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「……」

朝、ウサギ柄のカーテンからもれる光で目が覚める。

「…もう、こんな時間か」

レイン・エイムズ、神覚者でありアドラ寮監督生でもある彼は、毎日の多忙により睡眠時間が短いようだ。

「…チッ…クソが、」

暴言を吐きながら、日課の部屋の気温確認、ウサギ達の体温確認、餌やり、ブラッシングを済ませる。それから空いた時間で仕事の書類を確認する。

いつもはコーヒーを飲みながら、撫でたりしてくれるレインの様子が違うことに、ウサギ達は不安になりながらレインの座る椅子の周りにたむろっている。

だが、そのウサギ達に目を向けようともせず、ずーっと書類とにらめっこ、それに腹を立てたウサギ達はたしたしと床を叩く。

「…、?、どうしたお前ら…無視した、?…悪かった、忙しくてな…」


その音でやっと気がついたのか、ウサギ達の頭を撫でながら謝る。すると…

「…..ん、?」

突然視界が揺れた。最初は地震かなにかかと思っていたが、ウサギ達の慌てていない様子を見ると、地震では無いなと考えた。

その数秒後、猛烈な頭痛に襲われた。

この頭痛でレインは気がついた。体調不良だと。

「…っ、まず、いな…」

突然の体調不良に驚きながらも、教室に行くため痛む頭を押えながらドアを開けようとする。

だが、レインが開ける前にドアが勝手に空く。

「…レイン!?大丈夫、!?」

勝手に空いたドア、正体はマックス・ランドだった。彼はレインの唯一の理解者であり、親友であった。

いつもより出てくるのが遅いレインを心配し、様子を見に来たようだ。

「どうしたのレイン!っ、顔色が真っ青じゃないか、!」

「、マックスか、なんでもない、目眩が、しただけだ…」

そう自分を下げるような言い方をしたレインに、マックスは大きなため息をつく。

「はぁ…あのねレイン、目眩がって相当だよ?クマもすごいし働きすぎだよ、今日は休もう?」

マックスはレインにそう提案する。もちろんマックスは1度は否定するだろうと思って身構える…が、

「…..、そう、だな。…少し、疲れた」

と、正直に自分の気持ちを言うレインに、マックスは(これは相当きてるんだな)と感じ、レインのローブを脱がせ促しながらベットに横たわらせる。

「全くも〜、ちゃんと自己管理しなよ?今日1日は僕がウサギの世話するしゆっくり休んで、何かあったら言うんだよ?それから…」

「わかった、…わかったから…悪かった、…」

マックスの説教が始まると思ったのか途中で謝るレイン。それに呆れながらウサギの世話をしようとすると、

「…ありがとう、助かった、」

と、小さな声でそう聞こえた。

それに少しグッときながら、マックスはウサギの世話と、レイン用のお粥の準備をし始めた…..



END

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