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気がついたのは、ある静かな朝だった。目を開けると、真っ白な天井が見えた。天井の模様も、照明のかたちも、まったく見覚えがない。
体を動かそうとしても、まるで水の中に沈んでいるように重く、思ったようにはいかなかった。声を出そうとしても、喉から漏れたのは濁った息のような音だけだった。
なにが起こったのか分からない。
ここはどこなのか、自分はなぜここにいるのか。言葉は思うように浮かばず、ただ不安だけが膨らんでいく。
やがて、誰かが部屋に入ってきた。白衣を着た人だったか、それとも知らない顔の誰かだったか。言葉をかけられても、それが何を意味するのか、耳に入ってきた音がただのノイズのように響くだけだった。
涙がこぼれた。理由も分からず、ただ涙だけが、静かに頬を伝っていった。
そこで母はぼくに何か書いてと言ってきた
何も分からずぼくは今の感情のまま殴り書き
それを《宇宙》と名付けた