テラーノベル
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ごめん!思ったより早く完結させる!
全部で4話です!
意味不明な急展開になりますんでご注意を!
無理やり終わらせる!w
それでは〜どうぞ♪
第一章:欠けた記録
教室に戻ると、いつも通りの喧騒があった。
だが、悠佑の中には何かが違って見えていた。
窓から吹き抜ける風の音。
誰かの笑い声。廊下に響く足音。
すべてがほんの少し、遠くなった気がする。
「……お前、今日なんかあった?」
そう声をかけてきたのは、
金色の目をした少年――りうらだった。
彼は悠佑の机に腕を置き、覗き込むように顔を近づける。
「いや……別に、何も」
「嘘。お前、風の中から帰ってきた匂いしてんぞ」
「……風?」
悠佑が眉をひそめると、りうらはにやりと笑う。
「ま、いいや。ようこそ、KAKURYO(カクリヨ)へ」
◆
放課後のことだった。
りうらに連れられて、悠佑はまた例の“扉”の前に立っていた。
「ここ、普通の生徒は見えない。けど、お前には見えてる。
つまり……お前も“向こう側”の人間ってわけだ」
扉を開くと、そこには異空間が広がっていた。
書架が天井まで連なり、空には光も影もない。まるで記録だけで成り立つ世界。
「ようこそ、記録室へ」
その場所には、彼らがいた。
白髪に淡い蒼を帯びた肌の青年、初兎(しょう)。
彼の周囲には常に冷気が漂い、吐く息さえ白い。
着物姿の細身の青年、赤い瞳をたたえたほとけ。
背中には九尾の影が浮かび、狐火が宙を舞う。
肩に筆を差した、色素の薄い青年、ないこ。
名前を呼ばれるたびに一瞬遅れて視線を向ける、掴みどころのない表情。
無造作な髪に金の耳飾りをつけた男、いふ。
手には常に酒瓶。だがその目には確かな戦意が宿る。
そして、りうら。
彼らは全員、“人ならざる存在”――異形(いぎょう)。
「記録の歪みを感じ取ってな。こいつ(悠佑)を放っておけなかった」
りうらが説明する間にも、ないこが手元の筆で何かを記していた。
「へぇ。新しい“記録保持者”かもね」
「記録保持者?」
「この世界には、定められた記録がある。
生まれた日、出会う人間、死ぬ時まで。全部、書かれてる」
「でもね、たまに“記録から零れ落ちる存在”が現れる。
それが……君なんじゃないかってこと」
悠佑は黙って彼らの言葉を聞いていた。
だが、心のどこかで確信していた。
――自分は、何かを知っている。
まだ思い出せないだけで、本当は“記録”の中に関わっていたのだと。
初兎が小さく囁いた。
「この世界では、名前のない者は存在できない」
「だけど君には、“記されていない名前”の匂いがする」
記録に欠けた者。
名前を持ちながら、記されていない者。
その夜、悠佑は夢を見た。
燃える空。風の咆哮。
そして、誰かの手が彼の名を呼び――届かなかった。
はい!結構きりよくない!?
それでは〜♪
コメント
10件
すっげええ!かっけええ! てかキリがいいなあああ...すごい...
キリよッ!!!!!!? うちまじキリいいタイミング掴むの下手すぎるからなぁ…👉👈