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祖母と暮らせたのはたったの15年間。

だが私の人間形成をしてくれたのは紛れもなく祖母だった。

祖母のつくる料理はいわば家庭的な安心する味で店にはない一人ひとりへの愛情が強く籠った料理だった。

中学生の時、私が祖母を待っている時祖母の布団にくるまって待っていたら「暖かいねぇ」と言ってくれた祖母はドライアイスに囲まれ冷たくなっている。祖母は今にでも起きそうなほど安らかに眠っている。祖母らしいなと家族とも話した。誰にも迷惑をかけたくないという正義感が強い祖母はほんとうになんの迷惑もかけずいってしまった。最期くらい迷惑かけてくれていいからもう少し長く話したかった。夢の中に出てきてほしい。話したい。謝りたい。感謝を伝えたい。罪滅ぼしな形でも、1度祖母に会いたかった。

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