注意事項
地雷さんや苦手な方はそっと閉じてください
この作品はご本人様と何一つ関係ありません
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それでは楽しんでいってください!
黛さん視点。
学校の通学路でびっくりするくらい猫背な後ろ姿が見えた。まだ高校生なはずなのにおじいさんくらいヨボヨボなその人に近づいていく。驚いてほしい。赤茶色の目が大きくなるのを見たい。その瞬間が綺麗で好きだ。
『おはよ、葛葉さん。』
「んおっ!びっくりした〜。」
肩に手を置いて耳元で挨拶をする。案の定驚いて開かれた目につい笑ってしまう。やっぱり好きだな。この綺麗な瞳が。
『やったイタズラ成功だね。』
「俺は先輩なんですけど…」
『知ってますけど気にしないです。』
「気にしてくださーい!」
『そうですか。すみませんでした。』
隣の葛葉さんを置いて早足で歩き出すと後ろから戸惑った用な声が聞こえてきた。そして控えめに裾を引かれ振り替える。
「待って!!良いから…一緒に行こうよ。」
悲しげに小さくなる語尾。分かりやすいな。だから意地悪したくなる。俺もイジられる方だけど葛葉さんの方がイジりがいがあるし可愛らしい。
『良いですよ、一緒にいきますか。』
「うん✨️」
ぱぁと明るくなった表情には喜びが全面に出ていた。この人は無意識なんだろうか。無意識ならたちが悪い。俺の知り合いの不破くんも無意識で人を惚れさせるタイプだ。葛葉さんには学校で隠れファンクラブがある。今だって女の人が葛葉さんを熱い視線で見つめてる。気づいてないとでも思ってるのかもな。全部バレてるのに。
『葛葉さんこっち。』
「えっ?」
葛葉さんの腰に見せつけるように手を回す。女の人の顔が歪んだのがみえた。駄目だよ、葛葉さんは俺の大切な人なんだから。君たちには絶対にあげないし負ける気もない。軽く睨みつけてから葛葉さんに視線を戻す。俺が急に色々したから 不安そうに見てくる葛葉さんの頭を撫でる。避けられたけど赤くなった頬と耳が嫌じゃないのを表していて愛おしいと思う。そろそろ告白しても良いかもな。片思いで終わるわけにはいかないし葛葉さんはもうすぐ卒業しちゃうから。先輩と後輩の埋まらない差に寂しさを覚えながら桜が咲いた道を2人で歩いた。
葛葉さん視点。
俺の隣を歩く黛の瞳を見つめる。黛は俺の目の色を褒めてくれるけど黛の方がよっぽど綺麗だと思う。夏の葉っぱみたいな緑色にはグラデーションが掛かってて見惚れてしまう。
この色をもうすぐで見れなくなる。そう考えると大嫌いだった学校から卒業したくなくなる。もっと近くで見ていたい。
『そんなに見てどうしたの?』
ふわっと微笑みかけられて細くなった目。怖そうに見えるけど優しくて頼りになる大切な後輩。好きだと自覚したのはいつ頃だったんだろう。
「ううん、なんでもない。」
桜が風に吹かれて散っていくのが終わりを感じさせられてたまらなく寂しい。淡いピンクが俺の恋心みたいだと考えて自分でも笑ってしまう。こんなに女々しくなってこれから俺は大丈夫かな。でも今はだた大好きな後輩の隣に居させてほしい。あと数が月で終わるとしても。
はい!
ここまで読んでくれてありがとうございます
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以上きい。でした(*‘ω‘ *)
コメント
5件
両片思いほど美味しい関係ってないですよねŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”
腰に手回すの刺さりに刺さりました🥲独占欲卍...;;♡♡