コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
knside.
kn「………………お母さん、お父さん、ご飯作ったよ」
父「…………なんだ、この料理は。見た目から不味そうだな」
母「ええ。本当。」
父「…………こんなもの…食べられたものじゃない!!」
母「私たちにこんな料理を食べさせるだなんて、身の程知らずにも程があるわ!!」
kn「……熱…っ……」
………………こうやって料理を投げつけられたの、何回目だっけ……
俺はいつもちゃんと試食だってして、美味しく作ってるつもりなのに……
でも、今日は試食してる時間なかったから美味しくできてなかったのかも……
こんなことされるくらいなら、何か言い訳をしてでも5人と一緒にカラオケに行った方がよかった……
kn「…………2人とも、ごめんなさい」
母「本当にね。気分が悪いわ。じゃあ、私たちは2人でレストランに行ってくるから」
父「片付け、しておけよ」
kn「…………うん。ごめんね。行ってらっしゃい」
…………あ、まだ少しだけ料理、余ってる。
試しに、少し食べてみようかな……
kn「あれ……?」
────味が、しない。
今まで、ちゃんと「美味しい」「不味い」って感じられたのに…………
kn「あはは……おかしいなぁ…………」
✧• ───── ✾ ───── •✧
kn「…………そろそろ寝よう」
⟡.· ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ ⟡.·
………………あれ……なんでだろう…
もう何時間も経ったのに、全く眠れない。
─────心の中で、ずっと何かが渦巻いてる感じがする。
kn「……………………」
✧• ───── ✾ ───── •✧
チュン……チュン……
─────鳥の鳴き声……?
kn「あ……もう朝じゃん……結局一晩中起きてたんだ」
kn「……もう、いっか」
kn「もう何も感じられなくたって、ずっと笑顔で隠して、誤魔化せば、大丈夫じゃないか……」
kn「……そうだよ……うだうだ考えたって、結局なるようにしかならないんだから」
─────楽しく、笑顔で生きていかなくちゃ。