テラーノベル
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歌詞パロ(嘘つきマカロン)
一部登場人物の名前を変えております。
⚠️全て自己解釈です⚠️
それでいい方はかもぉん
「かっこいい…!!」
私には好きな人がいる。
一つ年上のハオ先輩だ!
だから私はこの高校生活を恋に尽くすことにした!
それは登校2日目のことだった。
移動教室で筆箱を落とした時に、
ハオ先輩が拾ってくれたのだ。
「大丈夫?」
身長が高くて心地よい低い声、まるで書いたように整った綺麗な二重が
印象的な私の好きな人。
その日私は恋に落ちてから、
ずっとハオ先輩の情報を集めていた。
「テトちゃーん!!先輩の情報、
新しいの入ったよー!」
「えっ!ほんとっ!?」
この子はルナちゃん。
入学して席が近かったから、
すぐに仲良くなって今ではすっかり
親友だ。
「どんな感じー?」
えっとねー。
といい、話し出すルナちゃん。
「可愛いものが好きで、女の子って
感じのコが好きなんだってー。」
それを聞いた瞬間絶句。
表情が暗くなったのが自分でもわかる。
なんて言ったって…
「あー。残念だねー。
テトちゃん、どちらかというと
ボーイッシュが好きだもんねー。」
でも、そーゆーところもうちは好きだけどねー。と付け足すルナちゃん。
フォローはありがたいが立ち直れそうにない。
ちょっと放っておいて欲しかったので、ルナとは別れて一人で帰ることにした。
家についても気が晴れることはなかった。もう初恋は終わりなの?
これから私はどうすればいいの?
そんなことが、頭の中をぐるぐる
まわっている。
10分ほど考えていると、ふと名言ポスターが目に付いた。
そういえばお姉ちゃんからもらったから貼ったんだっけ。
『他人ほど変えられない存在はない』
私は目を見開いた。
「そっか…」
私は今世紀最大の一歩を踏み出す。
「私が変われば良いんだよ…!」
それが地獄へと続く道だと知らずに…
まず、私が始めたイメチェンは制服のネクタイをリボンに変えることだった。
少し、自分らしさが消えてしまい、悲しくなるが好きな人のためだ、これくらい良いだろう。
2日目、髪型をドリルからポニーテールに変えてみた。友達からかわいいと言ってもらえて嬉しい!
3日目、ハオ先輩はかわいいお菓子を食べてる女の子って守りたくなるよねー!っと言っていたことをルナが教えてくれた。私はマカロンなどの甘ったるいお菓子はあまり得意ではないが、弁当にいれて持ってきた
それをみたルナが察したのか、
ハオ先輩の近くで食べようと誘ってくれた。
私は甘さを我慢して、
美味しそうに上品に食べてみせた。
上手く表情を作れているだろうか。
そんな心配が頭をよぎるのもほんの
一瞬のことだった。
「美味しそうに食べるね!」
へっ?ハオ先輩?
今私に話しかけてくれたっ!?
ルナっ!!助けて!!!緊張!!
「えっ!そ、そうですかっ!
ありがとうございます!(?)」
ハオ先輩はにっと笑って名前を聞いてきた。
「お名前は?」
ドキドキが止まらないよ?!?
「重音テトですっ!」
「テトちゃんかー。かわいい名前だね!俺は神崎ハオ!よろしくねっ!」
「は、はいっ!!
よろしくお願いしますっ!」
死ぬっ!死んでしまうっ!!
先輩がカッコ良すぎる!
もはや死んで良いよ!これは!!
先輩は何事もなかったかのように、
男子のグループへ戻って行った。
放心状態の私にルナは声をかけてくれた。
「すごいじゃんテト!
話しかけられて!!しかも名前まで
聞かれちゃうなんてっ!」
「だよねっ!てか、私ちゃんと話せてた?変じゃなかった?」
「全然!会話バッチリだったよっ!」
私は安心して、口の中にこびりつく甘さを思い出した。
んっ。やっぱり苦手だな、この甘さ。
私はお茶を喉に流す。
飲み終わると、ルナがニヤっとした顔つきで言った。
「これは結ばれるのも時間の問題かもねー?」
数ヶ月経ったその後も、
私はイメチェンを続けた。
元の私がどんな格好をしていたのか忘れるほどに。
周りの友達は離れていってしまったが、そんなの気にしない、先輩がいればなんでも良いんだ。ルナはまだ、かろうじて一緒に居てはくれるが最初の頃と比べたら、冷たくなっている気がした。
とある日私が登校すると学校は騒然とした。
何故なら…
バックのキーホルダーが、女の子って感じのハロー◯ティやク◯ミちゃんばかりになっていて少しメイクもしてきたからだ。
中学校から私を知っている人は驚くのも当然だ。
この日を境に、私とルナは喋らなくなった。
でも、そんなことは気にしていなかった。
もう、今の私には親友(ルナ)なんか必要ないのだから。
私は、昼食をとっている時はいつも
ハオ先輩といた。周りの視線なんて感じないほどに、私たちは溶け合っていた。
このころから私は、私の心の中にあるぽっかりと空いた穴に気づき始めていた。
ハオside
筆箱拾った時から、かわいい子だなとは想っていた。でも、最近はより可愛さに磨きがかかっているように感じる。まるで、俺の好みを知っているように、俺の好きなタイプになっているのだ。少しでも触れたら壊れて消えてしまいそうな姿はいくら見ても飽きなかった。
テトちゃんは、いつも弁当に可愛らしい食べ物を入れていた。
時にはマカロン、マフィン、ハート型のチョコレート。
だから、今度のホワイトデーは、
マカロンにしようと思った。
テトside
家に帰って、この穴の正体を考えていた。十分ほど考えてもわからなかったので、諦めることにした。今の私にはそんなことに時間を割いたところでハオ先輩と結ばれるのには必要のないことだからだ。
さて、今日もメイクの練習と、流行りのものをチェックしなくては。
ルナside
私の好きだったテトはどこに消えてしまったのだろうか。ビルの屋上でそんなことを考えていた。中学の頃、スタートを失敗してしまった私は友達がいなかった。だから入学早々に仲良くなったテトは、大切な存在だった。
ボーイッシュな服装が似合う可憐な顔立ちの、個性あふれる髪型をした、重音テトはもう、帰ってこないのだろうか。
最近のテトは、まるで生気がない。
ハオ先輩といる時だけは生き生きとしているけれど、それ以外の時は人形のように綺麗な顔立ちを、死んだ目に変えてただ呼吸をするだけに見える。
私が立ち上がると屋上特有の、涼しい風がさぁっと抜ける。
また、テトと一緒に他愛もない話をして笑い合いたかったな。
「またね、テト。」
私はビルの屋上でそう呟くと腰より低い位置にあるフェンスに足を掛けて
一歩踏み出した。
テトside
ルナが学校に来ていなかった。
いつも元気なルナのことだから相当なことがあったんだろう。疑問に思っていると先生が朝のホームルームで重たげに告げる。
「えー。皆さん、今からとてもショッキングで、悲しいことを言います。心してください。」
周りが息を呑む感じがした。
「藍田ルナさんが、昨日亡くなりました。自殺でした。」
場が騒然とする。仲が良かった子達が騒ぎ始める。
うるせぇな。
自分が生き残るために、自分を変えれなかった奴は死んで当たり前。
そんな奴に、想うなよ。
無駄だから。
私は気づいたらハオ先輩の居る教室に向かっていた。
先輩たちは、早めにホームルームが終わったらしい。
私に気づいたハオ先輩は笑顔で来てくれた。思わず笑みが溢れる。
一通り喋ると私はハオ先輩の手に持っていたものが気になったので、聞いてみることにした。
「ところで先輩。それなんですか?」
指を指す。
先輩は少し顔を赤らめて言った。
「バレンタインのお返しだよ…!」
照れながらも、丁寧に渡してくれた。
思わず私も照れてしまう。
「えへへっありがとうございますっ!」
えっと…と言うと少し言いづらそうに先輩が言った。
「今、食べてみてくれない?
俺、お菓子食べてるテトちゃん好きだからさ…」
私は頷き、中身を見る。
その瞬間わたしは、なんとも言えない気持ちになった。
マカロンが入っていた。
私はマカロンが好きな女の子というイメージがついていることに嬉しさを感じるが、本当の自分を見てくれてないということに気づいてしまった。
これが、心に空いた穴の正体…。
ほんとの自分を見つめてほしいって思ってる自分がいるってこと…?
…
でももうとっくにそんなこと捨てたから。
私は、ハオ先輩のためなら…
先輩の[好きな人(マカロン)]になるから…!!
わたしはマカロンに手を伸ばして、
極めて美しく上品に、可愛げを添えて
口の中に招いた。
こびりつく甘さが体中に広がる、わたしを満たしていく達成感と不快感その両方が混ぜられて、自分でもよくわからない気持ちになる。
先輩は嬉しそうな顔をしていた。
私も釣られて笑顔になる。
忘れてはいけない言葉を言いながら、
「これ、すごく美味しいですねっ!」
先輩はえへへと笑って、
「良かったー!」
と言った。
また上手く、演じれたよね…。
その後も、二人で過ごす時間は増え続けた。
数ヶ月後、急展開があった。
先輩から放課後体育館倉庫の裏に呼び出されたのだ。
私はドキドキしながら体育館倉庫に足を運ぶ。
もしかして、これって…!!
告白っ!?
角を曲がると、顔を赤く染めた先輩
がいた。
夏にも関わらず、涼しい風がさぁっと抜ける。
先輩が口を開く。
「テトちゃん!ずっと前から、貴方のかわいいところや、お菓子を食べている姿が好きでした!
付き合ってくださいっ!!」
上手く笑えているだろうか、その言葉に本当の私は一欠片も入っていない。
けれど、これがわたしの欲しかった
未来だから…
「こちらこそ!
よろしくお願いしますっ!!」
私は笑顔を作って、手を繋いで、
仲良く帰った。
「ーーー!」
「ー?ーーーー。」
「ーーーー?ー!」
「ーーー!!ーー。」
本当はマカロンなんて好きじゃない
むしろ嫌い、だけど彼はそれも
知らないし、家のクローゼットにはズボンしかないことも知らないみたい。
そう、私のことを何も知らない
私の大切な彼氏なんだ。
「テトちゃん?大丈夫?
なんかぼーっとしてるけど…?」
私は慌てて笑顔をつくる。
「ごめんごめん!ちょっと考え事ー。」
「そっか、具合悪くなったら言ってね!」
わたしは、えへへありがとう、と言う。
帰ったらスカートを買いに行かないと。
また一つ、私は生まれ変わった。
fin
終わりです~
バッドエンドかも…
リクも受付中ですー
普段は実況者サマの描いてるんですけど普通のも描いてみようと思い描きましたーー
んでは~👋
コメント
1件
るくるく~さん、読了したよ〜!😭💕 テトちゃんの「好きな人のために自分を変える」って健気さが切なすぎる…。ルナちゃんの選択が本当に心に刺さったよ。マカロンの甘さ=本当の自分を押し♡♡♡苦さ、っていう対比がエモすぎて震えた…!最後の「また一つ生まれ変わった」がゾッとするほど綺麗で悲しい…バッドエンド、めっちゃ沁みるよ。続きも楽しみにしてる!✨