side:若井
どれほど時間が経っただろうか。
俺はまだソファーに身を預け天井をボーッと眺め続けていた。
失うのが怖い。失いたくない。
愛しいあの人を傍につなぎとめておくにはどうすれば良いのだろう。
いっそ、誰にでも優しさを振りまくあの天使の羽を捥いで頑丈な鎖でこの部屋に一生閉じ込めておきたい。
涼ちゃんはきっと、俺のこの重く歪んだ愛にまだ気づけていない。
自分がどれだけ愛されているか、依存されているのか分かっていない。
分かって欲しいのに、分かって欲しくない。
ただ、嫌われるのが怖いから。
「…!………〜っ!!」
隣の部屋からの物音で不意に思考の渦から浮上する。急いで時計を見ると長針が90度ほど動いていた。
そうだ、俺は。
俺は涼ちゃんにあんな酷いことを…!!
「…!!涼ちゃん!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「んぁ゛あ、はぁっ、は、ぁ♡!!はぁ、は〜っ♡ぅあ♡や、だぁっ!んぁ、あっ♡たすけれ…、ごめ、なさぁ…あ!!」
だ、めだ
どれくらい、じかんがたったかもわからない
なにも、かんがえられない
「はぁ、くぁ…っ、きもち、のやめ、おねがっ…!やら、ぁ♡やだ…!!」
ただ、いたくて、きもちくて、くるしくて、
さみしくて…こわい。
「…!りょ…ん!!涼ちゃん!!」
だれか、ぼくのことよんでる
また、もときが、ぼくをおそいにきた?
「はぁ、はぁっ、も、とき…!やめ、やめて、おねが、っ♡」
「…!?涼ちゃん!?俺だって!若井!!」
「や、はなして!!やだ、やだぁ…ごめんなさ、おねがぁ…っ」
「…!涼ちゃんっっ!!!」
あったかい…あれ、僕抱きしめられてる?
この手、この匂い…
「わ、かぃ…?」
「涼ちゃん…!!!ごめん、俺…っ!!」
ピントの合わなかった視界が鮮明になり、ようやく若井の顔を認識できるようになった。
「わかぃ、わかい…っ!!」
「うん、俺だよ…」
「……っ、」
ローターの電源を切り、縄を解いてベットに優しく横たえられる。
敏感になってしまった体はシーツが擦れるのも快感として拾ってしまい、小さく声が漏れた。
そのままベッドに乗り上げてきた若井に優しく抱きしめられると、安堵からか堰き止めていた感情が溢れ出してしまった。
「………っ!…わ、若井…っ、ひぐっ…!こ、怖かったぁ…!」
「…うん」
「ひぐっ、ま、真っ暗で…!痛いのに、気持ちくてっ、おかしくなるんじゃないかって…ぇ!も、ずっと閉じ込められたまま、なんじゃ無いかって…!ふ、ぅ…っ!嫌われた、んじゃないかってぇっ…!!」
「…ごめん、俺が悪かった」
「うぅ゛〜…、ひぐっ!若井のバカ、大バカ…」
「……本当にごめん、今までのことも。俺、正気じゃなかった。涼ちゃんの口から別れ話を聞きたくなくて、捨てられたくなくて、涼ちゃんに酷いことした。」
「浮気、してない…っ!それに、頼まれてでも絶対別れないから…っ」
「…それ、信じていいの?でも、あの動画と写真は何?」
「…、言えない…」
「…ねぇ、もしかしてだけどさ。さっき俺のこと元貴と間違えて怯えてたのと何か関係ある?」
「…っ!」
流石若井、めざとい。
僕としては気づいて欲しくは無かったんだけど。
「………ね、俺には話して大丈夫だから。ゆっくりでいいから、教えて?」
「………、」
「……涼ちゃん」
「………〜っ!!」
…僕はとうとう耐えかねて若井にこれまでに元貴にされた事を打ち明けてしまった。
話してるうちに一度引っ込んだはずの涙が止まらなくなって、支離滅裂な説明になってしまったけど。
「……涼ちゃん…それ、本当?」
「……っ」
必死に頷いて問いかけに答える。
「…あいつ……っ!!!やっていい事とダメな事があんだろ!!!!俺今から元貴の家に行って…」
「や、やめ!」
「じゃあ涼ちゃんは元貴の肩持つってわけ!?」
「ちがっ!…僕、元貴も若井も大事だから、仲良くして欲しくてっ!…僕のせいで2人の仲が悪くなって欲しくない」
「…はぁ、涼ちゃんはお人好しすぎるんだって。自分がされた事分かってんの!?」
「……っ!けど!」
「……分かった。今は行かないけど、明日には元貴には直接話をするから。できるかわからないけど、できるだけ冷静に話しあうようにはする。」
「…う、うん……」
「…で?咥えさせられてた動画の事は分かったけど。あの写真はどういう事?」
「そ、れは…僕も分かんない…」
「もしかしてそれも元貴の仕業なんじゃ?」
「え!いやいや、いつのまに…」
「……そもそも、あれって本当に涼ちゃん?」
「………信じたくないけど、多分……」
「…明日元貴のこと絶対問い詰めるから。」
「う、うん…」
「……ねえ、涼ちゃん。俺が上書きしてもいい?」
「へ…?」
「ここ、俺以外のを受けいれたのは事実なんでしょ?」
僕のお尻を貞操帯の上から撫でてくる若井。
「へぁ!?や、わかんないから…!え、ぁ、ちょっと!どこ触って…!!」
「これ、邪魔だから外すね」
「わ、!!」
「ゆっくり抜くから、力抜いて…」
貞操帯を掴む若井の手の僅かな動きが微弱な快感となってナカに伝わる。
そのままゆっくりと気持ち良いところを擦りながら抜かれていく。
「はぅ、は、はぁ…♡ま、待って…」
取って貰うことを待ち望んでたけど、心の準備が…!!
「大丈夫だから、ちゃんと息して…ほら、抜けた。」
「ぅ…♡」
「前も取るね…うわ、めっちゃぐちょぐちょじゃん、貞操帯と糸引いてるし。ずっとお預けだったもんね?ココ健気に勃たせちゃってかわいいね」
「い、言わないでっ!」
「ごめん、可愛くてつい」
「じゃあ、脚開いてそこに横になって」
「っ!?」
「…駄目?」
僕、その顔に弱いの知って…!
「っ、わかった、からっ」
横になって、そろそろと脚を少しだけ開く。
「まだまだ、そんなんじゃ挿れれないよ。もっと開いて」
「っ!恥ずかし…、」
「じゃあ、俺が開くよ」
脚を掴まれると半ば強引に開かれ、恥ずかしい部分を若井に曝け出す形になる。
若井はゴムを付けた自身にローションを垂らすと、僕の後孔に擦り付けてきた。
たまに軽く押し込まれるせいで先っぽの方が少しだけ中に入っては出てを繰り返す。
正直、ずっとイクことを許されなかった前が破裂しそうな程に限界を迎えている。早くイキたくて仕方が無いのに焦らされて生理的な涙が止まらない。
「ふっ、ふーっ…わ、かぃ…っ!それ、やめっ…!」
「んー?」
「やら、やだぁっ!ぁ♡はやく、っ」
「早く、何?」
「は、やくイキたいからっ♡挿れてほしっ」
「えー、何を?」
「若井の、い、じわるっ!」
「涼ちゃん、言ってごらん?」
「っ!、わ、かいの、おちんちんっ、僕のナカに挿れてっ、気持ちいこと、してくださ…!」
「は、かわいすぎんだろっ…!」
その瞬間、若井の熱く質量のあるものが僕のナカに挿入され、いきなり奥を突かれる。
既に限界が近かったのもありすぐに絶頂を迎えそうになる。
「っ!?〜っ♡い、いくっ…、…?な、んで」
下を見ると若井に僕のものの根元を握りイけないようにされていた。
「涼ちゃん今イきそうだったでしょ。まだ始まったばっかだからもうちょっと我慢して?♡」
「な、んでっ!?♡も、むりっ、イキたい、ここ、辛いからぁっ!わかぃ♡おねがい…」
この1週間弱何度も絶頂寸前まで高められては貞操帯によって阻止されるといったように散々焦らされ続けてきて、ようやくイけると思ったのに…!!
「うんうん、早くイキたいね?じゃあ頑張ってもっと気持ちよくなろうね」
「は、やくっ、おねが…」
「ここ、わかる?涼ちゃんが気持ち良くなっちゃうところ。いっぱい突いてあげるから…っ」
「あっ、あ…ふっ♡」
「貞操帯に虐められ過ぎて、ナカぷっくりして敏感になっちゃってるね?」
「いわな、でっ…♡」
「こら、枕で顔隠さないの。ちゃんと自分が今誰とえっちなことしてるかよく見てて」
「んんっ、♡わかい!はずかし、からキス、して…、ん、」
枕を取り去った手をそのまま僕の体に沿わせながら下の方に移動させてくると、胸の突起をくにくにと右手で弄ったり、舌で舐めて刺激してくる。
「かわいい、涼ちゃん」
「ふっ、んん、♡」
両手を絡めてベッドに縫い付けられると、深い口付けで翻弄される。
上顎の方を擦られて快感で腰が無意識に跳ねてしまう。
「ちゃんと中も集中して」
「ぁ、あっ、そこ、ぐりぐりしないで…っ♡」
「うん、奥ぐりぐりされるの気持ちいね?」
「も、むりっ、ん♡いくっ…♡ぁ、なんで止まるの…っ!も、イキた…っ♡♡」
「イキたいの?」
「ぅん…っ」
「じゃあ、自分で動いてみて」
「へっ…」
若井は僕の腰を両手で掴むと、僕だって男だからそこそこ重いはずなのに軽々と持ち上げ、いわゆる対面座位の格好にされた。
自分の重みで若井のがより奥まで届いて…っ♡
「むりっ、動けな…」
「イキたいんでしょ?なら頑張って」
若井はこういう時折れないことをよく知ってる僕は、諦めてたどたどしい動きで腰を振って快楽を追い求める。
「……っ、!ふっ、あ♡ここ、きもち…っ♡
んっんっ♡若井も、きもちい?♡」
「涼ちゃん、っ、気持ちいいよ」
「ぁ、あっ♡♡は、ぅ、んっ♡ん、♡わかぃ、すきっ、すき♡ちゅ、しよっ…」
「っ!涼ちゃん…っ俺も…」
「ん、ちゅ…、ふ、も、むりっ♡イきそ…っ♡、へ?♡あっ♡」
限界が近くなると同時に下から激しく突かれ始めた。
限界が近かった僕はさらに限界へと追いやられる。
「ほら、いいよ…っ、イキなよ…っ!」
「ぁ、ああっ♡♡んっ、んっ♡♡きもち♡」
「あー俺もイきそ…っ、中に種付けしてあげるから…っ」
「あっ♡いくっ、イくっっ………!!♡♡」
「〜、っ!!」
なにこれ…っ♡
射精長くて、気持ちいの、とまんな…♡
「っ♡〜っっ♡♡」
体が軽く痙攣しているのを感じる。き、きもち…っ♡
「っは、はぁっ…おーい、涼ちゃん…?戻っておいで?え、うわっ、めっちゃ出てるじゃん」
「っ、!♡、ぁ♡♡」
…やっと長かった射精が終わるも、余韻の快楽で腰が跳ねる。
「はーっ♡はー♡…、♡ぁ♡ふー♡♡」
「すご…涼ちゃんの濃くてどろどろだし、量もめっちゃ多い。最近気持ちいい事いっぱいしたけど、俺がイかせてあげてなかったからここパンパンだったもんね?」
若井に僕の睾丸をふにふにと弄ばれるが抵抗する余力が残っておらず、イった直後であるため体は敏感に反応してしまう。
「…っ♡ぁ、♡ふー…♡…♡」
「ごめんね、涼ちゃん。辛かったね…楽になった?」
「…っ、ぅん…」
「じゃあ、お風呂入って今日は早く寝ようか…」
若井がベッドから出て一歩踏み出したその瞬間、僕は無意識にその手を掴んでいた。
「ま、まって…!」
「?」
「……ま、だ足りない…からっ!もう一回、しませんか…っ////」
「えっ?」
「っ!!!や、やっぱなんでもないです…」
「え、いや違うって!涼ちゃんがそんな事言うと思ってなかったから驚いただけ…って、なんで敬語なの?」
「わかんない、何となく…?」
「何だそれ、笑………そっちから誘ったからには、覚悟はできてるよね?明日立てなくなっても知らないからね」
「その時は、若井が僕の面倒見てくれるんでしょ」
「もちろん…じゃ、」
もう一回、シよっか♡
コメント
9件
3300にしました
ふぅ、。2001から3000まで自分がやってやったぜ、。手が、手が、。
通知みた瞬間すぐ読みにきました……ほんとに最高すぎます🥹🥹