テラーノベル
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暗闇の森の中を走っていた。
なにかに追われていた。
f「怖いよ…!」
…建物がある!
あそこに逃げれば!あそこに…!
f「 ? 」
気付けば僕は落ちていた、やっぱりどこも暗闇で、底がない。
ただ…落ちていた。
怖い、怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖いよ……!助けて………………。
やだ……。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
f「いやぁ゛ぁ゛!!!!!」
f「はぁ…はぁ………!」
涙でぐちゃぐちゃだった。
汗が服に滲むほど出ていて。体がベタベタしていた。
f「お風呂…入らなきゃ…。」
ベッドから降りようとした時、床がなかった。
f「あぁ゛!!!」
僕は床に膝を着いた。幻覚だろうか。
また底がない穴に落ちたと思った。
f「はぁ………!」
しばらく体の震えが止まることはなかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
スタジオに向かう際、誰かに追われている感覚が走った。
1番人気がない僕でも、一応大人気バンド
Mrs. GREEN APPLEのメンバーだから、2人を目的に、ストーカーに会うことも無くはないことだろう。
だけど、この追われる感じ、既視感があった。
あの悪夢と同じだ…。
きっと違う、また今朝のように、勘違いだろう…。
そう自分に言い聞かせることしか出来なかった。
あと少しで、スタジオに着く、あと少しで…!
建物がどんどん近づいていくにつれ、嫌な考えが大きくなっていった。
この階段を登れば……!!
f「…!」
また落ちる…?穴があるかもしれない…
早歩きになっていた足を止め、階段の前に立ち尽くしてしまった…。
通行人「あの、」
僕は腕を掴まれた。あまりの恐怖に叫んでしまった。
f「やめろ!!!触るなッ!!!」
通行人「ッ…!なんですか?フラフラしてたから、助けようとしただけなんですけど…!」
f「はぁ…はぁ…!!やめてよぉ……!来んな!怖いよ!!滉斗ぉ…!元貴ぃ…!」
通行人「ちょっと、まじ大声出すのやめてくださいよ!大丈夫ですか?救急車呼んだ方がいいですか?」
何も考えられなかった、完全にパニックになってしまって、涙が溢れて、視界が薄れていった……。
f「助けて!!滉斗!助けて!」
w「……、本当に、涼ちゃん助けて欲しいの?ただみんなに心配されたいんじゃないの?俺、涼ちゃんのこと信用出来ない。」
f「…ッ!!ひ、滉斗…!」
w「俺は知らない、自分で何とかしなよ、どっか行って…。もう、顔を見るのも腹が立ってくるから。」
f「………。」
滉斗…?なんでそんな事言うの?
僕を…愛してくれてたんじゃないの…?
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「涼ちゃん!!!」
f「……。」
誰だろう…。僕の名前を呼んでる…?
w「涼ちゃん…!!大丈夫?」
若井の手が伸びてきた。その手が恐ろしくて仕方がなかった。
f「?!!やめて!!触らないで!!」
w「涼ちゃん…!?なんで…!」
f「やめてッ!!言わないで!教えないでッ!!やだよ……。」
w「何が……??涼ちゃん……?俺は涼ちゃんのこと_。」
f「もう…!やめてよ!!怖いよ!助けてよ!怖い、怖い怖い怖い怖い怖い!!!!怖い怖い怖いんだよ!!」
またパニックになってしまった。
怖くて仕方がない。
今が夢の中なのか、それとも現実なのかが分からなくなっていく…。
医者「すみません…若井さん、外で待機でしていただいてもよろしいでしょうか?」
w「……はい…わかりました…。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
医者「…落ち着いたようです。」
w「涼ちゃんはッ……!!…藤澤は大丈夫なんでしょうか?」
医者「…はい。今のところは……。」
w「今のところ…?」
医者「藤澤さんは睡眠障害の1種の、ナイトメア症候群を患っているようです。」
w「?それは、どんな症状があるんですか?」
医者「ナイトメア症候群とは、リアルな悪夢を繰り返し見て、現実と夢が曖昧になってしまったり、寝ることに恐怖を覚えてしまったり。悪化した場合は死に至るとても危険な障害です。若井さん。とても不安だと思いますが、今は私たちを信じて任せてください…」
w「そんな……。涼ちゃんが…………?死んじゃう……??」
不意に涙がこぼれてしまった……。
止まることがなくて、自分への憎しみと怒りと、涼ちゃんへの怒りと心配とが一気に込み上げてきた。
涼ちゃんは……どうなっちゃうの……?
居なくなっちゃうの?
嫌だなぁ……。
お願い……。
どうか。
そのままでいてよ…………。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
涼ちゃんが、病院に運ばれたと聞いた時、僕の中にある何かが揺らいだ……。
そして_。
病室の前で下を向き佇んでいる若井を見た瞬間、僕の中にある何かが消えてしまった気がした……。
何があったのか、どうなってしまうのかが、容易に想像できたから…。
できてしまったから…………。
m「ッ……ふっ……!くッ……ンッ…ぁ…ふッ……。」
今までの思い出とともに。
この眼から、滴が溢れ出た。
溢れ出て……溢れ出て…………。
もう……。どうしようもなくて……。
いつしか笑ったあの日の思い出を……
疎ましく思ってしまうのだろうか……?
「「寂しいなぁ…………。」」
w「涼ちゃん!一緒に帰ろ!」
f「うわぁ!びっくりした!なんだぁ…若井か。いいよぉ一緒に帰ろ」
m「うわぁ、そうやって僕のこと1人にするんだ!」
w「元貴!居たの?」
f「wごめんごめん、元貴も一緒に帰ろ!」
w「今更断っても、連れて帰るからねw」
m「気持ち悪ッwえー、あのさ帰りにちょっと寄りたいところあるんだけど」
w「うわ、連れてこなきゃよかった……w」
f「wいいじゃん?どうせこの後飲むんでしょ?w」
m「そうだぞー」
w「まぁ、いっか……w」
3人の後ろ姿の影が伸びていき、笑い声とともに薄れ見えなくなっていった……
この思い出は…………。夢の中だったか…?
この人は誰だったか?
あの楽しかった思い出はなんだったか?
嗚呼、夢現の世界を今日も生きている……。
いつか……。また出逢えますように……。
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この後どうなったかは、あなたの頭の中のストーリーで活き続けるでしょう。
この作品が、たくさんの可能性になっていくことを願っております。
1度このように終わりを付けますが、私の書いたストーリーが見たい方がいらっしゃれば続きを書いてみようと思っています。
ですが、この続きは私の頭の中で繰り広げたい!いいや、ここで終わるのがいい!終わりが見えないのがまた良い!と思う方は、続きを見ずに次のあとがきを読み終わりにするのことをおすすめします。
※あとがきに後のストーリーの要素は書かれていません。
コメント
4件
続き気になります!ほんとに神作品すぎます😭😭
続き見たいです!Kさんの作品とても好きです⟡.いつも更新がワクワクでたまりません( * ॑꒳ ॑*)