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貴方の写った写真を見ていた。
快晴のような笑顔のもの、
頬が膨らんだもの、
そして目を閉じて寝ているものまで。
人がする表情の全ての写真があった。
それ程僕達はずっと一緒にいたのだろう。
それでも僕は時間が止まっている十六歳、
貴方だけは時間が進む。
出会った時、まだ貴方は三十くらいだった。
でも最後に見た貴方の顔は皺もあって、髪の毛も所々に白くなっていて。
それだけ僕と貴方はずっといたのだ。
きっと僕の事をしらない人は、貴方と僕が歳が離れすぎている様に見えたのだろう。
それでも何十年も一緒にいて、乗り越えてきた事も沢山あった。
それでももう貴方には会えない。
あのふわっとした匂いも鼻にする事は出来ない。
だってもう貴方はいないから。
それでも貴方は最後に、
私はもう長くはないですが、
私たちはずっと一緒です、来世も。
貴方の記憶に残り続けますよ。私は。
と。
ねぇ、隼人さん。
人はやがて声も、顔も、
匂いも忘れてしまうと言うけれど。
それでも僕は貴方の全てを覚えています。
貴方が最後、僕に言った様に
ずっと貴方が記憶にいるよ。
だからさ、また会いにきてくださいよ。