テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
※カニバリズム表現あり。
(吉田さんが佐野さんをもぐもぐします。)
※じんさのではありません。
体調不良で文が変かもしれませんが、是非音や現場を想像してみてくださいね。
「ふっ…ん…?」
勇斗がふと目を覚ますと、周りは薄暗かった。
横にある窓からの薄暗くて青い光だけが部屋を照らす。
「…はっ、えっ…?」
下に目をやると、自分自身が全裸な事に気が付く。
冷たい椅子の上で縛られ、縄が食い込んで少し痛い。
焦りで呼吸が浅くなり、冷や汗がダラダラと出てくる。
その時、部屋の扉の向こうから音がした。
カチャ。カチャ。カチャ。
トスッ。トスッ。トスッ。
キィ。
蝶番の軋む音が響くと、扉の奥からの冷たい風が肌を擦れた。
「えっ…じっ、仁人…?」
呼びかけても応答は無く、呼吸の音しか聞こえない。
でも、薄い光に照らされているのは仁人の筈だ。
勇斗の縛られている横に何かが乗っているトレイをカタンと置く。
さっき扉の向こうでカチャカチャと音を立てていたのはこれかと思った。
「じんっ…うわっ!」
暗くて見えなく、かっぴらいていた目に何かが降り掛かってくる。
不意に開いた口に入ったのはある粉だった。
味わって思うのは、ただの塩だ。
「いった…!何…!?」
『いただきます。』
たったその一言だけが言い放たれ、仁人の吐息が頬に触れた。
仁人の髪の毛や口内の臭いがするのが分かった途端、頬に激痛がビリリと走った。
「…あ”い”っだぁ!…っあ”、あ”っ!」
ブチブチブチッ。
血管や筋肉がちぎれる音と共に、勇斗の左頬は削がれる。
血が頬から首へ、首から鎖骨へと垂れていく。
グヂョッ、ヂョッ、グヂョッ…
気色の悪い咀嚼音を鳴らしながら食べている。
仁人に頬を食べられたのが身に染みて分かった。
『…はぁっ、』
全部を飲み干したように息を吐き、地獄の始まりかのようにまた吐息がかかる。
次は耳だと分かった。
仁人の体全体が覆い被さると同時に耳がこそばゆくなった。
今、優しく噛まれている。
「はぁ”っ…あ”…い”ぎぃっ…!」
痛みに耐えながらも声が出てしまう。
ゴリッ、ヂュ、
なんて音が鳴りながら、耳の上部に犬歯が刺さる。
鶏の軟骨を噛んでいるような音で、耳の本近くで鳴るのでもっと気持ち悪い。
耳の中に血が入ってくるのが嫌である。
「あ”ぁっ…はぁっ、ん”…!?」
無駄な事を考えている内に、仁人の舌が勇斗の舌に絡んできた。
自分自身の血の味が口いっぱいに広がって吐きそうになる。
「ん”んっ…っはぁ、何…?」
すると何を思ったか、仁人の柔らかな手が陰部を掴んだ。
急な出来事に焦りを隠し切れないが、それでも手も足も何も動かない。
「あっ…待って…!」
上下に動く手に扱かれ、息が荒くなる。
次に食べられるのは何処かと考えているとジリジリと太腿の辺りが熱くなってきた。
やられる。
そう思った。
「はっ、あ”っ!?あ”ぃ…ぐっ…。」
太腿の一部が噛みちぎられ、それと同時にイッてしまったみたいだ。
気持ち良いのか気持ち悪いのかも分からない。
ただ、太腿は痛かった。
白濁液のかかった仁人の手は何事も無かったかのように下に置いていたトレイを取る。
光が当たって見えた時、トレイの上には色んな調味料が乗っている事に気が付いた。
『次、どれが良い?』
ジャム、ケチャップ、タバスコ、蜂蜜、醤油…甘いのも塩っぱいのも辛いのもある。
どれが良いなんて、自分が食べられる側なのに選べる訳がない。
顔はいつもの仁人の筈なのに、別人のように感じる。
『…早く。』
「ぁっ…じゃっ、ジャム…。」
目に入ってもまだ安全そうなジャム。
タバスコやケチャップなんかは目に入ると痛そうだし、蜂蜜は口に入ったら吐いてしまいそうな甘さである。
瓶を開けると直接、手で取る。
普通のジャムがそうでないように見えてしまうのは何故だろうか。
拷問のようだ。
「ゔっ…。」
右目をジャムが直撃し、反射的に目を瞑ってしまった。
微かに開いた左目で仁人を見ると、掌が顔に向かって伸びてきた。
「…えっ、あっいや”…じんっ…。」
名前を呼ぶ前に、ギュッと瞑っていた右目の瞼がこじ開けられる。
爪が瞼にも頬にも刺さるが、それ以外の痛みが強過ぎるのか何も感じなかった。
「ちょっ、まっで!むり”っ…!あ”あ”っ、がっ…あ”っ!」
右目に最後に映ったのは仁人の舌と歯だった。
下瞼を捲るように舌が入ってくる。
眼球を根元からちぎるとやっと口は離れた。
目を押さえたい気持ちが山々だが、そんなに簡単に腕は動かなかった。
「はぁっ、はぁっ、あ”っ…。」
痛みの限界で残っている片目を瞑っていると、また新たな違和感が生じた。
触られている。
また陰部を触られている。
次は何をしてくるのかも考えられないまま、ただ仁人の動きを感じ取る。
「ゔぅっ…え…っ?何っ…。」
『ん…あ。』
小さく息を漏らして勇斗の上に乗る。
きっと、今俺のものは仁人の中にある。
なんて事をふと思った。
先程削がれた太腿に体重がかかって痛みが増す。
上下に動く仁人の吐息がよく聞こえて何か気色悪い。
『はぅっ…あ…。んんっ…。』
舌を絡めては悶々とし、血の味を感じるしかなかった。
もう、何も考えられないと諦めたい。
勇斗は何も考えたくなかった。
『はっ、あ…だっ、だして…?』
仁人の中に出すのかとまた考えると吐きそうになる。
「ゔぁ…ぃっ…。」
「うあぁぁぁぁあっ!」
破れそうな程に心臓は強く鼓動を打っていた。
部屋は明るく、冬なのにも関わらずびっしょりと汗をかいている。
すぐに夢だと理解した。
「…あ、仕事。」
そう呟くと、仁人とメンバーの居る事務所へと重い足取りで行った。
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