この作品はいかがでしたか?
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今日は久しぶりにみんなと遊ぶ日だ。
集会でマイキーくんの家に遊びに行くことになった。
楽しみだった 。はずなのに 、
不安でしか無かった 。
俺は昔から、日本語が苦手で空気が読めなかった、だから、嫌われたり、避けられたり、何度も人から冷たい視線を浴びてきた 。
だから、喋るのが苦手になった 。
それに気づいたのは中学生ころ。
初めて場地さんという大親友ができた時だ 。
その人と、会話が進んでいき、仲間が増えて会話の視野が増えてきた時に感じていた。
「あれ。俺だけ輪に入れてない。」
「俺だけズレてる 。」
「毎回発言する言葉でツッコまれたり、」
「笑われたり、苦笑いされたり、」
「俺だけ入れない 、」
「もっとみんなについていけるようにしないと、」
「もっと頑張らないと」
「もっと誰も離れていかないように 、」
そのうち、気づけば空気を読むことだけに専念していた 。
空気を読まないと、嫌われる 。
ーーマイキー「あれ?千冬来んの?」
ーー千冬「え、あ、えっと、誘われて…」
来ちゃダメだった?邪魔か?空気読めないから?
話ができないから??
ーーマイキー「そっか!!じゃぁ、ちゃんと来いよ!!」
ーー千冬「あの、!!やっぱ、行くの辞めます、!」
「えっと、その、、」
なんだっけ、あれ、なんだろ、なんだっけ、なんて言えばいいんだろ、
なんだっけ、なんだっけ、、
「あの、えっと、親の………」
ーーマイキー「親の??」
ーー千冬「親の、えっと、点検じゃない…えっと、」
「て、、、て、て、手伝い、を!」
「あの、えっと、、」
お手伝いのなんだっけ、なんだろ、分からない、あーーーーーー出てこない、なんだっけ、あ!!
「買い物に、!い、行きます!!」
ーーマイキー「…ふーん 。行ってらっしゃい。」
「じゃぁ俺らでやるね。」
ーー千冬「は、はい、!」
あんなに頑張って考えてもふーんで終わらされちゃうんだな、キツイな、、
親の洗い物なんてないけど、とりあえず帰ろっかな、
ん?あれ、洗い物だっけ、あ、洗い物!!洗濯機!!洗濯物、洗剤!!もうすぐ無くなるんだった!!
そんなことを脳内でなんとなく思い出した。
俺は買っておけと言われていたことを今更気がついたのだ。
それを言われた時はいつかも分からない。
覚えられないのだ 。
いざ店に着いてもまだ悲劇は続く。
着いたところで何を買いに来たのか分からないのだ 。
ーー千冬「あれ、何しに来たんだっけ ?」
「なんでここにいるんだろ、」
「うーんと、、あ!もう卵ねぇんだったな」
また関係ないもの買ってきて、親に叱られる。
記憶力もない。空気も読めない。コミュニケーションが出来ない。日本語が言えない。かと言って他の言語もつかえない。
夜はほぼ朝方に寝る。そして1時間くらいだったら学校へ 。
睡眠もない 。ほぼ不眠 。
ご飯もろくにくわずで、運動もしてない 。
学校では空気が読めないと冷たい目線を浴び、
言うべきところではないことを言って、噂が広まり、クラスメイトに入りずらい 。
だから大体は場地さんのところに行くか、学校をふらふら歩くだけ。
ね?
難しいな、人間関係 。
この相談をしても、母ちゃんはみんなそうだとか、
そういう時もある。仕方ない。
などと全然考えてない。分かってくれない。
少しづつ成長するにつれ周りと違いを覚えたんだ。
それに分かってくれない大人たち。
腐ってるね。この世界 。
増やされる一方の税金。
子供の気持ちをわかってくれない大人たち。
社会に苦しむ大人たち。
保護者に怯える教師たち。
縛られる一方のルール 。法律 。
チームワーク。コミュニケーション。
空気を読む。働く。金稼ぐ。社会人になる。
常識に捕われる。周りに合わせる。
笑顔の仮面を被った大人たち。
電車で立ってる高齢者を見ないふりをするサラリーマン。
子供が目の前で転んでも動かない保育士。
学歴しか見ない面接官。
いじめをしても罰せられない生徒。
無関心な笑いかけ。
「ノリ」という言葉で済まされる言葉
ごめんなさいで大体が済まされる世界。
今日もご飯がない子供。
長い道を歩き水を確保する子供。
少し違うだけで差別される世界。
ニュースでやっていることも他人事のように見つめる人々。
戦争を過去のように話してる人間。
市民を殴る警備隊。
まだまだ最悪なことは増えてく一方な中、
小さく、花咲いた、一輪の花。
石に潰されながらも、綺麗に咲いた。
その花は、今日も苦しむ人間の顔を覗き込みながら安心するような笑顔で人間に笑いかけた。
その花の笑い方は、どこか悲しげだった
花は他人のことばかり、自分のことなんて後回し。
「どうしたの?」「元気ないね。」「大丈夫?」
「ほら見て!!」「前向いて」「私がいるよ」
「私も頑張るよ。」
そんな花を誰も見ない。
人が見るのは豪快に咲くたくましく自信に満ち溢れている花だけ。
その花に優しさがなくとも、その花に注目する。その花に近づく。
石に潰された小さな花には誰も見ない。
助けもしない。この花の方が、1番優しさと、自信が満ち溢れていると言うのに。
容姿ばかり。
その花は、泣いた 。
今日も雨が止む気配はない 。
この世界は永遠の梅雨しかこない 。
いつか夏が来るといいね 。
いつか夏が来る日には、あの花はもう居ない 。
コメント
18件
あぁ…その国語力をちょうだい 空気が読めないか…うちもたま〜にやっちゃうんだよね〜…
花ってちぷのことかな、、、、? あのね、ちぷ。ちぷは可愛くてかっこよくてイケメンでもう全てが愛しいんだよ?まじでちぷ可愛いよ?大丈夫。この私が言っているんだから!