技術が復讐という一点に収束し、彼は人を超えた**「純粋な殺戮者」**へと覚醒した。
「な、なんだ……このプレッシャーは……!?」 黒鷹が恐怖に顔を歪め、ライフルを乱射する。だが、黒咲はその弾丸の軌道を紙一重でかわすのではない。弾丸そのものを「見ていない」かのように、最短距離で黒鷹との距離を詰める。
「玲亜を……返せ」
ドシュッ、と肉を裂く音が響く。 黒咲が手にした氷河の小刀が、黒鷹の右肩を深々と貫いた。 「ぐああぁぁッ!!」 「次は、その足だ」
逃げようと背を向けた黒鷹の膝裏を、黒咲の蹴りが粉砕する。ボクシングの踏み込みを応用したその一撃は、骨を粉々に砕き、黒鷹を床に這いつくばらせた。
「待て、黒咲……! 俺が悪かった、玲亜は返してやる! だから――」 「返してやる、だと?」
黒咲は黒鷹の髪を掴み、無理やり顔を上げさせた。その瞳には、かつての友への情けなど欠片も残っていない。 「お前が奪ったのは、命だけじゃない。彼女の尊厳も、俺たちの未来も全部だ。……簡単には死なせない」
そこから始まったのは、静寂の中の処刑だった。 黒咲は急所を避け、黒鷹の四肢の腱を一つずつ、精密に切り裂いていく。 「あ、あああああッ!! 殺せ! 頼むから殺してくれ!!」 黒鷹の絶叫が実験場に空虚に響く。だが、黒咲の手は止まらない。
黒蜜と藤堂は、その凄惨な光景に言葉を失い、ただ立ち尽くしていた。今の黒咲は、自分たちの知る「凪浩一」ではない。地獄から戻ってきた、真の掃除屋の姿だった。
「浪岡も、安藤さんも、みんなお前のエゴで消えた」 黒咲は、泣き叫ぶ黒鷹の喉元にゆっくりと小刀を突き立てた。 「……地獄で、あいつらに詫びてこい」
「――――ッ!!」
力強く振り抜かれた刃が、黒鷹の命の灯を完全に消し去った。 冷徹な、そして残酷な幕引き。 黒鷹の死体を見下ろす黒咲の返り血に染まった顔に、勝利の喜びは微塵もなかった。
黒鷹の死と同時に、施設全体のシステムがショートし、爆発を始める。 棺の中で眠る玲亜の生命維持装置も、その光を失おうとしていた。
「……黒咲、早くしろ! 建物が崩れるぞ!!」 黒蜜の叫びが響く中、黒咲は血塗られた手で、静かに玲亜の棺に手をかけた。
(つづく)
コメント
1件
みぅです🤍🥀 第24話、読み終わりました……。 黒咲の「もう、いい」の一言から始まる空気の変化、本当にゾッとしました。あの冷徹さ、感情を全部♡♡♡たような覚醒の仕方、重かったです。でも、それだけ玲亜への想いが本物だったんだなって。 「返してやる、だと?」の台詞、胸に刺さりました。簡単に死なせない執念、でも最後に喜びが微塵もないところが、黒咲の人間らしさを感じさせて切なかったです。 次、玲亜は助かるのか……続きが気になります。