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僕、藤澤涼架はメンバーの若井滉斗と付き合っている。

ミセスに入ることになった時の顔合わせでは特にいい印象を持たなかった。

少しずつ会話をするようになって、若井のギターを弾いている時の格好いい姿とOFFの時のお茶目な所とかちょっとお馬鹿な所とかのギャップが可愛いなぁと思うようになった。

今では若井が隣に居ないと眠れないくらい、若井にベタ惚れな訳だけれど…。

僕には今、悩んでいる事が一つだけあった。


それは…付き合って半年になると言うのに、キスより先にまだ進めていない事。

というか。僕らの場合、どちらが”抱く側”になるのだろうか。

僕の方がカワイイから”抱かれる側”になるのかな、なんて軽く考えていたがどうなんだろう…?

僕は、若井が望むなら抱く側も出来る自信ある。だって若井最近、妙に可愛いんだもん。


「若井、今日何時に帰って来るんだろ…」

ガチャガチャッ

あっ!若井帰って来た。お出迎えしなくちゃ。

「ただいまー」

「おかえり若井♡」

玄関まで出迎えに行くと突然若井にギュって抱き締められた。

「はぁ~癒される…疲れて帰ってきて家に涼ちゃん居てくれるとすげー癒される」

「わ、若井…?疲れてるの?今日はもうお風呂入って寝る?」

若井とハグなんて慣れてる筈なのに、何故だか今僕は凄く緊張している。

だってだって、僕の大事な場所に若井の熱くて硬いのが当たってて…。

「……こんなんなってるのに眠れる訳ないじゃん。ね、俺…涼ちゃんとしたい…駄目?」

若井の声に欲望の色が滲んでいるのを僕は見逃さなかった。

「あ、あのさ。若井は僕をどうしたいの?抱きたいの?抱かれたいの?どっち…?」

意を決して訊いてみると若井は僕の身体を離して僕を見つめると、少し恥ずかしそうに口を開いた。

「…抱かれたい…って言ったら、涼ちゃん困る?」

顔を耳まで真っ赤にして見つめてくる若井に、僕はブンブンと首を横に振る。

「…僕はどっちも出来るから大丈夫。じゃあ…キスから始めよっか♡」


僕は若井を抱き上げると寝室まで連れて行きベッドに座らせる。

そして、どちらからともなく唇を重ねた。

息継ぎをしようと唇を薄く開いた隙に若井の熱い舌がぬるりと滑り込んでくる。

互いの舌を追い合う様な熱いキスに身体の内側が熱くなっていくのを感じた。

「んっ…ふふ、若井のここ苦しそうだね?脱いじゃえば?」

若井の穿いているジーンズのチャックを下げ下着ごと脱がせてやると若井は恥ずかしそうに足を閉じてしまった。

「涼ちゃんにちんこ見られてると思うと…興奮する…」

「興奮してる若井可愛い♡先走りも出ちゃってるね。ね、舐めてみても良い?」

若井の欲の塊の先端に舌を這わせてみると何とも言えない青臭い味が咥内に広がって僕は思わず眉を顰めた。

裏筋や亀頭まで丹念に舐めていると、不意に若井の腰がビクビクっと震え先端から何回かに分けて熱い白濁が放出された。…僕の顔目掛けて。

「…ご、ごめん!ずっと限界来てたんだけど言うタイミングが…」

「良いよ。僕の口で気持ち良くなってくれたんなら、僕にはそれが一番嬉しいから」

しゅんと項垂れる若井の頭をぽんぽんと撫でる。

「ね、俺も涼ちゃんの舐めてもいい?」

「えっ、舐めてくれるの?じゃあ…お願いしよっかな♡」

若井の舌が僕の硬く勃起した欲の塊にそっと這わされ、そのままぱくりと咥えられた。

若井の咥内の熱さと卑猥な舌の動きに僕は堪らなく欲情してしまった。

「んっふ、ぅ、涼ちゃん…気持ち良い?」

「…っ…うん、気持ち良いよ…ね、若井…僕もう限界…若井の中に挿れたい」

僕は若井の肩をトンと押すとベッドに押し倒した。

若井の長くて綺麗な両脚を大きく開かせ中心にある孔に舌を這わせ丁寧に舐め解していく。

「やっぁっ♡そんなところ、舐めたら汚いよ…んん…♡」

「汚くなんかないよ、若井の身体だもん。ね、指で探してみようか、若井のイイトコロ」

舌の代わりに指を第二関節辺りまで挿れグチュグチュと卑猥な音を立て掻き回していく。

「あっやっ…ひぁっ!?な、なに…今の…」

ある一点を指が掠めた瞬間、若井の嬌声が一際高くなった。

両脚をガクガクと震わせ焦点の定まらない瞳で僕を見る若井が可愛くて仕方ない。

「ここが気持ち良いの?ほんとに若井はエッチだね♡」

「…ん…もう、挿れて…涼ちゃん…♡」

若井の孔にローションを塗り、自らの硬く勃起した欲の塊にゴムを装着し若井の濡れてヒクついた孔にすりすりと擦り付ける。

そして少しずつ少しずつ腰を押し進めて行った。

若井の中は熱くてうねっていてとても気持ち良くて、挿れただけでイッてしまいそうだった。

「っは…若井…好き…大好きだよ…♡」

「りょうちゃっ…俺も、俺も…大好き…」

僕の手にいつの間にか絡められていた若井の指が”どこにも行かないで”と言っているようで胸が苦しくなった。

「っく…若井、僕もうイキそう…イっていい?」

「あっぁっ!んぁ、ひぁ、あ…俺もイキそ…一緒にイキたいっ♡」

ギリギリまで引き抜き一気に奥まで突くと若井は身体をビクビクと跳ねさせ欲の塊から熱い白濁をビュルルッと勢い良く放ち達した。

数秒後、僕も若井の中で熱い欲の証を放ち絶頂に達したのだった。

「若井…ずっと一緒に居ようね」

「…うん。涼ちゃんが嫌って言っても、もう離れる気無いから」


end.

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