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7 episode
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目を覚ますと、紅茶の匂いが鼻腔を通った。
ゆっくり体を起こすと、グランドピアノやギターなどが置いてある部屋に来た。勝手に動く体に抵抗する気もなく身を任せる。
扉を開けると、目の前に息が止まるほどの綺麗な顔つきをした男の子が立っていた。
白い肌と髪にダイアモンドみたいな瞳が特徴の男の子。
「起きたんだ」
と、ふわりと笑う。
「でも、まだ安静にしといて多分熱があるから」
「あ、この紅茶も飲んでいいから」
1人で話を続けながら私をベットへと戻す。
ベットに座ると、男の子は近くにある椅子を持ってきて傍に座った。
「えっと、大丈夫?」
「え、?」
「だって、公園で倒れてたんだもん。それに加えて熱もあったし」
「あ、いや」
「何か悩みがあるの?聞こうか?」
見知らぬ人にお家事情を話すなんて詐欺しかない。そうと考えられるのに言葉が喉まで来ていた。
「大丈夫だよ。このカフェはね、悩みを持ってる子が来て休むところだから」
胡散臭い話をしてるのに何故か信用出来る。彼の瞳が語っている。嘘ではないと。
「あ、あのね」
ついに喉にかかっていた言葉が声として出た。
今までの事を話す度に涙が溢れそうになる。どうしてこうなったんだろうと思いながらも話す。
話す度に真剣な表情で頷いてくれる彼を見て、もっと泣きそうになる。言葉を発せないから余計に安心する。
全て一通り話を終わると、
じゃあさ、君は家族になんて言いたいの?」
「え、?」
「だって傷で”トリカブト”まで書いてさ」
と、言いながら私の手首に指を指す。
なんにも言えなかった。言いたいことがわかんない。
「考えなくていいんだよ。ただ言葉を発してみて。」
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「 見てよって言いたい。」
なんで?
「 だって彼奴ら私の事見てないんだよ?!!」
親だから見てるよ
「 違う!!絶対に見てない!其れが今答えに出てるじゃん!!!」
「 あの人達は、今は自分の失敗を消そうと姉に集中してるけど私の事は産まれてから1度も見てないよ!!!」
「だってどんな行事にも活動にも来てくれなかったから。」
ー。
見てくれないなら産まないでよ_。
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やばい。
勢いが全然ない。
まぁいっか☆
又のお越しをお待ちしております。
Tenkyu for caming.