黄青 stxxx nmmn R-15
バレンタイン作品だけどまじでバレンタインほぼほぼ関係ない
ちょっとえっチな内容です.. ✋🏻😶
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今日はバレンタイン。好きな子にチョコ渡してきゃーきゃー言うイベント
世の中の男子高校生がそわそわして堪らない一日のはずなのに僕の隣には例外なやつがひとり、座っている。
「 ..青せんせー何見てるんですか? 」
それがこいつだ
「 ..別に 」
「 ..?そうですか 」
こいつは黄。僕と同じ歌い手グループに所属している最年少メンバーで現役高校生の真面目ちゃん。
最初会った時は「 絶対仲良くなれないタイプだ.. 」、なんて思っていたけれど話してみると意外と気が合って今では週4くらいで僕の家に来る仲。
そんなこいつでも一応思春期ボーイだし、流石にバレンタインで浮かれてるんじゃないか。とチョコを貰えないであろう彼を茶化す為に家に呼んだのに..
なんなんだこいつ。
いつも通り過ぎる…
もしやバレンタインを忘れているのではないかと思い僕は彼にその話題を持ち出した。
「 黄くんさー今日バレンタインだよねー? 」
「 あー、確かに。そうですね 」
僕がそう投げかけてもびくともしない彼の体。気にしないタイプなのか、こいつ.. それとも貰えな過ぎてもはやバレンタインという概念を消しているのかなんてほ疑問僕の頭をよぎる。
僕がしばらく困惑していると今度は黄くんが僕に話しかけてきた。
「 青せんせいはチョコとか、大学で貰えたんですか? 」
スマホを弄りながら僕のことをチラチラと見てくる彼に少し違和感を覚えた。
当然ながら僕はチョコなど貰っていない。が、なんかそれを言ったら弄られそうで腹が立つので少し盛って話をした。
「 あーそりゃぁねえ!大変だったわ〜 」
「 そんなに貰えたんですか? 」
「 うんうん!今日一日貰い過ぎて荷物多くなっちゃってさあ笑、肩痛いわー..! 」
僕がそう言うとキラキラとした輝かしい目で僕を見つめる黄くん
その目はいつかの桃くんを見つめている時の黄くんの目と一緒だった。
すごいすごい!と僕を褒め称える彼の健気な姿が可愛らしく、僕は少し調子に乗り黄くんに煽り口調でチョコのことを聞いてしまった。
「 まあね笑。んで黄くんはチョコ貰えたん? 」
「 え?..僕ですか、」
少し眉を下げて困っているような顔をする黄くん。やはりひとつも貰えなかったのだろう。僕は少し可哀想なことをしてしまったなと反省し元気づけようと黄くんの肩を手を置くと、
「 全部断ってきたので、ひとつもないですかね.. 」
青先生はいいですね.. 凄いです。なんて尊敬の眼差しで僕を見つめる黄くん。
予想外の返事に僕は驚きのあまり彼の前で持っていたスマホを落としてしまう。
「 えっえっ..?!、どうしたんですか! 」
彼は慌てて僕のスマホを広い机の上に優しく置いてくれる。が僕はそんな彼の優しさを受け取ってお礼を言える程の余裕がなかった。
そしてようやく脳の処理が追いついてきて、不思議がっている彼に質問を投げかけた
「 断るってなにを..?!?! 」
僕がそう興奮気味に聞くと黄くんは引き気味に僕の質問に答える。
「 いや.. 普通に、断っただけです.. 学校が一緒でも知らない人だし、そんな人が作ったチョコとか食べられるわけないじゃないですか.. 」
彼は当たり前でしょ?というように僕に視線を向けるが、僕はその視線を追いやり彼に更に質問を投げかけた。
「 可愛かった? 」
「 まあ 」
「 何人くらい? 」
「 そんないちいち覚えてないですよ.. 」
「 告白された?断った? 」
「 知らない人なので、まあ.. 流石に。 」
僕がどんなに甘酸っぱいことを聞いても、女の子に対してくそみたいな塩対応をかます黄くんに少し苛立ってきた。だって、僕が高校生だった時なんて義理だけでも貰えたら嬉しかったのに、なのにこいつはそんな恋する乙女達の気持ちを蔑ろにしやがって…
「 ..あの、なんでそんなに聞いてくるんですか? ..もしかして、青先生のさっき言ってたこと嘘なんですか? 」
僕が質問をしまくっていると不思議に思ったのか勘だけが鋭い彼は僕を疑うように聞いてきた。
僕は慌ててありもしないバレンタインの甘酸っぱい話をするが一度おかしいと思ったことは納得するまで掘り下げるタイプの彼は僕の嘘を頬放って置かなかった。
「 やっぱり.. なんかおかしいと思ってたんですよ。青先生がそこまでモテるなんて.. 」
「 どういうことだよ!?女を蔑ろにするお前よりはいいだろ!そんなんだからいつまで経っても童貞なんだよっ..!! 」
僕は彼の些細な発言にかっとなってしまいついつい余計な童貞弄りを付け足してしまう。が、効果はてきめん。彼の頬はみるみるうちに赤くなっていく、
「 ど、どっ.. どうてっ..///// っ..今はそんなの関係ないじゃないですか!// 」
彼は照れ隠しなのかそこら辺にあった僕のクッションに顔を埋める。それがどうにもこうにも面白くて僕の童貞弄りは加速していく。
「 えー?お前やっぱ童貞なんだ!w えなになに?女の子とキスもしたことないのー?!w 」
「 だっかぁら..!/ 」
「 僕が高校生の時はもう経験してたけどなー?wあ、そっかあ、まだまだお子ちゃまの”黄ちゃん”には早いかあ〜〜?w 」
僕は自分のできる精一杯の力で彼を煽りまくるとついに彼は話さなくなった。
やってしまったなと少し反省して黄くんに「ごめんって 」と手を合わせて謝ると彼はようやく顔をあげてくれた。
僕がその姿を見てほっとしていると今度は彼がいじめっ子のような顔をして僕に近付いてきた。
「 ..青先生。」
「 どしたの..? 」
僕は殴られるんじゃないかと思い咄嗟に構えの姿勢を取る。すると彼は「そんな暴力なんてしませんよー」と笑顔で。それすら恐怖
僕がびくびく怯えながら待っていると、彼はにやりと大袈裟に口角をあげて笑いながら僕に言った。
「 僕にどうてー童貞言うくらいなら、青先生はさぞかし経験豊富なんでしょうねー?笑 」
不敵な笑みに負けないよう僕は「まあ、そうだよ..? 」と頷く。なるべく彼の機嫌をこれ以上損ねないよう
すると彼は立ち上がり、僕の目の前にゆっくりと腰を降ろした。
「 ねえ、青先生。それじゃあ僕のハジメテ、貰ってくださいよ 」
その衝撃の言葉に対して僕が脳の処理を済ませる前に、彼は僕の顎をがしっと掴まれてちゅっと可愛らしい音が僕の頬に鳴った。
「 えっ、は.. ぇ、はぁあっっ..?!?! // 」
僕は突然されたソレに驚きのあまり大声で叫んでしまった。だが彼は全く気にしない。
その後やばいと思った僕はすぐ逃げようと彼を押し倒そうとしたが謎に強い彼の体に平均的な力の僕は勝てなくて流されるように甘い口付けが何度も何度も交わされた。
止めようと口を開くと舌を入れられ、逃がさないとでも言うように強引な口付けをされる。
「 っはぁ、っ..! / 」
キスが終わったあと僕は彼をすぐさま押し倒し頬を軽くビンタした。
「 ぃ..‘ったぁ、何するんですか..’ 」
「 いやこっちのセリフだわ、っ..! 」
僕はその後もばしばしと彼の太ももを叩く。それでも彼の笑みは消えない。
「 もしかして、青先生もハジメテ、だったんですか..笑? 」
「 ち、違う..!ただ男に、それに後輩にはハジメテ、だけど..! 」
僕は忙し過ぎる展開に頭を悩ませては?は?と彼を見つめていると、彼はこそっと僕に耳打ちした。
「 青先生のそこ、勃っちゃってますよ 」
僕のそそりたっている下半身を指先彼は小悪魔のようにけらけらと笑ってくる。
僕は童貞と散々馬鹿にしていた彼とのキスで元気になった下半身。そして彼にそれを指摘されてけらけらと笑われてるその事実に直面し、恥ずかしさのあまり全身の力が抜けていった。
そんな僕を見て彼はまたもや不気味に笑いだし、今度は
「 青先生のヤってあげましょうか? 」
なんて言い出すから僕は思わず彼の荷物を全て外に投げ、彼を家から蹴り出した。
「 ..あいつ、やべぇわ.. 」
僕は一言そう呟いた。
その後残された自分の下半身をどうするか悩みまくることになる。
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そして、黄は。
「 ..はーあ、青先生の反応面白かったな〜笑 」
次は最後まで、僕のハジメテ貰って欲しいな、なんて。
不敵な笑みを浮かべ黄は青に「 大丈夫でしたか? 」と一言、ラインを送った。
数年後のバレンタインデー。ふたりが仲良くチョコを渡し合っているなんて、
そんなこと、まだ誰も知らない。
コメント
2件
ひと足先に。ハッピーバレンタイン 本当はもっとちゃんとしたお話が書きたかったからホワイトデーにリベンジがあるかも...?