テラーノベル
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兜部分で上手く炎を防いだと思ったら、サイドから女戦士が、ガラ空きになったスライムの本体部分をザックリと刻む。
大きなダメージに、一瞬動きが止まった隙をついて、追加の火の玉が襲い、大天使の兜スライムは、ついに火だるまになってしまった。
「勝負あった~!!グリードさんの復活で、強敵のスライム達を難なく撃破しました!!」
ボス戦直前で、魔族魔術師が復活したのは大きい。きっと、いい戦いになるだろう。
「いやっほぅ!!終わったぜぇ!さっ、エルフちゃんに会いに行こうぜ~♪」
木のウロの中はエルフの店だと信じて疑わない弟戦士は、どこまでも能天気だ。
「だから店って決まってないし…。グリード復活したから、まぁいいけど」
盗賊くんのツッコミも諦め気味。
弟戦士はスキップする勢いで、木のウロに近づいて行った。
女戦士は眉間に深くシワを寄せている。
魔族魔術師が見かねて、弟戦士を止めようとしたら、女戦士はウンザリしたようにこめかみを抑えて、首を横に振った。
「もう、放っといてやって…。言ってもどうせ聞かないし、痛い目見ないと分からないから」
どうやら、苦い思い出がありそうだ。
「おっじゃましま~す!エルフちゃん!!」
満面の笑顔で木のウロに飛び込む弟戦士。
もちろん中で待っているのは、可愛い5色のスライム達、中ボスの「スラレンジャー」だ。弟戦士が入るなり、加熱水蒸気オーブンレンジと合成した真っ赤なスライムが、高温のスチームを吹きかける。
「ぅあっちぃぃぃ!?」
さらにコスモスターと合成した、トゲトゲが光る青いスライムが、勢いよく体当たりを決めた。
油断しまくりの弟戦士は、面白いくらい吹っ飛ぶ。
「ぐはぁっ!」
壁にぶち当たり、ズルズルと崩れ落ちた。口からは血が流れ、あの能天気さから一転、かなり深刻なダメージを受けてしまっている。
「…派手にやられたわね」
女戦士も渋い顔だ。魔族魔術師は、無言で回復魔法を唱えた。
「いてて…くそぅ、話が違うじゃねぇか…!オレのエルフちゃんは!?」
「…だから、それアースの妄想だから…」
ボソボソとツッコミながら、盗賊くんが弟戦士を助け起こした。
一瞬で回復はされたものの、先制攻撃で結構なダメージを与えたスラレンジャー達は、今は5色一列に並んで、挑戦者達と対峙している。
これは…名乗りをあげているつもりか?
プルプルしてるけど。
コメント
1件
弟戦士、まんまとやられましたね……!「話が違う!」って叫ぶ姿に笑いつつ、あのスキップで飛び込む能天気さは清々しいです。グリード復活で戦力アップしたのも大きいし、スラレンジャー5色揃ってプルプル名乗り?してるのが可愛くて、続きが気になります!