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⚠︎nmmn
kyng×hsrb
伏字なし。解釈違い、キャラ崩壊注意。
rb「」 ky『』
以下本文です。大丈夫な方のみお読みください。
その日は同じヒーローグループに所属いる友人の小柳ロウの家に遊びにきていた。
昼食をすませ、リビングでお互いの好きなゲームをプレイする。
しばらくしてゲームがひと段落ついたのだろうか、彼はじっとこちらを見て何かを考えているようだった。
その視線に気が付いていないわけではないが、何か用があるならあちらから話しかけてくるだろうと思い眼線を下に落とす。
数分が経ち、案の定俺が気にせずゲームをしているのが気に入らなかったのか、彼は不機嫌そうに口を開いた。
『なあ、本当になんも覚えてねぇの。』
彼がためこんだ末に言い放ったのは、以前同期にも何度か聞かれたことのある類の問である。
正直少し面倒くさい質問ではあるが、あまりに真剣そうにきくのでこちらも手を止めて彼の方に向き直り、こう言ってみた。
「どうしたんですか、急に…」
質問に質問で返すことにはなるが、今の俺に見つけ出せる言葉はそれしかなかった。
『いや、なんか…変わんねぇからさ。」
なんだか、歯切れの悪い回答だ。
ああ、そういえば彼は記憶がなくなる前の俺を知っていたのだったな。もしかしたらそれで何か引っ掛かっている節があるのかもしれない。
「覚えてませんよ。俺、記憶喪失なので」
キッパリと言い切ると彼は不満そうに口を尖らせる。
『ふーん……じゃあさ』
『俺たちが付き合ってたことも覚えてない…?』
「は」
予想外の言葉に目を見開き彼の顔を見る。
あまりにも普通に言うものだから、聞き間違いかと自分の耳を疑った。
頭が追いつかない。
付き合う?俺と小柳くんが?確かに彼は良き友人だがその気持ちに恋愛感情なんてものは一ミリも持っていないはずだ。
彼を疑うわけではないが、とても信じられない。
理解が追いつかず、呆然としている姿を見て彼は何かを察したのか、さっと俺から目を逸らした。
『…ごめん、』
静かな声でそう呟く。
あまりにも悲しそうな顔をして言うと彼は俺に背を向け、ソファから立ち上がろうとする。
その背中が何だか寂しく思え、気がついたら彼の手首を強く掴んでいた。
『星導…?』
「ね、あ…のさ。」
言葉に詰まる。彼のこんなに悲しそうな表情を見るのは初めてだ。
とにかく彼を安心させなければ。そんな安易な考えで俺はいつものように適当に思い浮かんだ言葉を並べる。
「え…っと…俺も、自分の記憶についてはよく分かって無いんですけど…何か、きっかけとかがあったら案外サラッと思い出せるかもしれませんよ。」
ね、と彼の顔を見つめなれべく明るく振る舞う。
この言葉は嘘だ。
本当は記憶が戻ってくる可能性なんてものは極めて低い。自分自身が一番分かっている。
彼には申し訳ないが、この場を上手く乗り切るにはこれが適策だろう。
『きっかけ?』
「うん、例えば記憶を無くす前によく行った場所とか…よくやってた事とか。」
そう言うと彼はしばらく黙り込み、俺の真横に座り直す。普段はあまり人と近づこうとしない彼が、いつもよりひっついて座るものだから少しびっくりした。
『なあ、星導はさ…思い出したいと思うか?』
これはまた曖昧な質問だ。
確かにできることなら記憶を取り戻したい。それに、俺と付き合っている小柳くんというものを一目見てやりたい気持ちもある。
「うん。」
そう言った瞬間、彼が少し微笑んだ気がした。
ふっ、と意識が遠くなる。身体に力が入らなくなり彼の胸に倒れ込む。
なんだこれ…?頭がぼーっとする。
突然のことに困惑していると
彼は自身より少し大きいであろう俺の身体を優しく抱きしめ、頭をや耳を軽く撫でる。
「こやなぎく…こぇ…な……」
舌がうまく回らない、視界がぼやける。
必死に顔を上げ今自分の身体に起こっている異常事態を知らせようと彼に縋り付く。
『大丈夫、全部思い出させてやるから。』
そういえば、さっき飲んだジュース…へんに苦かったな……
気づいた頃にはもう全てが遅く、そこで俺の意識は途切れた。
それからどのくらいの時間が経っただろう。
目を覚ますと同時に、自分の身体に異変が起こっていることに気がつく。
「ぁ、え…?」
なんだかいつもより頭が回らない。ふわふわとした不思議な感覚だ。
『あ、起きたか。』
聞き慣れた彼の声が聞こえる。そういえば俺は今日、彼とゲームをしていたのではなかったか。
ぼんやりとした意識が、だんだんとはっきりしていく。
「はッ…」
腹にある大きな異物感。一定に聞こえる水音。
その異変の正体が分かって、ゾッと鳥肌がたつ。
「うぁ゛ッ…ぇあ…えッ、なにこれ!なになになにっ!!?」
『おはよ。』
「はッ、は…ちょっ、なに…なにしてんの!?」
『見てわかんない?セックスしてんの。』
「はっ…?」
意味が分からなかった。
頭がフリーズして真っ白になる。
せ……? は、本当になに言ってんの。
ぐるぐると思考を巡らすもその言葉の答えに辿り着くことができない。
「はあ!?なに言ってんの?ちょッ、ばかばかばかぁ!!やめろ!」
『おい、あんま暴れんな。』
「はッぁ、いたい…!これっお腹、苦しい!!」
「まって!ねえ、やめて!!」
『きもちい?」
「きもちくないっ!やだぁ゛やめてッやあ゛!」
腕が縛られていて抵抗することができない。頭を左右に振り、嫌だと伝えても、彼は構わず動く。
怖い、苦しい。意味わかんない。
困惑と恐怖で身体が思うように動かない。目頭がジワリと熱くなり、視界が揺れる。瞬きをすると温かい涙が頬を濡らした。
彼はそんな俺を見て、なにを思ったかそっとこちらに手を伸ばし俺の頬に当ててきた。
ゴツゴツとした俺より少し大きな手、冷たくて気持ちがいい。こんな事をされているのにも関わらずなぜか少しの安心感を覚えてしまい、その手に強く頬を擦り寄せる。
そうすると彼は少しびっくりしたように目を見開いた後、頬に置かれた手をぐっと俺の額に持っていき、汗で張り付いた前髪を掻き上げ頭を軽く抑え込むように撫でた。
『はは、変わってねえな。』
嘲笑を含んだ小さな笑い声をあげ、「変わってない」と呟く。もしかして記憶をなくす前の俺のことなのだろうか。
その表情はどこか寂しそうに見えた。
「こ、こやなぎくん、 やだぁッ!」
「なんで…なんで、こんなことするの……」
『コレは星導が思い出すためにやってる事なんだから。』
「…思い出す?」
『うん、思い出したいんでしょ?ちゃんと全部思い出したらやめたげる。』
『だからほら、頑張れよ。全部思い出して。』
「むり…むりむりっ!!」
『無理じゃないだろ。』
「ほんとに!無理なの、思い出せない。」
『は、』
「ごめんなさい、だって俺」
『ふざけんなよ。』
「え」
『あんなに俺のことめちゃくちゃにしといて、忘れたなんて言わせねぇから。』
意味がわからない。
彼の言葉の意味を理解しようと一生懸命に思考を巡らすも次々と襲ってくる快楽に溺れ、なにも考えられなくなる。
「んッんッ、ん゛ぅ、あ」
『ね、嫌とか言っといてめっちゃ感じてんじゃん。 やっぱ身体は覚えてんだ。』
「ちがう!ちがうからぁッ… うぁッ、やだぁ!」
大粒の涙が頬を濡らす。力が入らず空いたままの口からは涎がダラダラと流れ、汚い喘ぎ声が漏れる。彼から見た俺はとても汚く、みっともないものであろう。
だがそんな姿を見て彼は満足そうに微笑んだ。
「こやなぎくッこゃぁ…ぎくん」
『ん?どした。』
「こやぁぎく…これ、ほんとだめ。」
「お願い、思い出すから!がんばるから…やめてやめ」
『だめ。ほら、ちゃんとここ集中して。』
トントンと指でおへそのあたりを強く叩かれる。
「ひぐッ!ぅあ゛」
彼に触られた部分が熱くなり、自分の中がキューっと疼くのがわかった。
『ははっ、お前んナカめっちゃしまってる。」
『やっぱ気持ちいんだ?』
「あ゛ぅ、ちがう…ちがうのッ…」
口では必死で否定をするも、身体は彼のいい通り気持ちいいと言って溶けている。
もう何も分からない。気持ち悪い、こんなの。おかしいはずなのに。
一定のリズムではねる水音が頭に響く。ドクドクと早くなった自分の心臓の音がうるさい。
「あ゛あッ♡くるしいっ、ねえ゛ッ、こやなぎくぅッいだい!おしりいだぃッ!!」
『うん、ずっとしてなかったしな。大丈夫、すぐ慣れる。』
「やッあ゛、むりむりむりっ!♡」
『星導は何回もやったことあるから、 またすぐできるようになるよ。』
「ないッ!やったことないからぁ゛♡知らないのッほんとに…!」
『…はッ、ねぇ星導はまた俺に嘘つくんだ。』
そう言って彼は俺の顔を覗き込むとじっと目を見つめてくる。
いつも見ているはずのその瞳が、なぜか恐ろしく感じて目を逸らしてしまった
『はは、なにそれ。』
「ごめんなさッ、ごめんなさい… もうやだぁ…」
涙や鼻水で顔がぐちゃぐちゃになる。
どれだけ嫌だと訴えかけても、彼は律動を止めることなく奥をついてくる。
その行為が繰り返されるたびに快感が襲う、内臓が焼けるように熱い、このままでは死んでしまうのではないかとすら思うほどだ。
「やぁっ、あッ♡まって、まッ!やだやだ、 」
「まって!ねッおなかへん、なんかでそッ」
『イキそう?いいよほら、出して。』
「ぅあ゛ぁッ♡やだぁ、できなッ」
『大丈夫、力抜いて。』
「はあ゛ッ〜〜ぅあ♡♡」
先端から勢いよく白い液体が溢れ出す。
一気に全身の力が抜けて呼吸が苦しくなる。なにが起こったかわからなかった。
彼はシーツにとんだその液体を少量指で掬い、俺に見せつけるように舐めとって見せた。
『偉いじゃん、ちゃんと後ろだけでイケたな。』
顔がブワッと熱くなる。
彼のその言葉を聞いて本当ならありえない行為をしているのだと、再認識させられた気がした。
そうだ俺は今、彼にお尻を突かれて射精したんだ。
そもそもこんなレイプまがいな行為をされて気持ち良くなるはずなんかないのに、俺の中はもっともっとと欲しがるように彼に絡みつく。
なんで、どういうこと?何にもわからない。
どうしよう。自分が自分じゃないみたいだ。
『ね…ほしるべ、なに考えてんの?』
「はッ、はぁっ…こやなぎく、こわぃッこわいの、もう…いやぁ゛…」
『そっか、嫌だなぁ。でも星導が忘れるのが悪いよ。 ね、ほらこっち見て。俺のこと思い出せよ。』
そう言って乱暴に俺の頬を掴むと無理矢理目線を合わせる。
その目線の先にいたのは、もういつもの優しい彼ではなかった。
彼は俺の息がととのってきたのを確認すると、先程より激しく腰を打ち付け始める。
腰が大きく跳ね足先にピンと力が入る。
「あ゛ッああ♡はぁッはっう゛ぅ」
『ッは、嫌とか言ってたわりにはずいぶん良さそうだな。』
「ちが」
『いいじゃん、もう堕ちちゃえよ。』
だめだ、絶対にだめだ。
こんなのに溺れたら、もう戻れなくなってしまう。
とにかくこの快感を逃がそうと下唇を強く噛む。逃げたい。どうにかして逃げなければ頭がおかしくなる。
抵抗しようと必死に体を動かすも、腕は頭の上でキツく縛られ、動くたびに細い麻縄が食い込みズキズキと痛む。
脚にはいつものように力が入らず、どれだけ彼を蹴り上げようとジタバタ暴れてもびくともせず、それはただベッドを軋ませるだけの行為に過ぎなかった。
そうして無意味な抵抗を繰り返しているうちに、彼はどんどん奥に入り込んでくる。
『星導どう、思い出した?俺のこと覚えてるか。』
「あ゛ッ♡ん、し、しらない!わかんない!」
『うそ。ちゃんと覚えてるはずだろ。だってほら、お前のナカこんなに善がってんじゃん。』
こんなの知らない、わからない。本当に分からないんだ。
そもそも俺は誰かと体を重ねたことなんか一度もないはずなのに。
それなのに彼の言う通り、俺の身体は何度も何度もこの行為を繰り返してきたんだと言わんばかりに快感をひろって脳に伝えてくる。
頭では何にも分からないのに身体は全てを知っているようで、この得体の知れない感覚に強い恐怖を感じる。
「ごめんなさいッ…ごめんなさいッ!もういやぁッ…」
『なにがごめんなさいなの?』
「ほんとにわかんないのッ…おぼえてないの! 思い出せない……」
赤子のように泣きじゃくりながらそう強く訴え掛ければ彼は眉間に皺を寄せ、その低い声で怒ったように言った。
『じゃあ思い出させてやるよ。』
彼がそう言った瞬間頬に激痛が走る。頭に大きな音が響く。
電流が流れたようにビリビリと後を引く痛さにフリーズする。
頭上から彼の舌打ちが聞こえ、顔を上げる。
「ひッはぇ?こやなぎく」
彼は俺の頬を殴ったのだ。
『あー…できればやりたくなかったんだけど。』
『お前がそんなこと言うから…さ。』
そう言うと彼は素早くこちらに手を伸ばし、俺の髪をぐっと掴むと空いた方の手でまた 頬を強く殴る。
ゴッと脳に鈍い音が響いた。
視界が一瞬真っ白になり、意識が飛びそうになる。
殴られた衝撃で舌や頬が切れたよで、口いっぱいに鉄の味が広がる。
痛い、心臓がバクバクする。涙が止まらない。パニックでうまく息ができない。
いつもヒーローとして戦っている時はこんなの痛くも痒くもないのに。今の彼の拳はどんな敵の攻撃よりも重く、心まで大きく抉られたようだった。
『ど、思い出せそう?』
俺を殴った彼は悪びれる様子もなく、愉快そうに笑って尋ねる。
俺は恐怖で声が出ず、彼の下でカタカタと小さく震えることしかできなかった。
『ははっ、なんでそんなびびってんの。』
彼が笑ってこちらに手を伸ばす。
反射的に肩が大きく跳ね、ギュッと目を瞑ってしまう。
殴られるんだ。
今までの彼の行動から、必然的に導き出された考えが頭を支配する。
もう抵抗しても無駄だと分かっているので、せめて痛みを最小限に抑えようと顎を引き顔を背け、ただ痛みがふってくるのをじっと待つ。
大きくなる心臓の音と共に耳元のシーツが擦れる音が聞こえた。
頬に彼の手が添えられる。
その手の運び方は先程とはまったく違い、まるで割れ物を扱うように俺を撫でる。
『なぁ、俺のこと怖い?』
彼は俺の頭を撫でながら、優しい声色でそう問いかける。
恐る恐る目を開けると、そこには子犬のような顔をした彼がじっとこちらを覗き込んでいた。
この状況に混乱しながらも、俺を見つめるその顔があまりに可愛くてキュンとしてしまう。
『ここ、痛いか…?』
彼は自身が殴った場所をまた優しく撫でて尋ねる。
「…いたい。」
正直に答える。
『そっか、でもさ』
『俺はもっと痛かったよ。お前に忘れられて。』
穏やかに話している彼だがその声には確かな怒りが込められているように思えた。
俺の頬を撫でるその手に、うっすらと力が入ったのが分かる。
「こやなぎく」
『好きだよ星導。』
『ずっと前から。』
まっすぐこちらを見つめそう呟く。
「こやなぎくん俺」
その言葉を言い切る前に、彼の唇によって遮られた。
気がつくと彼の清麗な顔が目の前に近づいていた。うっすらと空いたカーテンの隙間から照らす月の灯りがそのラブラドライトの美しい瞳を照らす。
顔がポッと熱くなった。
彼の唇は柔らかくとても暖かかった。不思議と嫌悪感は湧いてこない、そればかりか嬉しいと思ってしまっている自分がいる。
いろんな感情が混じって頭がぐるぐると回る。
正直にいうと、先程彼に殴られた痛みなんか忘れてしまうほど嬉しかった。
今まで何時間も交わっていたが、口にキスをされるのは初めてだったから。
ゆっくりと彼の体温を感じた。初めてのはずなのになんだか懐かしい。心地がいい。
数秒間触れるだけのキスを繰り返す。
彼は唇を軽く噛んだり舐めたりしてわざとらしく水音を立てる。
静かなベットの上に二人の呼吸と、心音と、そのいやらしい水音だけが響く。
「ねえッ」
さっきの言葉の続きを伝えようと口を開く。
その瞬間うるさい、 と言わんばかりに彼は舌を口内に捩じ込んできた。
「んぅ゛ッふ、はっはッ」
舌と舌が合わさって、お互いの唾液が混じり合う。
初めてのことに戸惑っていると、彼は慣れたように歯列をなぞり、上顎を舐め、舌を吸ってきた。
彼が舌を動かすたびに快感が襲う。息ができなくて苦しいのに、先程の律動よりよっぽど気持ちよく感じた。
脳みそが溶けそうだ。頭がふわふわしてきた。なんだこれ、なんにも考えられない。
そういえば昔どこかで初めてのキスは甘酸っぱいと聞いたことがあったが、俺の場合は気持ちが悪いほどの血の味だった。…せめてお寿司とかがよかったな。
『星導、』
どのくらいキスをしていただろうか。彼はやっと唇を離し、息を整えながら俺の名前を呼ぶ。
小柳くん、その名前を呼び返したいが頭がぼーっとしてまともに言葉を発することができない。
涙で視界が塞がれ、その顔すらもはっきりと見えない。
「こやぁぎく、」
『はは、可愛い。』
『な、星導、もうちょっと頑張れるよな。』
「は…」
そう言って悪戯っぽく微笑むと、いきなり俺の腰をぐっと持ち上げ腹の一番奥のところまで一気にものを 進める。
「うあ゛ッあぁ♡♡」
目の前に火花が散った。チカチカと視界が点滅する。 先程の心地がいい感覚から一気に引き戻される。
必死に呼吸をしようとするも、うまく空気を取り込むことができない。
「こやなぎくっ!!いやだぁやだ♡ あ゛ぁもッ♡♡しぬ、死んじゃうッ♡」
『…はぁッ、こんぐらいで死ぬとか言うなよ。まだいけるって。』
「やあ゛ッや♡」
どうしよう、もうなにも考えられない。
「うぅ、あぁッ♡」
「あッああ♡こやぁぎくん、あ゛あッ♡♡きもちいっきもちッ♡」
『あはっ、うん。気持ちいいな、気持ちい。 ほらやっぱ覚えてる。』
「あ゛ッあん♡うぅ」
『星導、はッ…好き、好きだよ。』
「んあ゛ッ♡すき…すきっ♡」
『うん、好き。』
「あッあぁ♡おくッおくきもちいっ♡♡」
『…はッ星導深いとこ好きだもんな、全部知ってるよ。』
「すきっすきぃ♡こやなぎく、こぇおかしいッ♡」
「あ゛ッ♡♡あへッあ゛ぁ♡やッくるッ、またなんかくる♡」
『っ…はッ、俺もイキそ…中出すぞ。』
「あ、あ゛あッ〜♡」
二度目の絶頂をむかえ、身体が大きく跳ねる。 それと同時に彼も達したようで腹の奥に熱い液体が注ぎ込まれているのがわかる。
俺にはその液体すらも媚薬に感じるようで彼に出された奥がビクビクとはねている。
今までナカに詰められていた彼のものがゆっくりと抜かれ、腹の圧迫感がなくなる。
もう苦しさは無くなったはずなのに、震えが止まらず悲しくもないのに涙が溢れてくる。必死に呼吸をしようとするも、上手くいかず過呼吸のような状態で浅い呼吸を繰り返す。
「はッぁっひゅ…はぁっはッはッ…」
「こやぁぎくぅッこやぁッ…はッはッぁ」
必死にその名前を呼ぶ、今すぐ彼に抱きついてしまいたいが頭の上でキツく結ばれた縄がそれを邪魔する。
唾を飲み込むこともなく、犬のように息を吸うので喉が乾燥してヒリヒリ痛む。
まともに声を出せず泣きながら小さく喘ぐのを繰り返す。
彼は流石に焦りを覚えたのか、そっと背中に手を回すと赤子をあやすようにしてトントンと優しくたたく。
『星導、ほしるべ。おい、ちゃんと息しろ。』
ベッドに横たわったまま動けない俺の上に軽く覆い被さりギュッとハグをするような体勢になる。
この体勢だと彼の心臓の音がはっきりと聞こえる、それはいつもの彼と同じ優しい音だった。
「はッぁ…こや…なぎく…っはッはぁ」
『星導、』
「こやなぎ、くん…?」
『うん。』
彼の心音に合わせてゆっくりと呼吸をすると少しずつ楽になり、震えもおさまってきた。
涙で揺れる視界を頼りに彼の顔を見上げる。
「こやなぎくん…ッこれ、とってください……」
今までずっと俺の腕を縛っていた縄を取るように促す。必死に抵抗したせいか手首の皮膚は擦り切れ赤い跡になっていて、ところどころ皮膚が食い込み血が出ている。
彼との行為に夢中で気が付かなかったが、意識し始めるとズキズキと痛む。
彼は俺の手首に手を伸ばすと、最も簡単に縄を解く。先程まで俺がこの縄に苦しめられていたのが馬鹿みたいだ。
縄が解かれ両腕が自由になっても俺の身体は指一本も動かなかった。
瞼が重く視界がはっきりとしない。今にも意識が飛びそうだ。
彼はそんな俺に優しくキスをするとベットから立ち上がり、どこからか水の入ったペットボトルを持ってきた。そしてそれを俺の口に近づけ、ゆっくりと飲ませてくれる。
声を出しすぎたのだろうか、口に含んだ水を嚥下するたびにヒリヒリと喉が痛む。
口からこぼれた水がシーツを濡らす。
二口ほど飲んだところで、彼はペットボトルに蓋をしベットの傍に置く。
もうちょっと飲みたかったのに…
そう思い不貞腐れていると彼はこっちの気もしらず、また俺に質問をする。
『星導はさ、俺のこと好き?』
ひどく不安げな声だ。
「すき、好きだよ小柳くん。』
『うそ、嘘つくなよ。はは、星導は本当に可哀想だな。』
そう言って笑顔を作る。
『俺に無理矢理こんなことされて、頭バカんなっちゃった?』
「ちが」『じゃあ、また殴られると思ってんの?』
「こやなぎくん」
『俺のこと怖いんだ、星導』
俺の言葉を遮るようにそう言うと、彼はベットの傍に座り先程と同じようにこちらに向かって手を伸ばしてみせた。
きっとまた俺が怖がって震えるとでも思っているのだろう。
「…めんどくさい人、 もう怖く無いよ。」
だって彼の手は優しかったから。
『ほんとに?』
彼は本当に面倒くさい人だ。俺が嘘をつくわけ無いって分かっているだろうに。
頬に優しく添えられた彼の手、冷たくっていつも震えている寂しがりやの手だ。
俺がその手にぐっと擦り寄ると、彼は少し安心したように笑った。
…なに笑ってんだよ。人にこんな思いさせておいて。
このまま眠りたいところだが、彼の思い通りになるのも癪なので意地悪をしようと思い、口の近くにあった親指を思いっきり噛んだ。
『いッ』
「…小柳くんのこと好きなのは今の俺だから、ちゃんと俺のこと見ててね。」
彼の目を見て言う。
すると彼は少の間驚いたような、嬉しげなような、なんとも間抜けな顔をしていた。
『は、可愛くねぇ。』
終わりです。
初投稿だったのですがいかがでしょうか… なんか長くてまとまりのない文章ですみません、
これから星導中心に小説を投稿していきますので、どうぞよろしくお願いします〜
最後まで読んでくれてありがとうございました♪
リクエストなどもありましたらコメントにお願いします。
コメント
2件
さいっこう、うますぎますって!!!これからも頑張ってください!!
初投稿なんですか?!うますぎる😭最高でしたー!!