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「アンタ…ツキノだろ…?」
そう言って声をかけて来たのは、黒髪に片側だけ見える赤い瞳が印象的な神秘的な男だった。
俗に言うイケメンだろう。
「そうですけど…
俺の名前…?」
「動画配信見たんだ…
ツキノ…
珍しい使役系のスキルを持つ男…」
「え、あ、はぁ…
あのぅ、アナタは…?」
「大和ダンジョン委員会公認のダイバーパーティのリンクのリーダー・仙道伊織だ。」
「え?
大和ダンジョン委員会公認ダイバー?」
そんなのあるのか…
「本当に強力な使役系スキルの持ち主なら、そのうちお前にも呼び声がかかるだろう。」
「え、そうなんですか…?」
大和ダンジョン委員会の公認ダイバー、か…
うーん、めんどいなっ!
「風助は?」
「えーと、家に置いています。」
風助の名前まで知ってるとか!
俺のガチファンか!?
「まぁ、お前が使役出来るのが、ウィンドオウルだけじゃ無い事を祈るよ。」
「えーと、仙道さんは依頼を探しにこのギルドに?」
「違う。
対戦スペースの見学だ。
対戦スペースのあるギルドはここを含めて5つだけだからな。」
「はぁ…?」
対戦スペースの見学?
対戦スペースに何かあるのだろうか???
とりあえず、俺は風助が心配だったので、アパートに帰った。
「ふうー?
モルモット買って来たぞー!」
近くの研究室からモルモットを分けてもらったのだ。
風助は俺が帰ってくるともふもふの胸毛でモフモフアタックしてきた。
「モフ!」
「おぉ、悪い悪い!
時間かかっちゃってさ!」
俺は風助の頭の少し尖った毛を撫でてやる。
「モフフ!(*´ω`*)」
それから、俺は焼きそば弁当を食べてビールを開けた。
酒なら何でもイケルが、ビールが1番好きだった。
風助はモルモットで遊んでいる。
俺はリンクという動画サイトでパーティを検索してみた。
「あった!
リンク!
おぉ!
大和ダンジョン委員会のマークがついてる!
公認って本当だったんかぁー。」
俺が1番最新の動画を見ると…
森のようなダンジョンで、パシフィックゴリという大型のモンスター相手に、必殺技を連発していた。
仙道さんの赤の剣が閃いたかと思うと、閃光がほとばしり、時空と共にパシフィックゴリが真っ二つになる。
他のメンバーも多彩な技や魔法を放っている。
すごいMMOのボス戦を見たような気分になり、俺は自分との差に愕然とした。
まぁ、向こうはAランクだしなぁ。
比べる方がおかしいよな。
そして、俺は風呂に入って眠りについた。
明日からエルフを目指して金を貯めなければならないのだ。