続きです
母はご飯を作って必要なたんぱく質とか、栄養を与える係、あとは勉強系。
父は個性の使い方や筋肉のつけ方とか、鍛える係。
今まででは考えられないぐらい愛された。
そう、、、私の”個性”を愛した。
父 「永久。小学校の給食の時は弁当を食べろ。
小学校にアレルギーとかって色々あるって言ってで弁当にするって言ってるから、」
永久 「うん。」
みんなが食べている給食はうらやましかった。
もちろんおいしくなさそうな野菜もあった。
でも揚げパンとか、カレーとか、おいしそうな給食の時は、ほんまにうらやましかった。
でもヒーローになるために両親の言うことを聞かないとあかん。
必死に欲を抑えた。
両親の言うことを聞いとけば、、ヒーローにはなれるはずやから。
必ず、ヴィランを助けるんだ。
父 「両手で別々の操作をできるようになれ、
左で雲。右は雷。安定させろ。」
永久 「うん」
本当に難しかった。雷は下手すれば服が焼けたり地面が焦げる。
雲は湿量とかの調整ができなければ雨になる。
父 「おい!安定させろゆーてるやろ!話を聞け!」
永久 「聞いてる。」
父 「ならできるだろう!行動で示せ!」
できることが増えていくうちにどんどん疲れていった。
どんどん壊れていった、、体も精神も、、、家系も。
父 「だからあいつの成長が足りてないんだって!お前ちゃんと栄養のある飯作れよ!」
母 「はぁ?!私は作ってるし!あんたのトレーニングが足りへんのでしょ?!」
私の体が個性に合っていないとき、、
まだ体が個性の成長についていけなかったときは両親の関係も壊れそうだった。
父 「永久の体が成長できてない!!栄養管理はお前の仕事!!ちゃんとしろ!」
母 「個性のトレーニングとからのトレーニングが合ってないんやろ!?
あんたのせいや!こっちはいっつも料理作って頑張ってんのや!」
私も頑張った。
期待にこたえられるように、ヒーローになるために、ヴィランと会うために
中学生になるまでは順調だった。
成長期と重なって個性と体はともに成長していく。
ヒーローになれると信じて親の言うことを聞いてきた。
父と母はいつも、私のいないところでけんかしている。
言うことを聞けば収まってくれるかなって、信じてたんだけどな、、
友達とも遊びたかった。
いや、友達もいなかった。
コミュニケーション力は皆無で、道徳心はゼロって言われてたし、
国語の作者の気持ちを理解するのはできない。
能力も体もどんどん強くなっていく。
このまま両親の言うことを聞けばヒーローになれるはず。
でも、小学校の卒業前に、、、
両親が死んだ。原因はヴィランによる怪我。
父は頭を強く打って死んだ。
母は神経麻痺。体の一部が動かなくなって惨殺。
プロヒーローだからいつも死と隣り合わせなのも知ってる。
ニュースの生中継で戦闘シーンも見た。
両親が死んだことを聞いたときは複雑な気持ちだった。
両親は協力することで力を発揮するタイプ。
最近ずっと喧嘩してたから協力がうまくいかなかった。
戦い中息が合わずたった一人のヴィランにやられた。
両親が弱かったのか、、、わからないがヴィランの強さに高揚した。
大っ嫌いなヒーローと生活しなくてもいいという喜びもあった。
それと同時にヒーローになるための訓練に対する不安も芽生えた。
自分はヒーローになれるのかっていう不安が芽生えて、
家賃も払えなくなる一方で家を追い出されても行く当てもない、
小学6年生の女の子一人でできることなんて限られてる。
そのうち孤児院に入れられられた。
あんなところに入れられたらヒーローなんてもってのほか、
ちゃんとした職業に就くのも怪しい。
どうにかして孤児院からいつも逃げてた。
人気のないところを見つけて、個性練習。
父とやっていた訓練メニューをこなしてた。
だけど失敗するばかりで全然成長できない。むしろ衰えていくばかり、、、
逃げては補導、逃げては補導、
さすがに親を亡くした子供を院にぶち込むほど孤児院の人は性格悪くない。
でもどうせ、めんどくさい子供だとか思われてそうだ。
私はそのまま小学校を卒業して
「折寺中学校」に入ることにした。
卒業した日の夢見は悪いのかいいのかわからなかった。
、、、別に両親を特別嫌いだったわけじゃない、
でも、ヒーローの両親は嫌いだった。
訓練してくれる両親は好き、
小さいころによく遊んでくれたお母さんも好きだった、
両親の死が悲しくないわけない、
どんな両親でも私を生んでくれた事実は変わらない、この世界を知れたのも、
ヴィランを知れたのだって両親のおかげ、
好きだった。
だから、少しくらいは、泣く資格はあるよね、
「ねぇ■■、■■。個性発現したんだ、」
「!?まじで?!どんな個性だ!?」「ほんと!?どんな個性なの?」
「天象操作、天に起こる現象をすべて操れるんだ。」
「んだそれ‼めちゃくちゃつぇじゃねぇか!」
「永久ちゃんすごい!すごく強い個性だね!」
「、、使い方だけどね。」
「ぁ?でもその個性だったら俺とヒーローなれるな!■■もな!」
「うん!僕も強い個性でヒーローになるんだ!3人でね!」
「、そうだね。」
「俺はナンバーワンヒーローになる!そのサイドキックに永久!なってくれ。」
「あ!僕だってナンバーワンになる!」
「俺がなる!■■は二番目な!、、?いや、永久が二番目か?」
「、どっちでもいいよ。でも、一緒にヒーローできたらいいね。」
「約束だぞ!まだ■■は個性出てないけど、3人でヒーローなろうな!」
「うん!約束ね!■■■■■!永久ちゃん!」
「うん。約束。」
孤児院に入って少し経った日、懐かしい夢を見た。
まだ幼馴染と仲良かった時の夢だ。
小学校も一緒で、
中学校もきっと一緒だと思う、。、
今はすごく気まずくて、話せない。
あの二人は私の両親が死んだことを知らない。
両親がプロヒーローだったら普通の子供は自慢すると思うけど、
両親がヒーローであることに誇りは持っていなかったし、
公表してどこかで情報が漏れたら狙われる可能性だってある。
、、、あの二人がこの事実を知ったらどうなるんだろ、
そんなことを朝考えては、個性訓練へ向かった。
はいどうでしたか!
2660文字!終わります。
コメント
4件
よし!また1コメ〜! 続き楽しみにしてる!けどほんまに無理だけはせんでね〜!