テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
みなさんお久しぶりです!
本当に長期活動休止していてすみません😭忙しかったです!!
やっと第4話書き終えたので公開します!!
⚠︎︎注意
キャラ崩壊、解釈違い、口調違い含みます
それでもいい方は本編へどうぞ!
ーーーー
僕の名前は斉木楠雄。超能力者だ。
前回のあらすじ。明智が僕の家に泊まりに来て、一緒に映画を見たりスイーツを食べたりして1日目が過ぎた。そして今日はお泊まり会2日目の日曜日。明智が帰る日だ。
今は朝で、明智は僕が寝ているベッドの横の布団で寝ている。まだ寝息をたてており、普通の人から見れば深い眠りについているように見えるだろう。
だが、断言しよう。こいつは寝ていない。起きてるのだ。むしろ全然意識も覚醒している。いわゆる寝たフリというやつだ。
どうやらこいつは僕が寝たあとの深夜に目が覚めてしまいそこから寝れなくなったらしい。だが僕に心配をかけたくないのかなんなのか、起きてることがバレないよう寝たフリをしているのだ。
今は朝と言ったものの5時半で、目覚まし時計は6時に設定している。だから正直僕自身も早く起きてしまった。
そして、透視で少し見えてしまったが、明智は昨日よりも隈が酷くなっていた。昨日もうっすら隈ができていて、今日悪化しているということは少なくともここ2日はまともに寝れてないということになる。
別に僕の力を使えば寝不足を軽くすることもできるが、こいつに手を貸さなくてはいけないというわけでは無いため手を貸す気はない。
僕は6時まで寝ようと、静かに目を閉じ、眠りにつこうとした。
──寝れない。数分目を閉じていたらいつもなら寝れるのに全然寝付けなかった。
その原因はもちろん明智だ。こいつの思考がうるさすぎる。早朝だと言うのもあり、外も静かだ。だがそれが逆に明智の思考を拾いやすくしているのだ。うるさくて寝れないどころか頭が痛くなりそうだ。
僕は小さくため息を吐いた。そして、超能力で明智の眠気を増やした。頭の中に子守唄を流す超能力を使っても良かったが、それだと怪しまれる可能性があるためこっちの能力にした。
原作にそんな能力が存在するかは別として、これで明智が眠れば静かになるはずだ、と胸を撫で下ろした。
約30秒後、予想通り明智の思考が大幅に減った。眠りについたのだ。
普通この能力は調節が難しく、ほんの少し眠気を増やすことしか出来ない。だから眠らせるのに数分はかかるはずなのだが、明智は相当疲れていたのか1分もかからずに眠りについた。
まあそれはいいとして、やっとこれで静かになる。そう思い僕も静かに目を閉じた。
しばらくして、部屋の中に鳴り響くピピピピ、という目覚まし時計の音で目が覚めた。僕は起き上がって目覚まし時計を止めた。
時刻は朝6時。
明智の布団の方を見ると、明智は丸まってすやすや寝ていた。明智の目の下にはまだうっすら隈が残っていたが、さっきよりほんの少しだけ薄くなっている気がした。
それにさっきは少し緊張しているような、少し険しい顔をしていたが、今は安心しきっているような顔で眠っている。
そして目覚まし時計が鳴っても起きなかった。さっきの超能力がまだ効いてしまっているのか、それとも単に朝に弱いのか。
まあどうせ日曜日だし、朝食はきっといつも通り母が作ってくれていて、いつも7時に出来上がる。だからそれまでは寝かせておいてもいいだろう。
そう思い、僕は布団から体を出し、ベッドに座った。明智は今も小さく寝息をたてながら眠っている。その安心しきった顔を見て僕はため息を漏らした。
#二次創作
覚束無い
500
数分、いや数十分の時が経った。僕は特になにかする訳でもなく、ぼーっと部屋を眺めていた。明智が起きるのを待っていたのだが、本当に全く起きる気配がない。
ずっとテレパシーの量も少なく、増えることもない。布団で丸まったまま動かず、規則的な寝息をたてて眠っている。きっと超能力のせいもあってか深く眠っているようだった。
時刻は6時40分。もう少しで朝食が出来る時間だった。起こす方がいいのか、もう少し待つか…正直言って起こすのはめんどくさい。だが起こさないでこのまま7時になるのもそれはそれでめんどくさい。どっちを選ぶのが正解か…
そうこう悩んで、最終的に起こすことにした。まあ飯が冷めたら困るからな。
僕はベッドから立ち上がり、明智の寝ている布団の横にしゃがみ込んだ。
そして明智の体をゆさゆさと軽く揺すった。けど明智は起きない。相当深い眠りについてるため、ぴくりとも動かない。
僕はもう一度、さっきよりも少し強く明智を揺すってみる。けれどやはり起きない。僕は呆れて方法を変えることにした。
僕は明智の脳内に『明智。朝だぞ。』と、テレパシーを送った。そう、テレパシーを送って起こす方法だ。そうすると、明智の瞼がぴく、と少し動いた。聞こえているようだった。
僕はもう一度『明智、起きろ。』と送り、少し体を揺すった。そうすると明智は布団の中でもぞ、と少し体を動かして、少しだけ目を開けた。寝起きで焦点もあまりあっていない。半分ほど寝ているような状態だった。
テレパシーもさっきよりは増えていたがまだあやふやで完全に状況が理解できていなかった。
明智はぱちぱちと瞬きをしながら徐々に焦点があってきて目も開いてきた。
そして、目が合った。隣に僕がいることも理解できていなかったのか、びっくりしてぱっちりと目を見開いた。そして一瞬目を泳がせた後、口を開いた。
「あ…く、くすおくん、おはようございます…」
僕は『やっと起きたか』と独り言のように言った。明智は掛け布団を引っ張って顔の半分を隠した状態で僕に「…あの、くすおくん。今って何時ですか?というかくすおくんは何時に起きたんですか?」と聞いてきた。
僕は『僕が起きたのは6時で、今は6時45分だ。』と返した。
明智は体を起こして、少し俯いた。
「基本的に朝は強い方だと思うのですが…今日は少し起きられなかったみたいです。すみません。」
そうすごく申し訳なさそうに言ってきた。
僕は『別にいい。早く行くぞ』と言って立ち上がった。明智もゆっくりと立ち上がった。明智はまだ眠いのか目を擦っていた。
僕は明智をちらりと見て歩き出した。もはやデフォルトとなっている僕に明智が着いてくる形でリビングに向かう。昨日と同じ。
けれど、昨日と違っているところがあった。それは明智の様子だ。
まずさっき立ち上がる時にゆっくり立ち上がっていたのに転びそうになっていた。そして今、階段を降りる時もたまにふらついたのか転びそうになったのか壁に手をついて降りている時がある。普通に歩いている時もまっすぐ歩けてなく、少し足元が危なっかしい。
まあ些細な所ばかりで寝起きだから、と思われてもおかしくない内容だろう。
けれどこれはそんな単純な理由じゃない。何故わかるかというと、テレパシーで聞こえた明智の思考だ。
9割はいつも通りの僕への感情ばかりだが、断片的に流れてくる『頭痛がする』『少し体がだるい』『目の前が回って見える』などのテレパシーで気づいたのだ。
これは寝起きだからじゃない、体調不良だ、と。というかきっと寝不足から来る一時的な体調不良だろう。
もちろん僕の能力を使えばこいつの体調不良を治すことも、寝かせることも出来る。だがそうする気はない。
もし治したとして、それが明智にバレたらどうなるだろうか。そう、好感度が上がってしまうのだ。好感度が上がってこいつからの思考やアピールが増えたら困る。だから今回は手を貸す気はない。
別に限界なわけでもなさそうだし大丈夫だろう。そう思いながら昨日と同じ速度でリビングまで歩く。
リビングのドアを開けると、香ばしいぱんの香りが漂ってきた。きっと今日の朝食は食パンなのだろう。
朝食を食べる前に、洗顔と歯磨きを済まさなくてはいけないため、洗面所に向かった。
洗面所に着き、僕は歯ブラシを手に取った。明智は先に顔を洗うらしく、タオルを取った。
ぱしゃぱしゃと明智が顔に冷水をかける。明智に隈が出来ていることには気づいていたが、よく見ると顔色もあまり良くなかった。
明智も鏡を見てそのことに気づいたのか、誤魔化すように顔をタオルでごしごしと強く拭いた。
その後交代し、2人とも洗顔と歯磨きが終わった。そしてリビングの方に歩き出した。
テーブルにはもう朝食が並べられてあり、キッチンの方から母の声で「朝ごはん出来てるわよー!」と聞こえた。
僕は無言でテーブルの方へ行き、椅子に座った。昨日の夜ご飯の時と同じ場所。明智も昨日と同じで僕の隣の椅子に座って小さく手を合わせた。
今日の朝食は、食パン、目玉焼き、サラダ、スープというよくある健康的な食事、といったような感じだった。僕は箸を取って食べ始めた。
十数分が経って、僕は食べ終わった。空になった皿を見て、ふと明智の方をちらりと見た。
そうすると明智はまだ7割ほどしか食べ終えていなかった。昨日と比べて明らかに食べるスピードが遅い。
こいつは以前野菜があまり好きじゃないと言っていたためサラダを食べていないのは置いておくとして、それにしても遅かった。
昨日の晩では同じぐらいに食べ終わったはずだが…と考えていると、僕の母が僕と明智に話しかけてきた。
「くーちゃんと明智くん、デザートにコーヒーゼリーあるけど食べるかしら?」
僕は『食べる』と言ったが、明智は少し黙り込んだ後、「いえ、私は遠慮しておきますね。」と言った。母は少し明智の方を見た後、「あらそう、わかったわ!」と言って冷蔵庫の方に歩いて行った。
明智が断るとは珍しいな、と思いもう一度ちらり、と明智の方を見ると食べる手が止まっていて少し苦しそうな顔をしていた。食欲もあまりないのだろう。
けどせめて朝食は食べきらないと、と思って食べ進めているようだった。僕はまた小さくため息を吐いた。
僕はコーヒーゼリーを食べる速度を落とした。別にこいつのためじゃないが。
結局明智が食べ終わるまでに結構な時間がかかった。時刻は7時35分。だから30分以上はかかっているという事だ。
明智は食べ始める時のように小さく手を合わせた。そして僕は『行くぞ』と言って立ち上がった。明智も何も言わず立ち上がった。
そして僕の後ろをふらふらと着いてきた。明智はさっきよりも顔色が悪く見えた。この様子からすると体調は悪化している。
そろそろ本格的に帰らせるか休ませた方がいいんじゃないか。けれど好感度を上げるのはやはり避けたい。どうするか…
そんなことを考えながら部屋に移動する。
部屋のドアを開け、部屋に入る。そして部屋のドアを閉める。その時、明智が口を開いた。
「…あの、くすおくん。自分から泊まりに来てこんなことを言って申し訳ないのですが、実は私今日の午後に用事がありまして…なので帰ってもよろしいですか?」
──え?
こいつが自分から帰る、だと…?数日、いや数週間ずっと意地でと僕と一緒にいようとしたこいつが?
そうこう考えているうちにも明智は荷物をまとめ始めていて、素早く鞄に自分の物を入れていく。
そこで明智の思考が流れ込んできた。
やはり一秒でも長く僕と一緒にいたいとは思っている。だがこれ以上一緒にいると風邪を移してしまう、迷惑をかけてしまう。だから用事があるという嘘をついて帰ると言ったらしい。
そしてもう一つ気づいたことがあった。
今までの経験上、こいつから折れることはほぼゼロと言っても過言ではない。だから今こうして折れたということは僕が思っているよりもずっとこいつの体調が悪いということだ。
そんなことを考え込んでいると明智はもう帰る準備を終えていた。服も着替えて、荷物もリュックに全て入れていた。
「じゃあくすおくん、私帰りますね。ありがとうございました。」
そう言って部屋を後にしようと明智はドアを開けた。逃げるように明智が早足で出ていこうとする。
そこで僕は『待て』と声をかけた。
……いや、え?
なんで僕は引き止めたんだ。ここは帰す流れだろう。さっきから帰した方がいい、みたいな話をしているというのになぜ僕はテレパシーを送ったんだ。
そんなことを考えていると、足を止めた明智が背中越しに「…なんですか?くすおくん。」と返してきた。
僕だってなんで止めたか分からなかった。だが…倒れられたりしたら困るからな。そう思ってこうテレパシーを送った。
『…家まで送ってやる。』と。
明智はそれを聞いて、『…え?』と小声で言ってこっちを振り返った。そして目が合う。明智はさっきよりも表情が柔らかくなっていた。顔色は良くないままだったが。
僕は明智に『玄関で待ってろ。』と声をかけた。明智は「…はい、!」と、今日で1番元気に返事をした。
明智は少しまだふらつきながらも一階に降りていった。僕はまだパジャマだ。だから着替える必要がある。僕は服を取り出し、着替えだした。
着替えていても聞こえてくる、明智の思考。もういつも通りの日常として溶け込んでしまっていた。
何か食べている時も、学校に向かっていても、授業中でも聞こえているはずなのに、今は今までよりもずっと鮮明に聞き取れてしまう。きっと朝だからだ。
大量のテレパシーの中から一つだけどのテレパシーよりも強く思っていて、簡単に拾えてしまった思考があった。
『やっぱり好きだな、くすおくんのこと』
それを聞いて僕は心の中で小さく『やれやれ』と呟いた。
そんなことを考えているうちに、着替え終わった。僕は部屋を出て一階に降りる。
玄関のところで靴を履き終えた明智が座っていた。よく見ると口角が少し緩んでいる。
そんな明智に僕は『ほら、行くぞ。』と声をかけ、靴をさっと履いてドアを開けた。
明智はそれについてきて外へ出た。明智は精神的なものなのか、さっきより少し元気に見えた。
外は少し冷たい風が吹いていて、空は晴れていた。気温は低めだが、日差しのお陰で暖かかった。
明智は重そうにリュックを背負ってゆっくり歩いている。いつもより歩くスピードが遅い。これは具合のせいか、それとも帰りたくないからか。
横並びになって歩いていると、明智が口を開いた。
「そういえばくすおくんが私の家に来るのは初めてですね。」
たしかに僕が明智の家に行くのは初めてだった。明智は続けてこう言う。
「まず家に送ってくれる人も、一緒に登校や下校をしようと誘ってくれる人も、実際にしたことがある人も転校してきてからは1人もいなかったので…すごく嬉しいです。ありがとうございます。」
そう言って少し笑った。その笑顔はすごく嬉しそうで、けれど寂しそうにも、悲しそうにも見えた。
ということは初めて人に送ってもらうということだろう。僕が1人目、か…そう考えていると明智がもう一言話す。
「…けど、くすおくんが送ると言うなんて珍しいですね。本当に良かったんですか?」
そう言ってちらっと僕の顔を見てきた。
少し返答に困った後、『別に。』と答えた。明智は「そうですか」と返してそれ以上は聞いてこなかった。
数十分歩いてやっと明智の家に着いた。そこは小さな一軒家で、ここに母と二人で住んでいるそうだ。
明智は家に入る前に僕にこう言ってきた。
「くすおくん、送ってくれてありがとうございました。とても楽しかったです…また遊びに行きますね。」
そしてまたさっきと同じような笑顔を見せた。そして明智は家のドアを開ける。
その時、また明智が強く思った思考が頭に流れてきた。
『まだ遊びたかったな…』
僕はそのテレパシーを聞かなかったことにして家の方面へ歩き出した。
家に着いて、僕は自分の部屋に戻った。布団はいつの間にか母に片付けられていて、部屋の中が随分と広く感じた。それに何だか肌寒く感じた。
僕はベッドに寝転がり、天井を見つめた。
昨日の言葉が頭から離れない。
『星が綺麗ですね。』
僕はその頭にこびりついてしまった言葉をかき消すかのように、長く息を吐いた。これでお泊まり会は終わった。
やれやれ、明日はどんなΨ難が待っているのだろうか。
ーーーー
どうでしたか!?
久々なので腕がすごく落ちていて申し訳ないです😭しかもまた内容スカスカなのに文字数は過去最高の約6300文字という…😰
ここまで読んでくれて本当にありがとうございました😭
次回はほぼネタバレしませんが少しいつもとは違うかもしれません…😆
お楽しみに!
コメント
1件
さくさん、第4話読ませていただきました! お忙しい中続きを書いてくださってありがとうございます😭 楠雄が「家まで送ってやる」って言ったシーン、心臓がぎゅっとなりました…!あれだけ手を貸さないって決めてたのに、結局明智くんの体調を気にして動いちゃうところがもう楠雄らしくて。でも最後の「やっぱり好きだな」に対する「やれやれ」、図らずも甘やかしてる自覚はあるんでしょうか…笑 それにしても朝の寝起きシーン、明智くんが「くすおくん、おはようございます」って目を覚ますところ、目が合ってびっくりする感じがすごく可愛かったです💕 次回「いつもと違う」ってワクワクしつつ、ドキドキもしてます…!続きを楽しみにしてますね!