「呪い」
教室はまるで時が止まってるように静かだった。無理もない。
「昨夜、奥菜 百合さんが自殺しました。」
先生からそう告げられた。
僕の名前は木村真咲、奥菜さんとはあまり接点がなかったが、僕はずっと気にかけていた。
彼女が虐められていたからだ。
助けよう、何度も思ったが現実はアニメみたいにうまくはいかない。助けようと足を伸ばせば手が震える。自分まで虐められてしまうんじゃないかと。だがその結果がこうだ。
「本当にごめんなさい、奥菜さん。」
そう思いながら僕は奥菜さんの机の上にある花瓶の中に一つの花を入れた。
僕は席に座った、その瞬間花瓶の中に入っていた綺麗な菊は黒百合へ変わり。周りにいた先生も外にも誰も居ない。居たのは2-1の36人だけだった。
僕はおそるおそる前を向いた。
前にあった黒板にはこう書かれていた。
「Now it’s time for the show to begin.」と