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あうゅに@投稿しばらくお休み
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コメント
2件
あっ…(何かを悟った)
ゆあんくん、そうだったのか、、なお兄の過去を暴く?ますます続きが気になる〜!
第三章-第五話
《ya.side》
物心ついた時から、俺の身近にはパソコンがあった。
父と母は仕事で忙しくて、幼い俺には一切構ってくれない。
パソコンが俺にとっての遊び道具になった。
ある日のこと、父の部屋でよくわからないマニュアルみたいなのを見つけた。
それ自体がなんなのかよくわからないまま、ただ暇つぶしに試しにやってみることにした。
しかし、今ならわかるがそれはハッキングの方法について書かれたものだったのだ。
なぜ父の部屋にそんなものがあったのか。
のちに知ったことだが、両親は怪しげな宗教団体の管理職に就いており、そこで新たな信者に引き込めそうなターゲットをハッキング技術を使って調べていたかららしい。
家に帰ってきた両親が、俺がそれをいとも簡単にやってのけたのを見て…初めて2人の興味が俺に向いた。
初めて褒めてくれた。
初めて俺を見てくれた。
嬉しかった。
その日から両親は俺に様々なハッキング技術をまるで新しい遊び道具を与えるかの如く教え込んだ。
俺は何も疑わず、素直にその技術を習得していった。
いつしか両親をも超える技術を身につけた俺は、知らず知らずのうち、その宗教団体のためにその技術を使っていた。
この人について調べて。
この会社について調べて。
両親にたくさんたくさん頼まれた。
ちゃんとできたらよくできたね、yaは天才だね、と褒めてくれた。
それが犯罪だなんて知らずに、俺はずっとそれを続けた。
俺は利用されているだけ。
両親の興味は俺じゃなく、俺の持つ技術に、“天才ハッカー”という肩書きにある。
そんなのわかってた。
けど、それでも褒めてもらえるのは嬉しくて…嬉しくて、嫌だなんて言えなかった。
だけど、俺が小3の時、転機が訪れた。
両親が亡くなった。
飛び降り自殺とのことだった。
なぜ自殺として処理されたか。
答えは簡単。
2人が飛び降りた場所から遺書が見つかったのだ。
遺書にはこう書かれていたらしい。
“神に今飛び降りれば極楽に行けるお告げをもらった”
つまりはそれが自殺の動機だったのだ。
側から見ればバカバカしい動機。
だけど俺は何も不思議には思わなかった。
2人ならやりかねないと思った。
それだけどっぷりとその宗教にはまっていたから。
俺は親戚に引き取られることとなった。
両親が死んでも…なぜか悲しいという気持ちはなかった。
それでようやくわかった。
俺は両親からの愛を求めていたわけじゃなかった。
ただ、誰でもいいから俺の努力や頑張りを認めて欲しかったのだ。
けれど…両親は表面上は褒めてくれていたがあくまでそれは薄っぺらい上部だけの言葉。
だからきっと、もうとっくの前から俺は両親に期待なんてしていなかったのだ。
宗教団体の中枢の存在であった両親が死んだことで団体は混乱に陥った。
また、警察による捜査の結果、宗教団体が違法な方法で布教していたことが世間にバレたことも重なり、結局その宗教団体は壊滅してしまった。
両親が多くの信者たちの情報をハッキングしていたこともバレた。
けれど俺が犯した罪は何一つバレることはなかった。
そりゃそうだろう。
小学生の幼い子供がハッキングできるなんて誰が思うだろうか。
けれど、俺には“犯罪者の息子”というレッテルが貼られてしまった。
それでいじめられていた期間もあった。
でも…これは然るべき罰だ。
俺だって本当は犯罪者なのだから。
知らなかったとは言え許されないことをしてしまったという事実に変わりはないのだから。
誰にも咎められることのない罪を、俺は…一生背負っていくしかないのだ。
…こんな才能、なければよかったのに。
・・・
自身の過去を振り返り終えるがやっぱり…
ya「…わからないよ」
俺の過去がこの人の深淵に関係してるなんて到底思えない。
ya「…ほんとに俺の過去があんたの過去を知るヒントになるのか?」
俺は問いかける。
no「僕はヒントになる“かも”と言っただけでほんとにヒントになるかどうかはわかりませんよ?」
ya「なっ!?」
あっけらかんと言ってのけるnoさんに怒りが込み上げる。
じゃあ結局ただの振り返り損じゃん!!
…やっぱりムカつく。
でも…決めた。
ya「…noさん」
no「はい?」
ya「俺は絶対あんたの過去を暴いてやるから。あんたに秘められたその深淵に…踏み込んでやる!」
no「…へえ」
noさんは煽るような微笑を浮かべる。
no「そうですか。まあそれなら頑張ってください」
ya「っ…!」
俺とnoさんの秘密を巡る戦いが、静かに幕を開けた。
第三章【完】
第四章に続く